カテゴリー: 2014 新潟浦山のコートハウス

新潟浦山のコートハウス 住宅の収納スペースの最適な割合は

新潟浦山のコートハウス。写真で見ると、デザインばかり優先していて住みにくいのではないかと、お思いの方もいるでしょう。今回は、収納スペースという裏の空間について書こうと思います。住んだ後もすっきりと暮らしていくには、メイン空間の美しさだけではなく、裏方の収納エリアの存在が重要です。住み始め当初はモノが少なくすっきりと生活できるかもしれませんが、生活を続けていくうちに次第にモノは増えていきます。その時にそれらのモノを全て片付けておくだけの収納量が取れるかが重要なのです。出来るだけ最小限のモノしか持たず、生活が出来ればベストですが、人間なかなかそんな風には暮らせません。特に小さな子供がいる場合はなおさら。
美しく暮らすためには、収納量の確保が課題なのです。今回、浦山のコートハウスの場合、住居床面積の約20%を収納スペースに当てています。収納に多くの面積を取ると、居住する面積は減ってしましますが、折角広い居住面積を確保していても、モノが溢れてしまったら狭く雑然と見えてしまいます。私たち設計者には、美しい空間を作ることは当然のことながら、永く住み易い空間を作ることも求められています。建てた直後が一番美しいのではなく、住み続ける従って次第に美しさを増していく、そんな包容力のある建築を作っていきたいと私は考えています。

収納
納戸

新潟浦山のコートハウス 人が樹を選ぶのでなく、樹が人を選ぶ

新潟浦山のコートハウス。加工を終えた欅カウンター材の確認を兼ねて、材木屋さんで家具の仕様を施主さんと打合せ。出来上がった廻りの壁の色や空間のバランスを考えながら、家具のスケッチを描き、イメージを膨らませていきます。最後、引き出し扉の面材をどうしようか、と話をしていると、すくっとお施主さんが立ち上がり一枚の板の前に歩いていき、立ち止まりました。そこに立て掛けてあったのは、黒柿の板。複雑に黒い杢模様の入った板は、多くの板の中でも特別周囲へ存在感を放っていました。施主さん曰く「先ほどから目に留まっていて、この木に呼ばれてしまった」と。まるで人が樹を選ぶのではなく、樹が人を選んだかのよう。早速、板を机の上に並べ、どのように板取りするか打合せ。一枚の板から取ったことが分かるよう杢目を通し、かつ、共木(同じ丸太から取れる板のこと)を使って、ブックマッチ(本を開いたように左右対称)にして仕上げる方針に。
この板を選んだ施主さんの選定眼とセンスに脱帽しました。このように建物に遊び心を取り入れることって最近少なくなりました。黒柿仕上げの家具。初めて使う材料だけに、どのように仕上がってくるか、とても楽しみです。

家具スケッチ
黒柿 黒柿

新潟浦山のコートハウス ホタテパウダー塗装仕上げ

現場では壁の塗装工事が進んでいます。壁の仕上げは、私の事務所で定番となっているホタテパウダー塗装仕上げ。ざっくりとした独特の質感も良いのですが、塗装後の石油系のいやな匂いがしないのもこの材料を選定している大きな理由。塗装した後直ぐに部屋に入っても、まったく嫌な匂いがしません。ビニールクロスと比べれば内装仕上げコストは高くなるのですが、この空間の中で長い時間暮らすことを考えれば、多少コストが掛かったとしても譲れない部分です。有害物質をなるべく抑え、自然素材から作られた材料を使うことで、居心地の良い空間ができあがります。なかなか写真では伝わらないのですが。。。

