カテゴリー: 2014 新潟浦山のコートハウス

新潟浦山のコートハウス コートハウスとは

現場打合せのため新潟浦山のコートハウスへ。現場ではアルミサッシが取りつき、外壁下地ボード貼りが進んでいます。外壁で囲まれることで、やっとコートハウスらしさが現れてきました。外壁で囲い込むことによって外部からの視線を遮りつつ、塀で囲われた中庭に対してはガラス面で大きく開放する、それがコートハウスの構成です。閉じつつ、開く。相反する要素を同時に実現することができます。外部から見ると閉鎖的でありながら、内部に入れば明るく開放的な空間が広がる建築。このような作りが、住まいに安心感を与えるのだと思います。

コートハウス中庭側 コートハウス中庭側 コートハウス中庭側

新潟浦山のコートハウス 現場スタディ

新潟浦山のコートハウス、現場は順調に進行中です。内壁の立ち上げ工事など次第に細かな工事へと入っていきます。現れる空間を想像して図面を書いているのですが、現場に入ってからふと気になる部分も出てきます。ここをこうした方がもっと良くなるんではないか、ここはもうちょっと変えた方が使い勝手が良くなるのではないか。現場が始まってからも模型やスケッチを作り、検討を進めていきます。現場を進める職人さん達にとって、現場変更はあまり歓迎すべきことではありません。が、設計者として、ちょっと変えれば良くなるということに気づいてしまった以上、見て見ぬ振りはできません。現場監督と膝を突き合わせ、納得いくまで話し合いをし、なるべく現場に負担がかからないよう、現場変更を加えていきます。

現場模型 現場スケッチ

「新潟浦山のコートハウス」現場で調整することの大切さ

現場打合せのため「新潟浦山のコートハウス」へ。既に屋根工事が終わり、外壁下地貼り工事が進んでいました。今までは何の境界も無く、外と中がダイレクトに繋がっていましたが、外壁下地ボードが貼られていくと、空間が次第に室内化していきます。この段階になると次第に空間構成が見え始め、室内での暮らしのイメージが現実味を増してきます。ここにお住まいになる施主さんと現場内を一緒に廻り、仕上げ材の色目や質感などを再確認し、最終決定していきます。

設計図面は2次元の情報でしかありません。3次元として立ち上がった空間の中に実際に立ち、現場調整をし、図面上で想像していた空間イメージへと近づける作業。これはとても大切な作業です。室内に光がどのように射し込み、風がどのように流れ、窓からはどんな風景が見えるのか。その場で感じたことを元に、更に良い空間になるよう方向修正をしていきます。

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新潟浦山のコートハウス 上棟

新潟浦山のコートハウス昨日に引き続き、建て方作業2日目。屋根梁の本数が多く、意外に組み上げ作業に時間が掛かっています。屋根に掛かっている梁はそのまま仕上げとなるため、材料に傷を付けないよう慎重に作業を進めていきます。夕方には全ての梁が組み上がり、とても力強い骨組みが現れました。私の経験上、立ち上がった骨組みの姿が美しい建物は、出来上がった空間も美しいものになります。逆もまた然りですが。。。空間のプロポーションやバランスはこの時点で既に決まっているのでしょうね。今から仕上がりが楽しみです。

建て方005 建て方001 建て方002

新潟浦山のコートハウス 棟上げ工事

新潟浦山のコートハウスが上棟しました。基礎しかなかった敷地に、突如として力強い骨組みが現れる瞬間は、何度みても感動を覚えます。今回、屋根の規模が大きいため2日に渡り棟上げ作業を進めていきます。工場で事前に加工を終えて現場に届いたプレカット部材をクレーンでつり上げ、組み上げていきます。といっても微妙な角度で取り合う梁同士、簡単には嵌まりません。あちらこちらを少しづつ調整しながらの作業。作業は明日へと続きます。

棟上げ 棟上げ 棟上げ

新潟浦山のコートハウス 基礎配筋工事

新潟浦山のコートハウス。地盤掘削に続き、基礎の配筋工事が始まりました。
設計図面通りに配筋が行なわれているか、設計者自らが検査を行ないます。これも設計監理業務のひとつ。基礎にどのような鉄筋を何本入れるかは、建物の自重や積雪荷重などを考慮して、構造計算を行って決めています。構造計算の内容を思い出しながら、どこにどのような荷重が掛かるか、力の流れをイメージしながら配筋を見ていきます。今回の基礎は、道路側に傾斜がついている複雑な形状。問題なく、検査終了。続いて、コンクリート打設工事へと続きます。

