カテゴリー: 2012 松庵の家

「松庵の家」すっきりとした空間を作り出すために

「松庵の家」では、モノとモノをシンプルに納める処理を心掛けました。床と壁が取り合う部分には通常、巾木(幅木)という納まりを隠すための板が取り付けられますが、今回は幅木を無くし、直接、壁と床が取り合うような納まりを採用しています。また、ドアや窓の廻りに取り付く木製の枠は、出来る限り寸法を小さく、目立たなくなるような納まりに。階段手すりはシンプルな形状に。

モノとモノが取り合う部分に別の物体が取りつくと、余計その部分が目立ってしまい、どうしてもごちゃごちゃとした印象の空間になってしまいます。すっきりとした空間を作り出すには、このような小さな努力の積み上げが大事なのです。

幅木無し納まり 手すり納まり 手すり形状 枠見付

「松庵の家」樹々と共生する家

「松庵の家」の平面は、くねくねとしたV字型をしています。

なぜそのような形をしているかというと、敷地内に昔からあった樹木を一本も切らず、樹々を避けながら建物を建てようとしたためです。家を建てるのに木が邪魔だからと切ってしまうのではなく、家よりも長い間そこにある樹に敬意を払い、その樹々に場を借りるような気持ちで樹々と共生していくという気持ち。

建物は、樹に近づいたり、離れたりと樹々の間を縫うようにくねくねと折れ曲がって奥へと伸びています。高さ、大きさ、方向が異なる至る所に設けられた窓の外には、様々な樹々の表情が見え隠れし、樹々の中に住んでいるんだなあという実感をもたらします。

春には新緑、夏には青々とした緑、秋には色とりどりの紅葉。樹々の変化で季節の移り変わりを感じながら暮らす家。

松庵の家窓 松庵の家窓2 松庵の家窓3 松庵の家窓4

「松庵の家」製作キッチンカウンターと家具の色合わせ

松庵の家のキッチンカウンターは特注で製作しています。あまり細かな作り込みをせず、シンプルで飽きのこないデザインと、使い勝手のよさを重視して設計をしました。

クールなステンレストップに濃茶の扉面材。他の収納家具や階段板などもキッチン扉の濃茶にすべて色合わせをし、空間イメージを統一しました。このように全ての色を統一できるのが製作家具の良い所ですね。

製作キッチン001製作キッチン002 製作キッチン003 製作キッチン004

松庵の家 香りと手触りのデザイン

「松庵の家」オープンハウス2日目。
本日も沢山の方々にご来場いただきまして、ありがとうございました。
「家の中に入ると、木の良い香りがする」という方が多くいらっしゃいました。
今回の設計では内装に、出来るだけ自然素材を使用することを心がけました。
確かに、新築特有のいやな匂いはしません。
代わりに木の匂いのする家が出来ました。
ダイニングは、柔らかいパイン(松)の香り。
浴室は、清浄なヒバの香り。
香りや手触りをデザインするってことも、空間設計の一つの要素だと思います。
香りや手触りをデザインすることで、
心が落ち着く空間になったり、緊張感のある空間なったり、と。
設計というのは奥が深いものです。

設計者による「松庵の家 ひとり建物探訪」動画をこちらにアップいたしました。
興味ある方は、ご覧ください。
→ユーチューブ動画 http://p.tl/8VoL
→ユーストリーム動画 http://www.ustream.tv/recorded/20912967

松庵の家007 松庵の家002 松庵の家006

松庵の家 閉鎖的な外観と開放的な内部空間

3月3日「松庵の家」オープンハウスを開催いたしました。
ご近所の方から、遠方の方まで、多くの方にご来場いただき、
大変ありがとうございました。
皆さんと、色々とお話ができて、本当に楽しい時間でした。
外から見た時の閉鎖的な外観の印象と違い、
中に入ると緑の庭が見えてとても明るく開放的だ、
とのご感想を多く頂きました。
閉鎖的な外観と開放的な内部空間。
この相反する要素を建物に同時に与えることで、
建物に守られているという安心感がありながら、
外部へと開いた心地よさを実現しています。
明日もオープンハウスは開催しています。
会場でお待ちしておりますので、是非、ご来場ください。

設計者による建物案内動画「ひとり建物探訪」はこちら↓
Youtube「松庵の家/ひとり建物探訪」
Ustream「松庵の家/ひとり建物探訪」

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松庵の家 薪ストーブのある暮らし

松庵の家の現場へ。
リビングには薪ストーブが設置されていました。
庭の樹々を眺めながら、薪のぱちぱちと燃える音を聴く。
とても気持ちのよい時間です。
→薪ストーブ着火動画はこちら
内装の漆喰塗装がすべて終わり、外部足場も外れ、
外からの光が拡散し、室内が一気に明るくなりました。
敷地に対して様々な角度に設けられた窓からは
いろんな色の樹々の葉が見えています。

