WORK ▶ らっぱの家

狭小旗竿地に建つ、らっぱ形の家

 下町浅草の住宅密集地に建つ「らっぱ」のような形をした個人住宅である。間口4m、奥行き21mの狭小でありながら旗竿形という特殊な形状の敷地に建つ。

 この近辺は、下町特有の”向こう三軒両隣”といった密接した近隣関係が残る人情味溢れる地域である。小さい頃からこの町に住み慣れ親しんできたクライアントは、新居を建てるにあたり程良く近隣と隔離されたプライベートな生活空間を望んだ。境界ぎりぎりまで隣家が建つ密集地域においては、近隣への配慮は重要である。各個人の生活スタイルや生活時間が多様化した現代において、外部環境を遮断するシェルターの役割を持つと同時に、内部の生活ノイズを外部に漏らさない様な遮断機能を持つことは住宅にとって必須条件と考えた。

 そこで、生活空間を包み込むシェルターとして、敷地形状いっぱいに巾3m、長さ21mの細長いチューブを設定し、敷地に浮かせ、このチューブの中を生活空間とした。チューブの下はピロティとし、駐車場として利用する。チューブは敷地奥で折れ曲がり、エントランスとして地上に達している。横からみると、まるでラッパの様なカタチである。

 開口部については、位置や大きさを限定することで、外部に対してオープンになり過ぎないよう配慮した。そのことにより、チューブ内部は周囲の雑多な空間から切り離された、静かな空間へを実現している。包まれることで人は、安心感や快適さを獲得する。

プロジェクト →


用  途 住宅
住  所 東京都台東区浅草
敷地面積 128.90㎡(38.99坪)
建築面積 88.78㎡(26.85坪)
延床面積 197.71㎡(59.80坪)
構  造 鉄骨造3階建て
竣  工 2002年12月
建 築 費 3600万円
坪 単 価 60.2万/坪
設 計 料 360万

ラッパの家 ラッパの家 ラッパの家 ラッパの家 ラッパの家 ラッパの家 ラッパの家 ラッパの家 ラッパの家