PROCESS ▶ 竣工までの流れ

1.事前相談

まだ土地が確定していない方や、条件や要望が明確になっていない方など、計画前段階での相談もお受けいたします。メールや電話での対応も可能ですので、全体予算の相談から敷地に対するアドバイスまで分からないことは何でも気軽にお問い合わせください。もし事務所にお越しいただけるようであれば、実際に設計した建物の紹介や私たちの設計スタンスなども出来るだけ分かりやすくご説明いたします。もちろん、事前相談には費用は掛かりませんので、ご心配なく。

2.ヒアリング・現地調査

まずは何度かお会いして、住まいに対する希望や家族構成や趣味などをお伺いいたします。楽しくおしゃべりしている中に大事なヒントが見えてくることが、よくあります。また全体予算についてにもお伺いし、構造形式の検討や延べ床面積など算定しつつ、プラン検討の手がかりとします。また、実際に現地に赴き、陽の差し込み方や風通し、周辺環境などの確認を行います。所轄窓口へも問い合わせを行い、建築基準法などの法的チェックを行います。

3.プレゼンテーション・設計提案

数週間程度の時間をいただき、お伺いした要望や現地調査の内容を考慮し、プランを検討します。その中から最良と思われる案を一案、提案いたします。この設計提案はあくまでも、これから進めていく設計プロセスのたたき台とお考えください。設計提案から建物へのイメージを膨らませていただいた上で、改めて要望やご意見をお伺いします。後日、プランを更に洗練させ、再度修正案を提出いたします。なお、設計提案を行う場合、作成費用として一律10万円をいただいております。

4.設計契約

設計提案をご検討いただき、当事務所と設計契約を行うかどうか、ご回答ください。設計業務契約を行い、正式に設計がスタートいたします。もし、仮に契約に至らなかった場合には、設計提案の作成費用として10万円を頂戴いたします。(設計契約に至った場合には、設計提案の作成費用は頂きません。設計・監理料に含まれます。)

5.基本設計

設計提案を元に、依頼者(建主)と打ち合わせを重ね、さらに細かな要望や生活イメージを整理・調整し、平面図へと反映していきます。構造形式や仕上げ材、設備などの選定についても設計を進めていきます。平行して建築確認申請などの法的手続きに必要な情報を平面図へと盛り込んでいきます。平面図、立面図、断面図などの基本設計図が確定した時点で基本設計が終了します。

6.実施設計

基本設計図を元に、依頼者(建主)と打ち合わせを重ね、内外装の仕上げ材や、設備機器・電気設備の仕様検討を行います。各部納まりなどの検討を行い、さらに詳細な実施設計図面を作成していきます。実施図面一式が揃った時点で、実施設計終了です。

7.工事見積もり依頼

作成した実施設計図面一式を施工業者(工務店)へ渡し、工事見積もりを依頼します。原則として、数社に見積もりを依頼します。依頼する施工業者は、地域性や技術力、経営力などをトータルに考慮した上で、数社を選定いたします。その際、依頼者(建主)から施工業者を紹介頂くことも可能です。

8.見積書の査定・予算調整

数社から提出された見積書について、見積項目や工事単価などのチェックを行い、見積もり金額が妥当であるかどうかを専門家として査定いたします。依頼者(建て主)と見積もり金額を見比べ、相談した上で、施工業者を1社に決定します。その後、最終希望の予算に近づけるよう、設計仕様変更などを行い、最終金額調整をいたします。

9.建築確認申請・許可申請の提出

最終工事費が決まり、設計仕様が最終確定した時点で、関係官庁へ確認申請書類や許可申請書類を提出いたします。計画した建物が建築法規上問題ないことが確認されれば、合格証が下り、工事着工が可能となります。

10.工事契約・工事着工

依頼者(建て主)と施工業者の間で工事請負契約を結び、いよいよ工事が着工します。このタイミングで地鎮祭が行われます。地盤改良工事から始まり、基礎工事、建て方工事を経て、外装仕上げ工事、内装仕上げ工事という順番に進んでいきます。

11.設計工事監理

工事が設計図面通りに行われているか照合し、また、詳細部の納まりなどについて現場へ指示を行い、完成までのサポートを行います。基本的には、定期的に現場監督や各職人と現場打ち合わせを行い、施工方法の検討や施工状況の確認を行います。各工程ごとに、依頼者(建て主)さんにも現場打ち合わせへ出席して頂き、仕上げ材の色目や質感などの最終決定をして頂くこともあります。

