カテゴリー: 住宅設備

「鵠沼の家」タイル仕上げの浴室

写真は「鵠沼の家」の浴室です。窓から差し込む光がまぶしいくらい、明るく開放的な浴室となっています。正面に見えるのは屋上デッキテラス。大開口サッシ全開にして浴槽に浸かれば、まるで露天風呂に入っているような気分になれます。天気の良い日なら、風呂上りにそのままデッキへ出て、ビールをプシュッ!、なんて最高です。

こちらの建物の構造は、木造です。木造だと、浴室の選択肢はユニットバスだけと思われている方がいるかもしれませんが、防水下地処理をしっかりと行えば、どんな仕上げ材を使う事も可能です。こちらの浴室には、FRP防水を行った上で、床と壁にタイルを張り付けています。また、足裏がヒヤッとしないよう、足触りの良いリクシルのサーモタイルを採用しています。

夜に月を見ながら入浴するも良し、明るい時間に本を読みながら入浴するも良し、色々な形のリラックス時間を愉しめる浴室としました。

木造浴室タイル張り

「柳橋のコンクリートボックス」コンクリ打放し仕上げの浴室

「柳橋のコンクリートボックス」こちらの住宅の浴室は、コンクリート打放しを仕上げとしています。壁、天井ともコンクリート打放しに撥水塗料を塗布、床には防水が必要ですので、防水をした後にモルタル金鏝仕上げ床。浴槽廻りもモルタル仕上げ。モノトーンで統一し、都会的なクールな印象の浴室に仕上げています。

浴室から繋がるバルコニー側には、大開口のサッシを取り付け、視覚的に連続する開放的な空間としました。正面に見えるコンクリートの外部は、前面道路。開口の位置を調整することで、外部から覗かれないような配慮をしています。都心の密集地で、ここまで開放的な浴室は、なかなか無いように思います。

実際に私は、この浴槽に浸かったことはないのですが、とてつもない解放感を感じる事でしょう。最もプライベートな空間を開放的に。この逆説的な設計解法が、とても新鮮な空間を実現しています。

コンクリ打放し浴室

「そりっどハウス」桧仕上げの在来工法浴室

「そりっどハウス」の浴室は、ユニットバスでなく、在来工法を採用しています。在来工法というのは、ユニットなどの既製パーツを使わず、高基礎や土間床を利用することで桶状のコンクリート防水床を作って、浴室を作る工法のことです。(在来というだけあって、ユニットバスが登場する以前からあった工法です)

浴室在来工法は、工場で製作されたパーツを現場でぱたぱたと組み立てるユニットバスと違い、基礎・左官・防水・設備・大工・電気工事と工事職種が多岐に渡り、手間と時間がかかります。しかし、様々な仕上げを採用でき、どんな間取りでも対応が可能、という利点もあります。(以前は在来工法だと床が冷えるというデメリットもありましたが、現在では断熱技術が上がり、高断熱仕様でも対応が可能になっています。)

また、その中間を良いとこどりしたハーフユニットバスという選択肢もあります。浴槽などの下半分はユニットバス、上半分は在来工法というものです。下部がユニット化されているので防水上の施工処理が簡易にできるのがポイントです。上部の在来工法部分は、仕上げが自由に選択できるのが、この工法を選択する利点です。

コストと性能を重視するのであれば、ユニットバス派。仕上げ材と自由な間取りを重視するのであれば、在来工法派。両方の良いとこ取りをしたいのであれば、ハーフユニット派。と、私の事務所では、同じくらいの比率で3派に分かれます。

下の写真は、在来工法浴室です。壁と天井は、桧(ヒノキ)板仕上げ、床は鉄平石風の黒いタイル張り、中庭に面した側には大きな窓を設けています。和風旅館のような、ちょっと懐かしい上品な雰囲気に仕上げてみました。このような雰囲気はユニットバスには出せません。夕方の光が浴室に射し込み、樹々の影を壁に落としています。浴槽に浸かれば、窓の外には緑の樹々と青い空。開放的なバスタイムを愉しむことができます。明るい時間から浴槽に浸かって、音楽でも聴きながら、のんびり過ごす。そんなシーンが浮かんでくるようです。

在来工法浴室

「岩室の家」桧(ヒノキ)仕上げ浴室

「岩室の家」こちらの家の浴室は、ユニットバスでなく、昔ながらの在来工法で作っています。壁・天井には桧(ヒノキ)板、床には鉄平石を貼り、浴槽の前に設けた窓からは、坪庭の緑が眺められる作りとなっています。

竣工から10年後の浴室の写真です。浴室仕上げに木を採用すると、カビが発生したり、板が痛んだりするという、話をよく聞きますが、水が切れが良い納まりとすれば、写真のように全く問題なく使うことができます。(ただし、風呂上りには換気扇を回す、または、窓を少し開けて湿気を逃がすなどした方がベターです。)