来週末、3月3日(土)、4日(日)とオープンハウスを開催いたします。
お時間ある方は、是非、ご来場ください。
会場で、お待ちしております。

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「松庵の家」漆喰塗装仕上げの質感

「松庵の家」最終段階に入った現場チェックに。こちらの現場も、竣工まで残すところ1週間となりました。現場では最後の追い込みとあって、あちこちに職人さん達が入り乱れて、作業中。その間を縫いながら、現場監督と一部屋づつ廻って、修正点等を拾い出していきます。

今回こちらの家の内装に採用したのは、漆喰塗料。従来の何度もコテで仕上げる漆喰壁とは異なり、石膏ボードの上に水性塗料のようにローラーで塗れる塗材です。仕上がりは、従来のコテ仕上げのようなゴテッとした仕上がりではなく、比較的平滑なシンプルでモダンな仕上げ。といっても漆喰ならではのざらっとした質感が表面にあり、光の当たり方が柔らかく、とても落ち着きのある雰囲気に仕上がっています。個人的には、水性塗料のつるっとした仕上がりよりも、ざらっとしたこちらの質感の方が塗装が好みなのです。

ざらっとした質感の漆喰塗装仕上げ001 ざらっとした質感の漆喰塗装仕上げ002

松庵の家 現場最終追い込み

現場確認のため、松庵の家へ
現場では塗装工事の真っ最中。
塗装工事が終われば、後は設備機器や家具の取り付け工事を行うだけ。
外部足場も来週には解体予定とのこと。
いよいよ最終工程です。

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松庵の家 様々な角度・方向から樹々の緑を楽しむ家

今日から2月。
気がつけば、年が明けて、もう1ヶ月が過ぎています。
「松庵の家」の工事も残すところ、あと数週間。
工事が進み、建物の全貌だいぶ見えてきました。
こちらの建物、既存の敷地内に多くの樹木があったため、
その樹木を避けるよう、くねくねと折れ曲がった平面を持つ建物となっています。
更に、各部屋には高さ・大きさ・方向が異なる窓を設け、
様々な角度・方向から樹々の緑を楽しむことができるよう意図しました。
室内を歩き回ると、思いがけない方向から、外の樹々が目に入ってきます。
樹々の間を歩くように、建物の中を歩いて欲しい。
樹とともにある暮らし。

3月3日(土曜)、4日(日曜)とオープンハウス開催予定です。
ぜひとも、皆さんにこの空間を感じていただければと思っております。
お問い合わせは、メールにて。
ご来場をお待ちしております。

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「松庵の家」職人としてのプライド

家具打合せのため「松庵の家」の現場へ。現場では、外壁下地貼りと内部間仕切り工事が着々と進行中です。

家具屋さんとキッチン製作図面を睨みながら、突き板の張りつけ方向や、塗装の仕上がり等々を詳細打合せ。ああでもない、こうでもないと、設計者、現場監督、職人さんを問わず、みんなでアイディアを出し合います。できる職人さんほど、できないという言葉を安易に口に出しません。プライドを持って仕事をしている職人達。このような人達によって、建築業界は支えられているのです。

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「松庵の家」五感をフルに活用して考えること

現場確認のため、「松庵の家」へ。内装工事が進んでくると、細かい納まりなど、決定すべき所が多くなってきます。そのため、職人さん達の手が止まったりしないよう、設計者はこまめに現場を訪れて、詳細な打合せを行い、その都度決定していく必要があります。

2次元の図面を睨んでいるだけでなく、実際に空間の中に立ち、空間の雰囲気を感じとり、この感じだったらこれというように、最終的な仕様を決めていくべきです。特に、仕上の色や質感などは光の入り方一つで全く異なるものになってしまいます。五感をフルに活用して考えること。現場で感じることは、決定するための大事な情報源です。

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松庵の家 くねくねと曲がった平面

打合せのため、松庵の家へ。
お施主さんと一緒に現場内を廻り、各部の寸法や空間のスケールを確認しながら
仕様などの最終決定をしていきます。
日曜にもかかわらず、大工さんも外壁下地材の取付作業中。
くねくねと曲がった平面形状が、外観からでも確認できるようになってきました。
打合せ中、道路を通り過ぎる人の声が聞こえてきます。
「面白い形の建物だね。」、「どんな感じになるのかね。」
聞こえていますよ(笑)。近所の皆さんも、完成を楽しみに。
オープンハウス、3月中旬頃に行う予定です。

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