12.竣工検査

関係官庁の完了検査を受け、建物が建築法規に適合している旨、完了検査済証を受け取ります。また、設計図通りの建物が完成しているかどうか現場検査を行い、不具合箇所の是正の指示や各設備関連機器の最終チェックなどを行います。

13.引き渡し

引き渡し書類を確認した上で、鍵の引き渡しを行います。これで、晴れて建物完成です。

PROCESS ▶ 工事施工者について

工事施工者との関係

「設計事務所でも工事をやってもらえるんですよね」と聞かれることがありますが、残念ながらわたくしの事務所では工事自体をうけることは出来ません。しっかりとした技術力があり、適正な価格で工事を請け負ってくれる地元の大工さんや施工会社を見つけ、工事を発注いたします。もちろん依頼者(建て主)さんの方で施工会社が決まっているようであれば、その施工会社と協力して工事を進めることも可能です。
なぜ、自社で工事をしないのか?と疑問をもたれるかもしれませんが、第三者として工事に関わることで、設計者として公正な判断ができると考えているからです。例えば、設計者が直接工事を請けていたとしたら、工事途中で利益を出すため、工事を簡略化し、仕様を下げるなどといったことを考えてしまうかもしれません。しかし、工事を請け負っていなければ、仕様を下げたとしても、設計者の利益が上がることはないため、独立してその抑止力を発揮できるのです。
ただし、言っておきたいのは、設計者と施工者が対立し合うだけでは良いものは出来ないということです。お互い、ものを作る者として協力し、尊敬し合うことで、更に良いものを作っていこうと考えることが一番大事だと思います。

PROCESS ▶ 費用について

1.概算工事費について

計画の初期段階での概算工事費の算出は下記の表に数値を算入することで求めます。建物本体にかかる金額だけでなく、既存建物の解体工事や地盤改良費用、設計監理料などを合わせたものが総工事費となります。

総工事費 = 本体工事費 + 既存建物解体費 + 地盤改良費 + 外構付帯工事費 + 設計監理料

既存建物解体費:既存建物が木造30坪程度の場合、約100万円程度
店舗などの内装解体の場合、坪当たり2万円程度

地盤改良費  :計画敷地の地盤調査結果により異なるが、50〜120万円程度

外構付帯工事費:駐車場の舗装や門扉設置など 30〜100万円程度
庭の造園工事や植栽など 20〜70万円程度

設計監理料  :「設計料について」を参照ください

2.本体工事費について

本体工事費は正式には、実施図面が完成後、工事施工者に見積もりをお願いして詳細な金額が分かりますが、計画当初においては下記の計算式を使い算出します。坪数、つまり、延べ床面積が大きくなればなるほど、本体工事費が増加します。この算定式は40坪程度の建物の平均データとなりますので、それよりも面積が大幅に少ない、または、多い場合、補正が必要となりますので別途お問い合わせください。

本体工事費 = 延べ坪数(単位:坪) × 坪単価(単位:万円/坪)

こちらの坪単価は、今までわたくしの事務所が設計してきた物件の実績から算出したものになります。実際には仕上げや仕様により金額が異なるため、あくまで目安としてお考えください。この金額の中には、照明器具を含む電気設備機器、キッチンカウンターや便器などの衛生設備機器、造付家具工事の費用も含みます。

平均坪単価(万円/坪)
仕様・グレード
木造 90 75 60
鉄骨造 95 83 70
鉄筋コンクリート造 110 95 80
店舗内装・リフォーム 60 45 30

3.設計料について

新築の場合の設計料は、建物工事金額の8%から12%を目安にお考えください。ただし、設計料の最低限度を200万円とさせていただいております。また、3階建て以上の木造や鉄骨造、RC造の場合、構造解析が必要となりますので、別途、構造設計費用が必要となります。構造設計が必要な場合、通常の設計料の2割から3割増となります。設計料の設定に幅を持たせているのは、各物件ごとに設計条件やデザインが異なり、設計業務の難易度が変動するためです。
店舗の内装設計や住宅のリフォームの設計料は、5〜8万円/坪としております。
特殊建築物や耐震診断など設計料に関しては、各物件ごとに条件が異なるため、条件を確認させて頂いた後、別途お見積もりいたします。
設計料に関しては、全体予算との兼ね合いもあるかと思いますので詳細については、ご相談ください。相談いただければ、条件等を確認いたしまして、設計料の見積もりをいたします。