ヒノキは、見た目の落ち着いた雰囲気だけでなく、木の香りがとても良く、10年経った今でも、ほのかに桧の良い香りが漂ってきます。窓の外の樹々を眺め、ヒノキの香りを楽しみながら、浴槽に使っているとリラックスして、ついつい長湯になってしまいます。明るい時間から浴槽に浸かって、風呂上がりに冷えたビール、という贅沢もたまには良いかもしれませんね。

ヒノキ仕上げ浴室
ヒノキ仕上げ浴室

「燕の空き家リノベーション」造作キッチンカウンター

燕の空き家リノベーション」既製品カウンターではなく、大工工事で作った造作キッチンカウンター、その後のレポートです。竣工後、しばらくして写真を撮らせてもらいましたのでアップします。こちらの造作カウンター、コストを抑えるため、集成材の板材を組み合わせ、天板に穴を開けて、ネットで購入した既製品のステンレスシンクをはめ込んだだけという、これ以上シンプルにできないくらい潔い作りのキッチンカウンターです。

写真を見ればわかる通り、とても良い雰囲気が出ています。このリノベーションした古い家にとても合っていて、まるで前からそこにあったかのような佇まいになっています。この雰囲気は既製品のシステムキッチンにはきっと出せないことでしょう。(といっても既製品システムキッチンが、このテイストを狙うとは思えませんが。)

この独特の雰囲気は、カウンター上に並んだカトラリーのセレクトと住んでいる方のセンスから来るものだと思います。シンプルさを極めていった先に、たどり着いた用の美しさ、とでも言えばよいのか。食器類を隠すのではなく、美しく見せる、収納の美。足すのではなく、引く。飾り立てるのではなく、そのまま見せる、実用の美が宿っているのを感じました。

造作キッチンカウンター
造作キッチンカウンター
造作キッチンカウンター
造作キッチンカウンター

「新潟青山のコートハウス」ステンレスオーダーキッチン製作

「新潟青山のコートハウス」オーダーキッチンの製作が進んでいるということで、加工工場へ見学に行ってきました。こちらのステンレス加工工場は、新潟県燕市にある小さな町工場。小さいと行っても大手にも負けない技術力を持っています。フルオーダーと言う事で、ステンレス板を曲げたり、溶接したりと、職人さんが手作りで部材を加工し組み上げていきます。一品生産のため、簡単にいつも通りで、と指示する訳にはいきません。カウンターに組み込むシンクやコンロ、水栓の取り付け納まりを現物で確認しながら、慎重に加工を進めていきます。

工場で現物を確認して、強度が足りない部分に角パイプを溶接補強したり、穴開け位置や留め付け方法を決めたり。トライアル&エラー→検討&補正。作りながら考えると言うことが、もの作りの現場では行われています。トライアル(チャレンジ)する事を恐れず、モノを作り出していくという姿勢、忘れてはいけませんね。

ステンレスキッチン製作
ステンレスキッチン製作
ステンレスキッチン製作
ステンレスキッチン製作

「新潟青山のコートハウス」オーダーキッチン製作打合せ

「新潟青山のコートハウス」キッチンカウンターは既製品ではなく、オーダーキッチンカウンターを採用します。フルオーダーのキッチン、ただこんな感じで、と簡単にイメージを伝えただけでは、現場で作る職人さんたちは困ってしまいます。オーダーキッチンの場合、どのようなキッチンカウンターを作りたいのか、正確に製作をする職人さんたちに伝えていかなければなりません。

そのためには、施主さんから使い勝手などをヒアリングし、製作図面を書き起こしていく必要があります。ただ設計者が書いた製作図面は、加工方法などを盛り込んだ図ではありません。下書きしたキッチン製作図を持って、ステンレス加工工場に伺って、製作加工方法について打ち合わせしてきました。

板の折り曲げ加工方法や納め方、搬入方法や現場での組み立て方法、などなど、図面を付き合わせて、スケッチ描き描き、具体的な詳細を打ち合わせていきます。打合せを進めていくに従い、今まで曖昧だった部分が、立体的なイメージを伴って、スーーっと頭の中に立ち現れてきます。当然のことですが、作り方をイメージできなければ、製作設計図は書けません。設計者が机の上でじっと1人で考えているより、作り手の経験や加工知識を盛り込んでいった方が、本当に実質的な図面が出来上がってきます。

設計図面は、作る人たちへ、作り方を伝えるための言葉(メッセージ)です。その言葉が、作り人たちへ伝わりにくい言葉(図面)になっていないか、設計者として、改めて見直してみる必要があると思いました。

キッチン製作図003
キッチン製作図002
キッチン製作図001

「千葉花園町の平屋」適材適所

「千葉花園町の平屋」現在、内装仕上げ工事が進行中です。今回、浴室の壁・天井仕上げには桧(ヒノキ)縁甲板貼を採用しています。浴室のドアを開けると、さわやかなヒノキの香りが漂ってきます。このヒノキの香りの中で浴槽に浸かったら、きっとリラックスして長湯になってしまうことでしょう。