内装仕上げ 内装仕上げ 内装仕上げ

新潟浦山のコートハウス オープンハウスのご案内

昨年より設計監理を行ってきました「新潟浦山のコートハウス」がこの度竣工いたします。施主さんのご好意によりオープンハウス(見学会)を開催開催することになりましたのでご案内いたします。日程は2月27日(金曜)、28日(土曜)、3月1日(日曜)、2日(月曜)の4日間を予定しています。(時間は午前10時から16時頃まで)
大中小3つの中庭が複雑に組み込まれたコートハウス。建物のどこからでも中庭を楽しめる空間構成となっています。この機会に皆さんに実際にコートハウス空間を体験していただければと思っています。今回の建物は個人住宅ですので完全予約制となります。メールやメッセージ、電話などで見学したい日にちと時間を予約頂ければ、こちらより後ほど開催場所などの詳細をお知らせいたします。(基本的には予約制としています。直前でも構いませんのでご来場の際には必ず連絡をお願いいたします。)
連絡先はこちらになります。
メール/info@kaneko-archi.com
電話/0120-797-899
※お名前、メールアドレスまたは電話番号、見学来場日時の目処をお知らせください。
当日は設計者の金子も現地でお待ちしております。皆さんに、お会いできるのを楽しみにしております。

コートハウス コートハウス コートハウス

新潟浦山のコートハウス 大型木製建具搬入

中庭側へ繋がる大開口ガラス面に木製建具が取りつきました。建具自体に結構な重さがあり、現場の狭い搬入ルートを手運びするのは苦労しましたが、何とか所定の位置に取りつきました。内部から見ると柱の裏に建具枠が隠れ、一見どこが建具が分かりません。柱の他は全てガラス面。すごい開放感です。納まってしまえばさらっとシンプルに納まっているようみ見えますが、現場ではかなり苦労して納めた部分。

大型木製建具搬入 大型木製建具搬入

新潟浦山のコートハウス 欅(けやき)洗面カウンター

先日材木屋さんで選んだ欅(けやき)カウンター材のカンナ掛けが終わったとの連絡を受け、現物確認にいってきました。きれいに鉋仕上げを施した欅板の表面には流れるようなとても美しい杢目が現れていました。仕上げる前の印象より更に存在感を増したように感じます。今回は耳付き部分(木の樹皮の部分)をカットせず、板の形をそのまま活かして洗面カウンターに仕立てていきます。施主さんを交え、どこに辺りに洗面器を置くかを検討していきます。まっすぐの板であれば、何も考えずに中心に洗面器を置けば良いのですが、耳付き部分は出っ張っていたり、へこんでいたり、その板の形から自然と人が立つ位置が変わってきます。まるで木が人間の行動をアフォード(誘導)しているような。無垢材のアフォーダンス。

けやきカウンター けやきカウンター

新潟浦山のコートハウス 無垢材カウンター選び

新潟浦山のコートハウス。施主さんとの打合せの中で、ちょっと印象を変えて、手洗いカウンターに無垢材を使ってはどうかととの話が出てきました。今回、工事の施工を手掛けているソリッド(新発田屋)は無垢材を取り扱っている専門店でもあります。倉庫内にはごろごろと様々な材料が在庫してあるということで早速、実際に無垢材を見に行ってみるとこにしました。無垢のカウンター材と一言でいっても、樹種、杢目の出方、色目の出方、耳付き、曲がりなど一枚一枚、様々な表情があります。また同じ板でも、見る角度が変わったり、上下方向を変えたり、裏表を変えると全く異なる表情が現れてきます。何枚も積んである板の中から今回選択したのは欅(けやき)材。少し赤みがかった木肌とクネクネとした杢目の少しハードな表情。これよりカンナ掛けを行い、洗面器の形にくり抜き加工を行ないます。どんなカウンターが出来上がるか、乞うご期待。

ケヤキカウンター材 ケヤキカウンター材

新潟浦山のコートハウス 外壁吹付け工事

新潟浦山のコートハウス。外壁の塗装工事が完了した連絡を受け、状態確認のため現場へ。施主さんと一緒に外壁サンプルをじっと睨みながら選んだ仕上がり。どんな風に仕上がっているか、期待が高まります。サンプルで見ている塗装仕上げは30センチ角程度の大きさですので、大きな面に塗ったものよりもやや色が暗めに見えます。いわゆる、面積効果というものです。そのため、サンプルで見ているものよりも、実際に塗る色は1段階か2段階、濃い色目を選ぶ様にしています。また、ざらっとしたテクスチャーも小さなサンプルで見ているものと、大きな面に塗ったものとは、印象が変わるため、サンプルで見ているものよりもよりラフなものを選ぶようにしています。その辺りのさじ加減調整は設計者の経験による所が大きいのかもしれません。
そんなこともあり、選んだ仕上げが実際にイメージ通りになるかどうは、最後仕上がってみるまでは分かりません。(といっても、判断を放棄している訳ではありませんのでご心配なく)現場を訪れて実際に仕上がりをみると、落ち着きのある表情に仕上がっていました。でこぼこと凹凸のある仕上げのため、陽の当たる方角によって見える印象が異なり、それもまた趣があって面白いと感じました。