基礎配筋 基礎配筋 基礎配筋

新潟浦山のコートハウス 着工

設計を進めていた新潟市浦山のコートハウスがいよいよ着工いたしました。
まずは基礎を作るための地盤掘削からスタートです。地盤調査で得られた地耐力データだけで判断するのではなく、実際に掘削された地盤面を目視し、土の状況を把握することは設計者にとって大事な確認事項です。土の締まり具合や地下水位などを確認するのはもとより、実際にその土の上を歩いてみて、感覚で判断することが重要。

地盤確認 地盤確認

スタディ模型作製

スケッチでまとまった平面を元に、さっそく模型を作っていきます。
平面というのは、あくまで2次元。
模型を作ることで3次元の空間を作り、模型の中を覗いて、
内部空間の雰囲気や部屋同士の繋がりや見え方、陽の入り方などを、立体的に検証していきます。
この段階の模型はスタディ(検討)用の模型です。
作っては壊し、壊しては作りを何度も繰り返し、
スタディ=検証し、少しづつ模型を洗練させていきます。
このようなカタチの模型材料があるですか?とたまに聞かれますが、
残念ながら、そのようなボードはありません。
真っ白なボードに定規を当て、ひとつひとつ切り抜き、接着剤でくっつけて作ります。
テーブルや椅子などの家具も、カッターで切って作るんです。
なかなか根気のいる作業なのです。

スタディ模型 スタディ模型 スタディ模型

手の動きから生まれてくるカタチ

新潟市内でスタートした住宅計画。
現在、基本プランの検討を進めています。
図面の上にトレーシングペーパーを敷き、
青や赤のペンでその平面の上に新たな平面を描き、
色鉛筆で塗ったり、スケッチやメモを書いたり。
行きつ戻りつしながら、設計検討が進んでいます。
私が設計を進めていく手法として主に用いているのは、
スタディ模型を作ることと、平面図を手でスケッチすることです。
パソコンのモニタ上で図面のスタディを進めていくことも出来るのですが、
考える作業においては、感覚的に合わないのか、どうもしっくりきません。
平面が2次元だからでしょうか。。。
模型を作っている時や、スケッチを描いている時には
どのようにお互いの空間が繋がって見えるのか、
陽の入りはどうか、庭の見え方はどうなるかなど、
既に3次元的なイメージを思い描いているような感覚があります。
まるで手の動きがそのまま頭の中と連動しているような。
どんな道具を使って創造していくかによって、その造形は制約を受けてしまいます。
手の動きから生まれてくる平面と、パソコン上で生まれてくる平面。
同じ平面を考えていても、その考える道具が異なれば、
まるで異なったカタチが生みだされてくるのでしょう。

エスキス エスキス

緩やかな繋がりのある空間

新潟市内で住宅の設計が始まりました。
私が設計が始まってまず最初にすることは
実際に敷地を訪れ、その場の雰囲気や街の空気を読み取っていくことです。
何の先入観もなく、素直にその場を感じること。
当然と言えば当然なのですが、これがとても大事な手続きだと思っています。
そして、クライアントと話をすること。
どんな家に住みたいかというようなヒアリングではなく、普通に話をすること。
どんなものが好きか?最近聞いている曲はどんなものか?興味あることは?などなど。
暮らしの趣向というか、その人の好みを読み取っていく作業とでもいえば良いのでしょうか。
そのような手続きを経て、初めて設計の作業が始まります。
今回、設計検討を進めていて頭に浮かんだのは、コートハウス(中庭)型の平面でした。
光と風を取り入れるため、いくつもの中庭を分散配置した、ちょっと複雑な平面構成。
中庭を介して部屋と部屋が繋がることで、適度な距離感を保ちつつ、
お互いの気配を感じて暮らすことができる、そんな場所。
書斎から窓の外を見ると、中庭の樹々の向こうに遊ぶ子供達が見え、
子供達からは窓の外に料理を作る母親の姿が見える。
そんな緩やかな繋がりを実現する住宅。

新潟のコートハウス模型 新潟のコートハウス模型