カテゴリー: 2015 燕の空き部屋リノベーション

「燕の空き部屋セルフリノベーション」榧(かや)の木の香り

「燕の空き部屋セルフリノベーション」コンロの納まる部分は、ちょっと複雑な形に加工を施します。何故かといえば、コンロが60ミリというカウンターの厚みに対応していないため。今回選定したコンロは、メーカーの指定で厚さ45ミリを越えるカウンターには設置をしてはいけないことになっていました。そこでコンロ廻りだけは板の厚みを落としていきます。

ガガーッと木屑が飛び散っていくのに伴って、独特のつーーんとしたスパイシーな香りが漂ってきます。お寺で嗅ぐお香のような、という表現が近いかもしれません。

榧(かや)の木は、白檀(びゃくだん)の代替えとして、仏像を彫る材料として使われていたそうです。仏像に香りがする木を使ったのは、虫除けとしての効果を狙ったからでしょうが、それ以外にも彫り師が仏像を彫る際、この香りでトランス状態に至るという効果もあったではないかと想像しました。木の香りでトランス状態になりながら、仏を彫り出していく。榧の木を加工しながらそんなイメージが頭に浮かびました。

榧の香り 榧の香り 榧の香り

「燕の空き部屋セルフリノベーション」無垢材キッチンカウンター加工作業

「燕の空き部屋セルフリノベーション」先日材木屋さんで購入した榧(かや)の無垢一枚板が現場に届きました。部屋の中に据えられると、広い倉庫の中で見ていた雰囲気とは異なり、かなりの大きさと存在感です。早速、シンクとコンロを組み込む位置に穴あけ加工を施していきます。

カウンターの上に赤エンピツで正確な位置を書き込み、丸ノコを使って切り込みを入れていきます。厚さが60ミリあるため、一気に切断せず、少しづつ深くしながら何度も切り込みを入れていきます。角の部分は丸ノコでは切れないため、のこぎりを使って。2時間ほどで、穴あけ作業が完了。コンロの納まる部分は、トリマで更に小口部分の加工を行ないます。電動工具を使うことで作業効率が飛躍的にアップします。

無垢材カウンター穴あけ 無垢材カウンター穴あけ 無垢材カウンター穴あけ

「燕の空き部屋セルフリノベーション」キッチンカウンター材料探し

「燕の空き部屋セルフリノベーション」今回はキッチンカウンターの材料探しです。仕事ではお客さんの家のキッチンカウンターを設計したり、既製品から選んだりしているのですが、ただいつもと同じようなキッチンカウンターを作ったのでは、設計を生業としている者として面白くもなんともない。このブログを読んでる人にとっても、ネタとして新鮮みがないでしょうし。

そこで!以前からやってみたいと思っていた、無垢材でキッチンカウンターを作ろうと思います。木のカウンタートップといえば、集成材を使ったキッチンカウンターは稀に見かけるのですが、無垢板を使ったカウンターは今まで見たことがありません。耐水性やメンテナンスの問題、加工の難しさ、また経年変化による板のネジレやソリなどの動きがあるため、採用するには細心の注意が必要になるからでしょう。それもあって私もお客さんの家でキッチンに無垢材を使うのを敬遠してきました。今回は自分の家のキッチンカウンターですので、敢えて実験台となってみようと考えた訳です。

無垢材と一言でいっても無数の種類があります。また、ちょうど良いものが手に入るかどうか、それも分かりません。そこで。困ったときの材木屋頼み。無垢材専門店「新発田屋」さんへ相談に。多くの材木がある中で、候補に上がったのは「榧(かや)」の木でした。まな板に使われるほど耐水性が高く、香木のような高貴な香りがします。シンクやコンロの位置も問題なく納まりそう。こちらを現場に搬入し、加工作業へと入っていきます。

無垢材キッチンカウンター 無垢材キッチンカウンター

「燕の空き部屋セルフリノベーション」キッチンカウンター製作

「燕の空き部屋セルフリノベーション」床フローリング貼り工事も一段落。続いてキッチン回りの工事に入っています。キッチンカウンターと言えば通常、メーカーの既製品を選んで購入するものだと思われているかもしれません。が、今回は、カウンター自体を購入するのではなく、一から造作工事で製作してみようと思います。

まずは桟木(さんぎ)でカウンターのフレームを作り、その上にカウンター材を載せていきます。シンクやコンロの大体の位置を決め、イメージを膨らませていきます。図面に起こすのではなく、直接1/1スケールで床に位置を書き込み、そのスケールに合うように設備器機を決めていきます。キッチンは細かな取り合いが生まれる部分。間違いの無いよう一つ一つ確認しながら進めていきます。