通常、ヒノキ材で浴室を仕上げたら、建設コストが上がります。そこで今回、全体の予算を抑えるため、納戸や収納部屋の仕上げは、合板(いわゆるベニア)仕上げとしています。収納内に物が納まってしまえば、壁は見えなくなってしまいますし、そもそもそのような部屋は、お客さんが入る場所ではありません。そのような裏側の部屋の仕上げは、思い切ってコストをずばっと下げ、そこで浮いた予算を使って、表の部屋を良い材料で仕上げる。そうすることによって、コストバランスの取れた見栄えの良い住宅を実現することが出来ます。

仕上材選びには、「適材適所」が大切です。

桧仕上浴室
合板仕上収納
合板仕上収納

「燕の空き家リノベーション」キッチンカウンター製作

「燕の空き家リノベーション」いよいよ最後の大工工事に入りました。最後はキッチンカウンターの製作です。今回は、集成材を組み合わせてシンプルなキッチンカウンターを作ります。キッチンカウンターというよりも、箱型の収納家具のようなモノ。大工さんは材料をその場でカットし、どんどんと組み立てていきます。(器用な人であれば、大工さんでなくとも、一日で作ってしまえると思います。)

出来上がりました(下写真)。といっても、これからネットでシンクを購入し、カウンターに穴を開けて取り付ければ、完成となる段取りですが。このキッチンカウンターは、私が今まで設計した中でも最もシンプルなキッチンカウンターです。それだけにコストも驚くほど安い。割り切ってしまえば、このような形でも十分、キッチンカウンターとして機能します。むしろ機能性の面では、余計なモノがついてないだけ、使い勝手が良いかもしれません。最終完成形とその後の利用状況は、後日、再びレポートさせてもらおうと思います。

キッチンカウンター造作
キッチンカウンター造作
キッチンカウンター造作
キッチンカウンター造作

「吉田の家リノベーション」キッチンパントリー収納

「吉田の家リノベーション」こちらの家のキッチンカウンターは、ダイニングに対して完全にオープンに設置されています。そこで、皿など食器類とレンジや炊飯器などの調理機器の収納のために、キッチンに隣接してパントリー収納を設けています。

こちらのパントリーは壁で囲われ、ダイニング側からは見えないよう配置されています。(ただし、引き戸を開ければダイニング側からも中へ入る事もできます。)両側の壁に天井いっぱいまで可動棚を作り込み、かなりの収納量を確保しました。食器から保存食、料理器具や鍋やフライパンなど、何でも収納しておくことが可能です。しかもキッチンから数歩の位置に隣接するため、料理をしていて「あっ、あれが欲しい」なんて時に、ぱっと取りに行けて、とても重宝。

オープンキッチンを作る際のポイントは、隠す部分と見せる部分を、キチンを作ることです。全てがオープンでは、常に全ての物を片付けておかなければならず、気が詰まってしまいます。見せる部分と同様、隠す部分もきちんと考慮しておくこと。それが、毎日気を張らずにキッチンカウンターを使うための重要なポイントです。

パントリー収納
パントリー収納
パントリー収納

「吉田の家リノベーション」製作キッチンカウンター

「吉田の家リノベーション」のキッチンカウンター。以前にも書きましたが、こちらのキッチンは、長さ5mもある、とても存在感のあるキッチンカウンターです。 カウンターは壁付けとして完全にオープン、LDK空間の中に、堂々と存在しています。

カウンタートップには、厚さ2ミリの重厚なステンレス板。扉面材には、敢えて無骨なラーチ合板をセレクト。キッチン周りの壁にはグレーのフレキシブルボード。どの仕上げも、上品に仕上げるのではく、出来る限り素材のまま使用することを心がけました。素材同士のラフなトーンがちょうどバランスして、ざっくりとした独特の雰囲気を作り上げています。

このような、ぶっきらぼうで素っ気ない感じだと、がしがしと気兼ねせず料理ができて良さそうです。といっても、そのラフさの裏には、細かな気遣いや納まりがあったりして。いやらしく、作り込みすぎないよう、通常のデザインとは別の意味でとても気を使う必要があります。

製作キッチン
製作キッチン
製作キッチン

「吉田の家リノベーション」モルタル仕上げ浴室

「吉田の家リノベーション」浴室の工事が進行中です。今回は既存のタイル仕上げの壁面をモルタルで塗り込みます。レトロな雰囲気だった浴室を、モノトーンのシックな雰囲気へと変えてしまおうという計画です。

さすがに全体をモルタルで仕上げてしまっては、雰囲気が硬すぎると考え、天井はウェスタンレッドシーダーの木貼りとして、少し温かみを加えてみました。モルタルと木という素材の取り合わせ。両者とも自然素材だけに、相性は良。ちょっと懐かしさを感じるよい雰囲気に仕上がってきました。

浴室モルタル塗り
浴室モルタル塗り
浴室モルタル塗り
浴室モルタル塗り