4.その他の諸経費について

建築の工事には、建物に掛かる予算以外にも、地盤調査費用や地鎮祭費用などさまざまな費用がかかってきます。全体の資金繰りを計画的に行なっていくためは、その他諸経費も含めた総事業予算を押さえておく必要があります。その他諸経費は、建築の総工事費の約1割から2割といわれています。以下に、押さえておかなければならない項目を列挙しますので、参考にしてください。

設計着手前

現況測量調査費
敷地測量図が無い場合に必要となります。新たに土地を取得し、境界確定ができ、測量図が入手できる場合は必要ありません。測量費用は1㎡当たり300円程度かかりますので、130㎡(40坪)の敷地の場合、約4万円。これに測量図作成費用5万円程度が必要になります。つまり、敷地測量に10万円程度が必要となります。また、敷地境界に境界杭がない場合は、別途、杭の設置確定費用がかかります。こちらは、杭1カ所につき6万円程度です。
真北測量調査費
建築基準法の定めにより、敷地の真北方向の測量が必要な場合、真北測量が必要となります。測量費用は5万円程度です。
地盤調査費用
敷地地盤の地耐力を調査するための費用です。木造住宅では、スウェーデン式地盤調査を行うことが一般的です。こちらの費用は、5万から8万円程度です。

設計期間

設計業務契約印紙代
契約書を結ぶのに必要な印紙代になります。1000円程度になります。
建築確認申請料
役所または第三者確認審査機関へ支払う建築確認申請の審査手数料となります。延べ床面積200㎡以内の住宅ですと、1万6000円(交通費別途)になります。
許可申請費用
建築確認申請以外の許可申請手続きが必要となる場合。許可内容によって金額は異なります。

準備期間

工事契約印紙代
工務店と工事請負契約書を結ぶのに必要な印紙代になります。2万円程度。
仮住まい引っ越し費用
建て替えなどの場合、工事期間中に住む仮住まいへの引っ越し費用。
住宅ローン関係費用
ローン手数料、保険料等。金融機関により異なります。

工事期間

地鎮祭祭典費用
着工時に地鎮祭を行なう場合、必要となります。祭典内容により費用は異なります。
上棟式祭典費用
上棟時に地鎮祭を行なう場合、必要となります。祭典内容により費用は異なります。
水道加入金
敷地内に水道の引き込みメーターが設置されていない場合、必要となります。建て替えなどで、すでに引き込んである場合は必要ありません。各自治体により金額は異なりますが、おおよそ10万円程度です。
仮住まい費用
建て替えなどの場合、工事期間中に住む仮住まいの半年分の家賃となります。
中間検査費用
役所または第三者確認審査機関へ支払う完了検査の審査手数料となります。延べ床面積200㎡以内の木造住宅は、中間検査は行なわれません。

工事完了時

建築完了検査料
役所または第三者確認審査機関へ支払う完了検査の審査手数料となります。延べ床面積200㎡以内の住宅ですと、1万4000円(交通費別途)になります。
各種登記関係費用
司法書士へ支払う建物の表示登記、所有権保存登記、抵当権設定登記などの登録手数料。合わせて20万から30万円。
各種保険
火災保険、地震保険などの保険料。

住みはじめ

引っ越し費用
仮住まいから新居への引っ越し費用。
建物備品費
カーテンやブラインドなどの購入費用
家具家電費用
テーブルや椅子等の家具、冷蔵庫や洗濯機などの家電の購入費用。
税金等
固定資産税、都市計画税など

PROCESS ▶ よくあるご質問

Q01.設計事務所に相談するにはどうすればよいのでしょうか?

設計事務所というと、ちょっと敷居が高く、固い雰囲気をイメージしてしまうかもしれません。しかし、私の事務所は皆さんが思っているより、きっと砕けた雰囲気のはず。本当は直接お会いしてお話をするのが最良ですが、まずは電話やメールでお問い合わせ頂くのが良いのかもしれません。遠方の方で、ご希望をされるようでしたら、こちらからご自宅の方へお伺いすることもできます。
まだ具体的な計画になっていなくとも構いませんので、私どもの作った建物や空間が気になるようでしたら、気軽にお声えかけください。
また、実際に事務所に遊びに来ていただけるようでしたら、すてきな音楽と香りの良い珈琲を楽しみながら、ゆっくりと家作りについて具体的なお話ができるかと思います。
もちろん、設計相談には設計費用は発生いたしませんのでご心配なく。