キッチンカウンター製作 キッチンカウンター製作

「燕の空き部屋セルフリノベーション」杉フローリング蜜蝋ワックス塗り

杉の無垢フローリング貼り工事。コツを覚えてから、工事のペースがアップしました。6帖程度の部屋であれば、床材を貼るのにまる1日といった所。素人がやる工事としては、まあまあのペース。先日、留め付けビスを打つ位置が大事と書きましたが、それ以外にも分かったコツが2つあります。

一つは、合板下地の不陸(ふりく)(=でこぼこ、フラットで無いという意味)を調整するため、出来る限り下地を止め付けビスの本数を増やすこと。フラットでないと、上手くフローリングの実(さね)が嵌まってくれません。

もう一つは、床材を貼る前に貼り付ける面をよく掃除しておくこと。木屑などが落ちていると、実(さね)の部分に挟まってしまい、これも上手く実(さね)が嵌まらない原因になります。

貼り終わったフローリング材の表面には、蜜蝋ワックスを塗布していきます。写真手前が蜜蝋を塗った面、奥がまだ塗る前の状態。蜜蝋で仕上げた方が、色目が濃く、木目がはっきりと出て、より木らしい表情になります。杉の床を貼り終わると、室内が杉の柔らかい香りに包まれ、とても落ち着く雰囲気になりました。

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「燕の空き部屋セルフリノベーション」床フローリング貼りのコツ

床、壁、天井の断熱工事が概ね完了しました。予想以上に下地作りに時間が掛かってしまいましたが、いよいよ内装工事に取りかかっていきます。内装工事、先ずは床フローリング貼りからスタートしていきます。今回、床材に選んだのは、杉の無垢フローリング。淡い色目の柔らかい表情とさらっとした足触りの良さが特徴です。

下地に張った合板の上を掃除し、一枚一枚フローリングを貼っていきます。フローリング材の端部は、凸凹形状に加工されており、その凸凹を組み合わせるようになっています。この凸凹は、実(さね)と呼ばれ、凸型を雄実(おすざね)、凹型を雌実(めすざね)と呼んでいます。組み合わせるといてもそう簡単にすぽっと嵌まる訳ではありませんので、横から叩き込んでいく必要があります。ただし、そのまま金槌で叩いてしまうと、折角加工してある凸型がつぶれてしまいますので、治具(じぐ)を用意して叩いていきます。といっても、残ったフローリング材を切って作った凹型治具なので、そんな大層なものではありません。ただし、これを用意すると作業性が一気に上がるので、オススメです。

いつも建設現場で大工さんがフローリングを貼る作業は見ていたのですが、見ているのと、実際にやってみるのとは大きく違います。大工さんは、あんな簡単そうにサクサク貼っていたのに、なんと難しいことか!上手く実(さね)が嵌まっていきません。しばらく試行錯誤を繰り返して、やっとコツが掴めてきました。

フローリングを固定するためにビス(又は釘)を打っていくのですが、そのビスを打つポイントが違っていたようです。私はてっきり凸実の入隅に打つと思っていたのですが、そうではなく、そのちょっと上に打つのが良いようです。(ただ、この論理は私の持論ですので、大工さんが本当にそうしているかどうかは、不明です。)実に直接ビス打ってしまうと、実が上下ズレてしまい、また場合によっては実が割れてしまい、実が上手く嵌まりません。ほんのちょっとした事なのですが、大きな違いが生まれるのですね。

いつも設計図面にはフローリング材の材質や貼り方向などは書くのですが、こんな細かなことまでは、書いていません。しかし、何事もやってみることですね。実際にやってみることで、ちょっとしたコツや施工精度の塩梅、木の性質などが見えてきます。

フローリング貼のこつ フローリング貼のこつ

「燕の空き部屋」セルフリノベーション断熱工事

季節は夏に近づき、日に日に暑くなってきました。晴れた日には、部屋の中は熱さでサウナ状態に。断熱材がどれくらい使われているか、確かめる為に壁に穴を空けてみると。。。なんと断熱材が入っていません。それどころか、内壁ボード1枚裏は外。暑い訳です。これでは夏の暑さだけでなく、冬の寒さも相当なものでしょう。外壁が断熱されていないということは、屋根も同様に断熱されていないことが予想されます。今回、デザインだけでなく、住居性能を上げることも目標にしていることもあり、そのまま見ない振りをして内装だけを仕上げる訳にはいきません。工事の最初は断熱工事を行なうことに決定しました。

