カテゴリー: 2007 柳橋のコンクリートボックス

「柳橋のコンクリートボックス」コンクリ打放し仕上げの浴室

「柳橋のコンクリートボックス」こちらの住宅の浴室は、コンクリート打放しを仕上げとしています。壁、天井ともコンクリート打放しに撥水塗料を塗布、床には防水が必要ですので、防水をした後にモルタル金鏝仕上げ床。浴槽廻りもモルタル仕上げ。モノトーンで統一し、都会的なクールな印象の浴室に仕上げています。

浴室から繋がるバルコニー側には、大開口のサッシを取り付け、視覚的に連続する開放的な空間としました。正面に見えるコンクリートの外部は、前面道路。開口の位置を調整することで、外部から覗かれないような配慮をしています。都心の密集地で、ここまで開放的な浴室は、なかなか無いように思います。

実際に私は、この浴槽に浸かったことはないのですが、とてつもない解放感を感じる事でしょう。最もプライベートな空間を開放的に。この逆説的な設計解法が、とても新鮮な空間を実現しています。

コンクリ打放し浴室

「柳橋のコンクリートボックス」完了検査

「柳橋のコンクリートボックス」全ての工事が完了しました。後は役所の完了検査を受けるだけです。建物を建てる際、工事を始める前に建築基準法に適合しているかどうか、図面を提出して審査を受ける必要があります。これを建築確認申請と呼びます。

完了検査というのは、工事が終わった際に、最初に提出していた図面通りに建物が作られているかどうか、現地検査を行う事を言います。完了検査に合格すれば、正式に工事が完了、という事になります。今日は、その完了検査が行われる日。朝から掃除機持った現場監督さんが、現場を片付け中。現場内にあった資材や工事道具が片づけられ、着工から7か月、やっと完成に近づいたなあと実感できました。

工事完了 工事完了

「柳橋のコンクリートボックス」内装工事

「柳橋のコンクリートボックス」内外装とも、大部分をコンクリート打放し仕上げとしているのですが、普段過ごす時間が長いリビング・ダイニングだけは、床にフローリング張りとしました。現場では、大工さんがフローリングを施工中です。同時に設備屋さんは器具を取り付け、電気屋さんは照明などを配線中。工事は最終段階に入っています。

フローリング工事
内装工事

「柳橋のコンクリートボックス」足場解体

「柳橋のコンクリートボックス」足場が解体され、外観が姿を現しました。隣の建物の外壁との離れ寸法は両側とも50センチ弱。両側の建物の間にすっぽりと、嵌り込んでいるように見えます。

外観をみると、サッシ窓が1つと開口が1つだけと、開口部が少なく、とても閉鎖的でそっけない表情です。が、密集した都市環境では、このような閉鎖的な構成で作る方が、室内に入った際の安心感が高まります。外から見ると閉鎖的、内部に入ると開放的、と内部と外部の印象が異なる作り方をするのが、都市環境での最適な解法なのかもしれません。

コンクリ打放し

「柳橋のコンクリートボックス」トップライト設置

「柳橋のコンクリートボックス」都心の周りを建物の囲まれた狭小敷地において唯一、開けた方向は上空です。その上空へ開くため、この建物には、大きなトップライトが取り付きます。ここまで大きなトップライトは、既製品では作れないため、鉄骨フレームにガラスを組み込む形で実現しています。

大きなトップライトから差し込んだ光は、吹き抜けを通って下階へと落ちていきます。室内へと差し込む光は、時間とともに、角度を変えていきます。朝には左の壁に当たっていた光は、夕方には右の壁へと移動し、動かない建築空間が刻々と表情を変えていきます。

トップライト トップライト

「柳橋のコンクリートボックス」コンクリ打放し仕上げのポイント

「柳橋のコンクリートボックス」現場では、サッシ取付工事が進行中です。今回は仕上げは、コンクリ打放しですので、コンクリが打ち終わってしまえば、大方の工事は終了しています。サッシを取り付け、設備配管をして、電気配線と照明取付をしてと、残りの工事もあと僅か。

といっても、設備配管をどこに通すか、コンセントやスイッチはどこに設置するか、金物などをどこに取り付けるか、などは、コンクリートを打設する段階で既に決まっていなければいけないので、事前に設計指示を出し、入念に施工打合せをしておく事がコンクリート打放し工事ではとても重要です。

コンクリートを打った後で、このスイッチの位置を変更したい、設備配管の位置を変えたい、などとなれば、コンクリートを一部解体してやり変えたりと、折角仕上げたコンクリ面を台無しにしてしまいかねません。私は設計を始める以前、現場監督をしていたことがあるのですが、何故か打放しコンクリートの現場ばかり担当することになって、工事が始まる前から、随分と詳細な施工図面を何度も書いて検討した事を思い出します。

コンクリート打放し仕上げ コンクリート打放し仕上げ

「柳橋のコンクリートボックス」上棟式

「柳橋のコンクリートボックス」屋根まで全てのコンクリートが打ち終わり、施主さんの計らいで、上棟式が執り行われました。上棟式というのは、建物の構造材が全て組み上がる際に(昔で言えば、柱梁が組み上がる際に)、ここまでの工事の無事を感謝し、この後も順調に工事が進むよう、神主さんを呼んでお祓いをするという、伝統的なお祝い行事です。