Q02.お願いするかどうかまだ迷っているのですが。。。

大きな予算を使って事業を行うのですから、事務所選びは大変迷われることと思います。「本当に自分に合った建物を設計してもらえるのだろうか?」、「親身になって相談にのってくれるだろうか?」、「相性は合うだろうか?」など不安も多いのかと思います。
ですので、私の事務所では出来るだけ、設計相談で直接お会いし、話をさせていただいております。設計をした作風だけでなく、私の人柄や相性などを確認していただき、判断をしていただければと思います。作風は気に入ってるけれど、人間性や趣向が合わないようでは、お互い協力し合って良い空間を作っていけませんから。
また、実際に設計の提案を見てみなければ判断できない、という方もいらっしゃいますので、何度か打ち合わせをさせて頂いた上で設計提案(プレゼンテーション)を提出することも可能です。その場合、その後に設計契約に至るようであれば、設計提案の作成費は掛かりません。検討いただいた結果、契約に至らなかった場合には、設計提案の作成費用として10万円を頂戴いております。

Q03.まだ土地を探している段階なのですが。。。

もちろん土地が確定していない段階からの相談は可能です。設計者としての敷地に対するアドバイスや土地探しのお手伝いもできますので、早めにご相談ください。土地購入後、法的な条件によって、ご希望の建物が建てられない、なんてことのないように。また、不利な敷地の条件が逆に思いもよらぬアイディアを生むかもしれません。旗竿地や傾斜地など、どんな土地でもあきらめず、相談いただければと思います。

Q04.設計相談までに用意しておくことはありますか?

設計相談に伺う前には、お住まいになる方みんなで、どんな家(空間)に住みたいのか良く話し合ってください。そのみなさんの住まいに対する思いを私にお話しください。要望がまとまってなくても構いません。話し合うためのきっかけを用意して頂くのが大事なことなのです。設計というのは、打ち合わせを重ねることで、みなさんの理想の住まいを一緒になって探し出しだしていくことが仕事です。よきアドバイザーとして皆さんの理想の家作り探しのお手伝いをさせていただければと思っています。
もし、敷地図や土地の詳細の分かる資料がありましたら、より的確なアドバイスが可能になりますので、そちらもご用意頂けると助かります。

Q05.どこまで要望を聞いてもらえるのでしょうか?

基本的なスタンスとして、まずはすべての要望をお聞きすることから始めます。しかし、敷地条件や予算、法規制などから、全ての要望を実現することが難しいという場合が出てきます。その際には、条件を整理し、優先順位をつけながら、納得いくまでプランの練り直しをさせていただきます。すべて実現が出来なくとも、ここだけは絶対に譲れないというこだわりが皆さんにはあるはずです。そのこだわりを一緒になって探していければと思っています。

Q06.予算が少ないのですが、相談できるのでしょうか?

もちろん、できます。設計事務所だからといって、コストの高い建物だけを設計している訳ではありません。私の事務所では、通常のハウスメーカーや工務店にお願いするのと大差ないコストで建物をつくっています。実際に使っている材料や仕様をみて頂ければ、決して高いことはないと分かって頂けると思います。また、コストを抑えて作る建物ほど、設計者としての創意工夫が重要になってきます。高い材料を使えば、良い建物が出来るわけではありません。みなさんの家に対する思いや工夫、価値観をどう盛り込むかということが大事なのです。

Q07.まだ要望がまとまっていないのですが。。。

要望が整理できていなくとも、構いません。その要望を引き出し、整理するのが、私たち設計の仕事ですので。住まいへのこだわりが多ければ多いほど、その要望やイメージを整理をしていくのは大変な作業となります。一緒に時間を掛けて話し合うことで、みなさん一人一人に合った住まいを空間を実現していければと考えています。
また、みなさんと話し合いを繰り返すことで、既成概念が外れ、新たな価値観を創出できることもあります。あなたにとっての最適な空間を一緒に探していきましょう。

Q08.新築住宅以外もお願いできるのでしょうか?

もちろん、可能です。新築をはじめ、増改築や内装リフォーム、耐震改修や耐震診断まで幅広く応じることができますので、お気軽にご相談ください。小さなものでは、椅子やテーブルなどの家具、照明器具などの設計もおこなっております。
また、住宅以外にも、店舗やオフィスの内装設計や診療所や保育園などの様々な用途な建物の設計などもおこなっております。店舗であれば事業計画から開店までのマーケティングコンサルティング業務やロゴやHP作成まで要望に応じ対応いたします。

Q09.実際に建った建物を見てみたいのですが。。。

住宅以外の建物、例えば、店舗や診療所などは実際に訪れて空間を体感してみることは可能です。もし、必要であるなら、私の事務所の担当者が同伴し建物の説明をしながら見学をすることもできます。住宅の場合は、お住まいになっている方の同意が頂けなければ、実際に見ることは難しいのですが(どうしてもご覧になりたい建物がありましたら、ご相談ください。施主さんの都合よっては見せて頂くことができるかもしれませんので。)、完成時に行うオープンハウス(見学会)は、どなたでも自由に見学いただけますので、ぜひそちらにご来場いただき、体感していただければと思います。建物を写真で見るのと、体感してみるのとでは全く異なる経験です。音や空気感、匂いや手触りなど、五感を使ってその空間を体感してみてください。

Q10.遠方からでも依頼できるのでしょうか?