壁や天井を全て剥がし、一から断熱材を入れることもできるのですが、解体に更に手間がかかること、解体材の処分に費用が掛かることなどを考慮し、既存の壁天井は残し、その上に断熱を施し、内装仕上げを行なうことにしました。内断熱という方法で、部屋の中にもう一重、内装を作るようなイメージです。室内の容積が少し減ってしまいますが、DIYで工事を行なうことを考えると、なるべく工事を大きくしない方法を選択しました。

壁と床にはスタイロフォームを張り付け、天井にはグラスウールを入れ込みます。まだ断熱工事が半分終わったくらいなのですが、大分涼しくなりました。断熱材の効果は絶大。何とか真夏になるまでには断熱工事を終わらせたいと思います。

リノベーション断熱工事 リノベーション断熱工事 リノベーション断熱工事

「燕の空き部屋」セルフリノベーション最初に行なうことは。。。

「燕の空き部屋セルフリノベーション」考えているだけは進まないので、そろそろ手をつけていこうと思います。リノベーションの最初にすることといえば。。。掃除!です。いるもの、いらないものを反射神経で判断し、いらない物をゴミ袋に放り込んでいきます。ここで大事な点は、迷っていてはいけないということ。いつか使うかもと使うこと無く取っておいたから、今ここに眠っていた訳で。大半の物は必要ないと割り切って私情を挟まずに処分すること。大きな物は粗大ゴミへ。小さな物はゴミ分別してゴミ回収へ。掃除はリノベーションの基本です。

片付けが終わったら部屋を見渡してみてください。物が無くなっただけでも、部屋が広く、明るく見えてきます。ただ狭くて暗かった部屋も少し片付けをしただけでも見違えるようになるかもしれません。物が片付くと、その部屋の良い所、悪い所など、もともとの空間の質というものがが見えてきます。この窓から朝日が入るなとか、意外と収納が多いなとか、通路がちょっと狭いなとか。

片付けの終わった部屋をじっくりと見て、今後どんな方針でリノベーションをしていくのか、考えます。現場の状況を見て、その都度判断していく所が新築の進め方とは大きく違う点かもしれません。「作りながら考える」といった感じ。まだ物は残っていますが、ある程度片付けが終わったので、いよいよ工事に取りかかっていきます。少し懐かしい木造の雰囲気が残る空間。今回はこの懐かしい雰囲気を活かしていこうと思います。

リノベーション掃除

「燕の空き部屋 」セルフリノベーション

皆さんの実家に、以前は使っていたけど子ども達が家を出て今は使われていない部屋ってありませんか?あるますよね、きっと。そんなただ物置にだけしている部屋、もったいですよね。これから人口が減少していく日本では、いわゆる空き家や空き部屋の数がどんどん増えていきます。供給量が需要量を上回る、つまり、住居に余りが出てくる。既にそういった事態が起こりつつあります。

ただ余っている住居は築年が古く、今の生活スタイルに合っていない、また、断熱性能などが低く居住性を満たせていないなどの問題も抱えています。そのような価値を生むとは考えられていない、まさか売れる(貸せる)とは考えていない物件を格安で手に入れ、リノベーションを行い、住まいとしての性能を満たすことができれば、新築で手に入れのに比べ金銭的な価値が大きい。そう考え、実際に自らリノベーションを行なってみようと思います。実例としていきなり他人の物件を手掛けるのは失礼ですので、まずは自分で実験台になっていこうと思います。

私の実家にも物置として使われている部屋がありました。そこの荷物を処分し、住居兼事務所スペースへとリノベーションしようという計画です。住居の賃貸料を払い続けるのであれば、その費用を工事費に充て、少ない予算でありながらも自分好みの空間を手に入れられないかという、ちょっと体のいい算段でもあります(笑)。普段、私は設計(デザイン)を生業としています。あくまで設計が仕事で、工事自体は大工さんや工務店に依頼する形を取っています。が、今回は自分たちで工事も手掛けてみようと思います。いわゆるセルフリノベーション(自主施工)です。

今は、ホームセンターやネットで建築材料はどこでも簡単に手に入るように なりましたし、作り方などの施工方法もネット検索できるので、内装工事くらいであれば、素人でもできないことはありません(ただし、根気と体力は必 要ですが)。あれこれ考えていても前に進んでいきませんので、まずは手を動かして実行していきます。このプロジェクトが私と同じような思いを持つ皆さんにとって少しでも参考になればと思っています。

リノベーション工事前 リノベーション工事前