現場の前には、お飾りが飾られ、いつもの現場とは違った華々しい雰囲気。職人さんたちによる「木遣り歌」が披露され、食事とお酒が振舞われ、和気あいあいとした上棟式でした。お施主さん、ありがとうございました。

上棟式

「柳橋のコンクリートボックス」コンクリート打設工事完了

「柳橋のコンクリートボックス」全てのコンクリート打設作業が完了しました。コンクリートが固まるまでの間、暫く型枠を外さずに放置します。コンクリートが固まり、強度が確認出来れば、支柱を外すことができるのですが、焦ってはいけません。強度が不十分な状態で支柱を外せば、床や壁に歪みが出てしまいます。

現場としては、すぐにでも支柱を取り外して、工事を進めていきたい所ですが。。。精度を保つためにも、ここはじっくりと我慢です。現場での作業は無いのですが、納まり確認や次の段取り確認など、先へ先へと打合せを進めていきます。

コンクリ打設後
コンクリ打設後
コンクリ打設後
コンクリ打設後

「柳橋のコンクリートボックス」屋根配筋工事

「柳橋のコンクリートボックス」屋根の配筋工事のチェックをしてきました。いよいよ今回が、最後のコンクリート打設となります。設計図面通りに鉄筋が配筋されているか、メジャーを当てて鉄筋の太さ、間隔、継ぎ手寸法などを確認していきます。

鉄筋が配筋された床の下は、前回紹介した様に、鉄パイプやチェーンなどが縦横無尽に張り巡らされています。打設してから固まるまで、コンクリートの重量を支える必要があるため、しっかりと強固に固定しておく必要があります。

また今回は、打ち放しコンクリート仕上げとなるため、今まで打ち込んだコンクリート仕上げ面が汚れないよう、ビニールシートを張り込むなど、施工には最新の注意を払う必要があります。多面的な施工検討と小さな気遣いがなければ、綺麗な打ち放しコンクリート仕上げ面を実現することは、不可能です。

コンクリート型枠工事
コンクリート型枠工事
コンクリート型枠工事

「柳橋のコンクリートボックス」鉄筋コンクリート造の作り方

鉄筋コンクリート造の作り方って、皆さんご存知でしょうか?鉄筋コンクリート造の現場の中に入る事は稀でしょうから、現場の中を紹介します。

コンクリートは固まると強固な物体となりますが、固まる前はどろどろの泥のような半液体状態です。この状態を生コンクリートと呼びます。このどろどろの半液体が固まるまで、入れ物(鋳型)にいれておく必要があります。その入れ物(鋳型)を作る作業を行っている写真です。型枠と呼ばれる合板の枠を現場で加工し、予定している形の鋳型となるように、組み合わせていきます。組み合わせた型枠(鋳型)は、外側から形が崩れないよう鉄パイプで固定していきます。

室内には何本ものパイプが立てられ、上部の床を支えています。施工中の現場は、暗い洞窟のようです。コンクリートは固まれば強度が出るのですが、固まるまではこのパイプで床を支持しておく必要があります。このパイプは高さが調整できるようになっており、コンクリートを打っている最中にも床レベルを測定し、高さを補正していきます。壁も同様、コンクリートを打ちながらこまめに測定し、壁の倒れを補正していきます。細かな調整ですが、このような細かな作業が仕上がりの精度を上げていくのです。

今回の建物は、コンクリート面がそのまま仕上げとなる、打放しコンクリート仕上げの建物です。施工精度=仕上がり、となるため、職人さんと施工者の腕が頼りです。

型枠工事
型枠工事
型枠工事
型枠工事

「柳橋のコンクリートボックス」型枠建て込み工事

「柳橋のコンクリートボックス」工事は着々と進んでいます。

現在、3階床の鉄筋を組んでいるところです。敷地の両側とも隣地建物がぎりぎりまで迫っています。隣地外壁との隙間は約50センチ。その隙間に足場を立て、型枠の建て込みを行っていきます。型枠を建て込むと、動ける作業スペースは15センチ弱。移動するのも辛いほどです。

ただ都心の土地価格を考えれば、敷地を出来る限りいっぱいに使いたいというもの。建物の周りに余った隙間といえど、土地を購入する際には、その分も支払いをする訳ですので。このように敷地いっぱいに建てる建て方は、作業性が落ちる分、建設費用が上がってしまう傾向があります。ただ都心のように土地価格の非常に高い場所では、建設費の上昇以上に大きな土地を購入する費用の方が多くかかるため、このような建て方をする方が事業全体ではコストメリットがあります。

配筋工事
配筋工事
配筋工事

「柳橋のコンクリートボックス」基礎配筋工事

「柳橋のコンクリートボックス」基礎配筋工事が始まりました。改めて見ると本当に、敷地いっぱいいっぱいに建物が建ち上がるということが分かります。敷地境界ぎりぎりまで鉄筋が組まれているのが見えています。

この狭い隣地との隙間に足場を組み、型枠を建て込み、コンクリートを流し込んでいきます。職人が入って作業ができるぎりぎりの寸法しかありません。このような寸法で施工を行うためには、事前に入念な打合せと段取りが必要となってきます。このような面倒な仕事を請け負ってくれる職人さん達に感謝です。

基礎配筋
基礎配筋
基礎配筋