カテゴリー: 2007 柳橋のコンクリートボックス

「柳橋のコンクリートボックス」型枠建て込み工事

鉄筋コンクリート造の作り方って、皆さんご存知でしょうか?鉄筋コンクリート造の現場の中に入る事は稀でしょうから、現場の中を紹介します。

コンクリートは固まると強固な物体となりますが、固まる前はどろどろの泥のような半液体状態です。この状態を生コンクリートと呼びます。このどろどろの半液体が固まるまで、入れ物(鋳型)にいれておく必要があります。その入れ物(鋳型)を作る作業を行っている写真です。型枠と呼ばれる合板の枠を現場で加工し、予定している形の鋳型となるように、組み合わせていきます。組み合わせた型枠(鋳型)は、外側から形が崩れないよう鉄パイプで固定していきます。

室内には何本ものパイプが立てられ、上部の床を支えています。暗い洞窟のようです。コンクリートは固まれば強度が出るのですが、固まるまではこのパイプで床を支持しておく必要があります。このパイプは高さが調整できるようになっており、コンクリートを打っている最中にも床レベルを測定し、高さを補正していきます。壁も同様、コンクリートを打ちながらこまめに測定し、壁の倒れを補正していきます。細かな調整ですが、このような細かな作業が仕上がりの精度を上げていくのです。

型枠工事
型枠工事
型枠工事
型枠工事

「柳橋のコンクリートボックス」基礎配筋工事

「柳橋のコンクリートボックス」工事は着々と進んでいます。現在、3階床の鉄筋を組んでいるところです。敷地の両側とも隣地建物がぎりぎりまで迫っています。隣地外壁との隙間は約50センチ。その隙間に足場を立て、型枠の建て込みを行っていきます。型枠を建て込むと、動ける作業スペースは15センチ弱。移動するのも辛いほどです。

ただ都心の土地価格を考えれば、敷地を出来る限りいっぱいに使いたいというもの。建物の周りに余った隙間といえど、土地を購入する際には、その分も支払いをする訳ですので。このように敷地いっぱいに建てる建て方は、作業性が落ちる分、建設費用が上がってしまう傾向があります。ただ都心のように土地価格の非常に高い場所では、建設費の上昇以上に大きな土地を購入する費用の方が多くかかるため、このような建て方をする方がコスト的メリットになります。

配筋工事
配筋工事
配筋工事

「柳橋のコンクリートボックス」基礎配筋工事

「柳橋のコンクリートボックス」基礎配筋工事が始まりました。改めて見ると本当に、敷地いっぱいいっぱいに建物が建ち上がるということが分かります。敷地境界ぎりぎりまで鉄筋が組まれているのが見えています。

この狭い隣地との隙間に足場を組み、型枠を建て込み、コンクリートを流し込んでいきます。職人が入って作業ができるぎりぎりの寸法しかありません。このような寸法で施工を行うためには、事前に入念な打合せと段取りが必要となってきます。このような面倒な仕事を請け負ってくれる職人さん達に感謝です。

基礎配筋
基礎配筋
基礎配筋

「柳橋のコンクリートボックス」模型内観

「柳橋のコンクリートボックス」模型の内観です。ワンフロアの床面積が約36㎡(11坪)と、とても小さいので、3層を縦に吹き抜けで繋いでいます。 各階ごとで完全に区画してしまうと、閉鎖感が高く、下階にいくほど暗い空間となってしまいます。縦方向に繋がることで、視覚的にも、感覚的にも、広がりを感じさせようと考えました。

2階リビングは、天井高ある空間とし、天井面には大きなガラストップライト(天窓)を設けています。周囲をコンクリートの壁で囲ってプライバシーを確保した上で、上方へと開いて開放感も同時に実現する、そんなことを考えました。トップライトから室内へ差し込んだ光は、壁に反射し、下階へと柔らかく落ちていきます。

模型内観
模型内観
模型内観

「柳橋のコンクリートボックス」模型作製

「柳橋の家」施主さんとの打合せを重ね、案がだいぶ詰まってきました。今回は、とても小さなシンプルなボックス型の建物としました。

4方向とも背の高い建物に囲われるという敷地環境だったため、できる限りプラパシーを確保しようと、コンクリートの四角い建物としました。構造は鉄筋コンクリート造です。室内の静寂性を確保するために、木造や鉄骨のような軽量な壁ではなく、コンクリートの重厚な壁で、屋外環境から室内を切り離そうと考えたためです。

模型を見ると分かる通り、周辺をぎっちりと隣家建物に囲まれています。道路側に向かって最小限の窓が設けられています。基本的な採光は、屋上のトップライトから行います。唯一開けた上空へと積極的に開放する事で、明るく開放的な室内空間を実現します。

模型写真
模型写真
模型写真
模型写真

「柳橋のコンクリートボックス」コンクリート打設工事完了

「柳橋のコンクリートボックス」全てのコンクリート打設作業が完了しました。コンクリートが固まるまでの間、暫く型枠を外さずに放置します。コンクリートが固まり、強度が確認出来れば、支柱を外すことができるのですが、焦ってはいけません。強度が不十分な状態で支柱を外せば、床や壁に歪みが出てしまいます。

現場としては、すぐにでも支柱を取り外して、工事を進めていきたい所ですが。。。精度を保つためにも、ここはじっくりと我慢です。現場での作業は無いのですが、納まり確認や次の段取り確認など、先へ先へと打合せを進めていきます。

コンクリ打設後
コンクリ打設後
コンクリ打設後
コンクリ打設後

「柳橋の家」現地調査

「柳橋の家」プロジェクトがスタートします。案をスタディするために、先ずは敷地と周辺状況の確認へいってきました。計画地は台東区柳橋。JRの駅からほど近い、ビルやマンションが密集する都市部に位置します。

計画地には現在、敷地いっぱいに肩を寄せるように2階建ての古い木造家屋が建っていました。3方向とも、敷地ぎりぎりまで迫る隣家に囲われています。右手には、事務所ビル。裏手には、背の高いマンション。唯一開けた前面道路の向かい側にも、事務所ビルが建ち並び、どの方向からも人の視線が気になりそうです。

この敷地でどうすれば、プライバシーを保ちつつ、明るく心地よい住環境を成立させることができるのか。この敷地環境をみる限り、そう簡単ではなさそうです。

柳橋現地調査
柳橋現地調査
柳橋現地調査

「柳橋のコンクリートボックス」屋根配筋工事

「柳橋のコンクリートボックス」屋根の配筋工事のチェックをしてきました。いよいよ今回が、最後のコンクリート打設となります。設計図面通りに鉄筋が配筋されているか、メジャーを当てて鉄筋の太さ、間隔、継ぎ手寸法などを確認していきます。

鉄筋が配筋された床の下は、前回紹介した様に、鉄パイプやチェーンなどが縦横無尽に張り巡らされています。打設してから固まるまで、コンクリートの重量を支える必要があるため、しっかりと強固に固定しておく必要があります。

また今回は、打ち放しコンクリート仕上げとなるため、今まで打ち込んだコンクリート仕上げ面が汚れないよう、ビニールシートを張り込み、最新の注意を払う必要があります。多様な検討と気遣いがなければ、綺麗な打ち放しコンクリート仕上げ面を実現することは、不可能です。

コンクリート型枠工事
コンクリート型枠工事
コンクリート型枠工事