WORK ▶ 燕のコートハウス

閉鎖的な外観と開放的な内部空間

 「部屋を組み合わせることで全体を作る」この至極当たり前のルールを改めて意識して作る。設計者は始めに建物全体をイメージし、その全体を切り分けて部屋を作り出していくことが大半だろう。では、逆に部屋から考えて全体を作っていってはどうだろう。先に必要な部屋を考え、部屋と部屋の繋がり、関係性を組み上げることで全体が出来上がる家。

 また、この家には廊下というものが一つもない。部屋と部屋は廊下を介さずに直接、繋がっている。引き戸を開ければ建物全体がワンルームとなり、引き戸を閉めれば一つ一つ独立した部屋となる。

 外部には窓が少なく、焼き物のようなざらっとした外壁仕上げから、とても閉鎖的に見える。しかし、一歩中に入れば中庭(コート)に面した大きな窓から光が射し込む、明るく開放的な室内空間が広がっている。外からの見えと室内の見えが相反する。敢えて閉鎖的な表情を採用しているのは、外部から守られているという安心感を生みだすためである。

(写真/高木俊幸写真事務所)

2007 燕のコートハウス →


用  途 住宅
住  所 新潟県燕市
敷地面積 198.44㎡(60.02坪)
建築面積 103.51㎡(31.31坪)
延床面積 103.51㎡(31.31坪)
構  造 木造平屋建て
竣  工 2007年12月
建 築 費 2000万
坪 単 価 63万/坪
設 計 料 200万

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