はい、遠方からでもご依頼ください。事務所のある関東首都圏付近と新潟県新潟市から長岡市付近までであれば、交通費は設計料の中に含まれますが、それ以外の地域の場合、遠隔地交通費(実費交通費)と宿泊費(宿泊が必要な場合)が別途必要となりますので、ご了承ください。また、インターネットやメールでの対応が可能な場合、実際にお会いする回数を抑えることで、交通費費用を抑えることもできますので、ご相談ください。遠方からの依頼ですと、北海道札幌から依頼された方もいらっしゃいます。

Q11.仕事の帰りが遅く、打ち合わせが夕方以降になってしまうのですが。。。

事前に予約いただければ、平日の夜でも対応いたします。また、土曜や日曜などの休日の打ち合わせにも対応いたしますので、ご心配なく。また、実際にお会いする際にはできるだけ効率よく話を進めていきたいと考えておりますので、メールやインターネットなどが活用できると更に円滑にコミュニケーションができるかと思います。

Q12.設計って図面を書くだけなのしょうか?

図面を書く以外にも、模型を作ったり、スケッチを描いたり、各製品のカタログを取り寄せたり、製品仕様を比較検討したり、見積もり金額を査定をしたりと幅広い業務をおこなっています。厳密にいいますと、設計の業務は、設計業務と監理業務に分かれています。設計業務というものは、仕上げ材の選定から設備機器の選定などを行いながら、施主さんと打ち合わせを重ねながら、図面をまとめていく業務です。設計監理とは、工事施工者が図面の指定通りに工事を行っているかを確認していく業務です。工事見積もり金額の査定などの業務もこちらに含まれます。すべて工事業者任せにせず、しっかりと監理していくことが、良い建物を作るための必要不可欠な条件といえます。

Q13.打ち合わせはどのように進めていけばよいのでしょうか?

依頼者(建て主)からの要望や条件を整理し、最適だと思われる案(プラン)を提示していきます。その案をご覧になって気になった点や使い勝手などの意見を、良く話し合い、ひとつずつ方針を決めていきます。進んでは戻り、戻っては進みといった作業を何度も繰り返し、依頼者(建て主)にとって最適なプランへと少しずつ近づけていきます。案の提示の際には、出来る限り分かりやすくするため、模型や雑誌写真などを多用し、その空間のイメージをご説明いたします。仕上げ素材や設備機器の長所短所についても、比較しやすくまとめ、説明するようにしていきますので、気持ちを楽にリラックスして打ち合わせに臨んでください。実際に住んでから楽しいというのは当然ですが、これから実現するであろう未来の空間を思い描く設計プロセス自体をぜひ楽しんで頂きたいと思っております。

Q14.設計事務所に頼むと高くなってしまうような気がするのですが。。。

そんなことはないと思います。設計事務所に頼むと、設計料を別で払わなければいけないというイメージがあるのかもしれません。ハウスメーカーや工務店によっては、設計料無料とうたっているところもあるかと思います。しかし、設計には多岐にわたる必要業務があり、無料で行うことができるものではありません。設計料という名目にはなっていませんが、実際には何らかの名目で設計料を支払っているのです。そもそも設計事務所は、設計のみを業務として経営が成り立っています。設計者は、普段からいろいろな空間を体験することで、そのスケール感を養い、優れた芸術やデザインに触れることでアイディアやノウハウを常に積みあげています。その技術や経験を、みなさんの住まいの設計に生かすことができるのであれば、決して設計料が高いとは言えないのではないでしょうか。
また私の事務所では、見栄えの良い空間を作るために、ただ高い材料を使い、割高になるということはありません。良い材料を使えば、良い空間になる訳ではないと考えているからです。各部分の仕上げ材のバランス、色合いや質感の組み合わせなどが空間の気品を作る上で、重要だと思っています。見た目以上の価値のある空間を作り上げることが設計者の技量だと思います。