「岩室の平屋」太鼓梁材の仕上げ方法

太鼓梁

「岩室の平屋」先日、丸太から製材し、太鼓状に加工してもらった梁材。乾燥ボイラーから梁材が出てきたと連絡を受け、状況を確認をしてきました。(おおよそ1週間程度×24時間、ボイラー釜に入れて乾燥を行ったとのことでした。)

今回の丸太材は、伐採してから数年間、そのまま屋外に放置していたので、自然と湿気が抜け、そのままでもじゅうぶん乾燥していたのですが、丸太の中に入っている虫を殺すためと、割れや狂いを低減するため、念には念を入れてボイラー乾燥を行いました。ボイラーから出てきた直後の梁材に触れると、暖かく熱を持っているのが分かります。梁の表情は、ボイラーに入れる前に比べ、やや茶色の色目が増し、以前よりも引き締まった印象です。

梁材を前に大工さんと次の工程、仕上げ方法についての打合せ。全体に曲がりがあり、材寸法もかなり大きな梁材ですので、できる限り、この材の存在感をそのまま生かしたい、と設計者の意図を伝えます。

表面の仕上げが繊細すぎては、この材の存在感を殺してしまうし、とはいえ、あまりにも丸太感を出してしまうと、野暮ったくなってしまうし。。。そこで、仕上げイメージを伝えるため、ネット上の画像をこんなラフな感じ、と大工さんに見せると。

丸太はつり機

ああ、それならと、箱から出してきたのは「丸太はつり機」。掃除機の吸い込み口のような部分に、回転するローター刃が組み込まれていて、丸太の表面を削り取っていく加工道具。私は初めてみましたが、丸太の樹皮の部分を剥がしていくための道具だそうです。ローターのアタッチメントを変えることでさまざまな削り方ができるとのこと。この道具であれば、梁の曲がり部分も曲がりに沿って、上手く削り取っていけそう。

といった流れで、太鼓梁の下側の表面仕上げは「丸太はつり機仕上げ」に決定。側面の製材機でカットした断面には、製材機のノコ目(歯の跡)が残っていたため、そのラフな表情を残すため、仕上げは無しで。果たしてどのような表情に仕上がっていくのか、はつり機の仕上がりが想像できないだけに、とても楽しみです。

仕上がった後日の表情は、こちらの記事で。


柱・梁材とは別に屋根を支える垂木(たるき)部材の加工は、加工形状が複雑なため、大工さんが加工場で手作業にて加工中。屋根勾配に沿って垂木をかけるため、斜めの角度で梁と取合うため。加工形状の形定規を薄べニアで作って、その定規を使って垂木を一本づつ、丸ノコで加工していきます。

とにかく作業場が暑い!ということを除けば、こちらの加工は問題なく、進んでいる模様。ここまでくれば後は、現場での建て方作業を待つだけです。