外壁吹付け仕上 外壁吹付け仕上 外壁吹付け仕上

新潟浦山のコートハウス 内装工事

新潟浦山のコートハウス、竣工まであと1ヶ月半を切りました。大工さん達は現場内をあっちへこっちへとせわしなく移動しながら作業を進めています。床フローリングを貼り付けたり、建具枠材を取り付けたり。床材は一枚一枚寸法を測っては切断し、張り付け、また寸法を測ってと、地道な作業の繰り返しです。枠材や造作カウンターなども既製品ではなく、一つ一つ材料を加工して取付けるため、簡単には進みません。現場で寸法調整しながらの作業になります。細かな作業なので、大々的に工事が進んでいる様には見えないのですが、現場は着実に竣工へ向け進んでいます。大工さんの作業が終われば、次は塗装や建具や家具製作などの次の段階へ入っていきます。次の仕上げ工事の段階に入ると現場の雰囲気も一気に変わってきます。現場監理もいよいよラストスパートです。

大工工事 大工工事 大工工事

新潟浦山のコートハウス アクアリウム水槽搬入

新潟浦山のコートハウスの現場に大きな荷物が届きました。その荷物とは、、、アクアリウム水槽です。長さが2.4m、巾75cmの大きな水槽。現場にいた職人さんみんなに声をかけ、手で持ち上げ、トラックから現場内へ運び込みます。既に造作の終わっている壁の間へゆっくりと水槽を嵌め込むと、ちょうどぴったり!ほとんど隙間なく上手く納まりました。大人が浸かれるほどの大きさの水槽は、すごい迫力です。無事に水槽が設置されたので、続いて廻りの壁を作り込んでいきます。アクアリウムが完成した姿はきっと壮観でしょう。

アクアリウム水槽 アクアリウム水槽 アクアリウム水槽

新潟浦山のコートハウス 大開口ガラス面の作り方

新潟浦山のコートハウスの現場へ。中庭側の大開口の造作工事が始まっていました。等間隔に並んだ柱の外側に木枠を取付け、その木枠に大きなガラス板を取り付けていきます。写真はガラスを取付ける前の状態ですが、取り付け枠が柱の裏側に隠れているため、出来上がった後も工事途中の写真のまま、柱以外は全てガラス面になります。内部と外部の境界が全くなく、どこまでが内部でどこからが外部か分からない程、開放的な空間が出来上がります。ちょっとした納まりの工夫が必要ですが、空間をより広く見せるための効果は絶大。出来あがってしまえば細かな納まりは目立たず、至って当たり前に見るかもしれませんが、このガラス面を作る為は枠加工やら、ガラスの搬入ルート検討、金物の選定など、細かな努力が隠れた箇所でもあります。

大開口ガラス面 大開口ガラス面 大開口ガラス面

新潟浦山のコートハウス 外壁仕上げサンプル

新潟浦山のコートハウス、内装工事は着々と進んでいます。今年は予想以上に早い時期に雪が積もり、外壁工事がストップしていましたが、そろそろ天候の合間を見て仕上げに取り掛かっていきたいところ。新潟での冬の工事は天候に左右されます。今回は吹き付け塗料で外壁仕上げを行ないます。メーカーから取り寄せた塗装サンプルを現場内に並べ、施主さんと打合せ。カタログ写真で見るのと、実際の立体的な塗装面を見るのとでは全く印象が違います。多くのサンプルの中から悩みに悩んで一枚を選択。天候の回復を見て、塗装工事に取りかかっていきます。

外壁塗装サンプル 外壁塗装サンプル