カテゴリー: 2018 新潟青山のコートハウス

「新潟青山のコートハウス」作りつけ収納について

設計事務所の設計する住宅は、デザインばかりが優先されていて収納が少なく直ぐにモノがあふれてしまう、と思われている方がいるかもしれません。(確かに、そのような設計者もいるかもしれませんが。。。)私の事務所では、例え居住スペースが多少減ったとしても、できる限り収納量を確保するよう、設計をしています。

折角、居心地がよく美しい空間を作ったとしても、物があふれてしまえば、その居心地の良さを圧迫してしまいかねません。多少居住スペースが狭くなったとしても、収納を多めに設けて、美しく保ちたい空間には、物を極力置かない、または、物を仕舞っておくというのが、正しい解法だと考えるからです。

また、ただ単に収納量を増やすだけでなく、収納する物の大きさや場所を考慮して、適材適所に物が納まるよう考えていくことも大切です。玄関収納には、靴やコート、スコップやガーデニング道具など、クローゼットには、洋服や下着類など、洗面にはタオルやストック洗剤など、キッチンパントリーには、ストック食材や食器類など。さまざまな収納物には、ここに有って欲しいという固有の場所があるはずです。

私はできる限り、作りつけ収納を建築工事で作ることを心掛けています。(いわゆる大工造作収納というものです)新築時に収納棚などが無く、住み始めてから収納家具を購入する、というパターンもありますが、それだと建築費の他に更に家具購入費が別に必要になってきます。全体でかかる費用を考えれば、建築工事の中で作ってしまった方が結果、総費用は安く収まるというケースは多いのではないでしょうか。

作りつけ収納
作りつけ収納
作りつけ収納

「新潟青山のコートハウス」風景を切り取る窓

「新潟青山のコートハウス」では、隣地庭の借景を積極的に取り入れることを意図しました。室内のさまざまな個所に設けられた窓からは、樹々の緑の風景が望めます。

実はこの緑、自分の敷地内にあるのでは無く、隣地に生えている樹なのです。窓の位置や設置高さを入念に検討し、隣地の方と目が合わないよう、配慮してあります。隣地の方と目が合わず、かつ、緑が見える個所を適度にフレーミングして切り取るという操作をしているのです。

ふと足を止めて、窓の外を眺めると、空が見えたり、緑が見えたり。室内にいながらも、樹々の色づきや季節の変化を楽しむことができます。

この住宅は、敷地上の制約から南側に窓を設けられず、大半の窓を建物の北側に設けています。といっても、けして室内が暗いという訳ではありません。北、東、西と様々な方向に設けた窓からは、一日の時間の変化とともに光が差し込んできます。また、北側の窓から南側の明るい庭を望むと、内外部の明暗のコントラストが際立ち、外の風景をより美しく切り取ることができるという利点があります。それに北側からの採光は、一日を通して安定した照度が得られるという利点もあります。(図書館やアトリエなどは、直接光が差し込むのを嫌うため、北側採光が基本です。)北側の窓だからこそ、積極的に利用してみるのはいかがでしょう。

風景を切り取る窓
風景を切り取る窓
風景を切り取る窓
風景を切り取る窓

「新潟青山のコートハウス」外壁杉板張り

施主さんとDIYで塗装した杉板が張られた外壁が、外部足場が解体され、いよいよその姿を現しました。自分たちで塗ったという事もあり、杉板の張られた姿を見て、嬉しさと充実感を感じることができました。何事も体験してみることは大切ですね。

今回採用した塗装は、杉材に浸透し、耐候性が増すという特殊な塗料です。塗装した杉板は、少しグレー掛かり、新築というよりも、すでに以前からそこに建っていたような落ち着いた佇まいとなりました。サイディング張りや金属板張りの外壁が多い中、木の表情を持つ建物というのは、まるで人を迎えてくれるような柔らかい表情を持っているように感じられます。

耐候性やメンテナンス性などから敬遠されることが多い自然素材ですが、それを差し引いても大きな魅力を持っています。皆さんも家造りの際には検討してみてはいかがでしょう。

杉下見板張り外壁
杉下見板張り外壁
杉下見板張り外壁

「新潟青山のコートハウス」ステンレスオーダーキッチン設置

先日、加工工場で製作状況を確認したオールステンレスのオーダーキッチンカウンターが現場に搬入されました。工場製作した作りのがっちりしたキッチンは、室内の中でもひときわ存在感を放っていました。

ぱっと見は武骨な印象ですが、料理を本格的にされる方には、これくらい質実剛健な作りの方使い勝手が良いのかもしれません。設置されたばかりで今はまだ、がらーんとした印象ですが、鍋や皿などが納まってくるに従って良い印象になってくることでしょう。

ペレットストーブを使って同時に調理ができるよう、ガスコンロの隣にはストーブが並んでいます。ストーブ上で鍋を温めながら、コンロで同時に炒め物を、という具合に。料理をするシーンが頭に浮かんでくるようです。

ステンレスオーダーキッチン
ステンレスオーダーキッチン
ステンレスオーダーキッチン

「新潟青山のコートハウス」3/23(土)〜3/24(日)完成見学会開催

新潟青山のコートハウス」施主さんのご厚意により完成見学会を行うこととなりました。設計事務所の設計したオーダーメイドの住宅です。ぜひこの機会に実際の空間を体験してみてください。

開催日程は
3/23(土曜)10:00〜17:00
3/24(日曜)10:00〜17:00
となります。住所は新潟県新潟市西区青山となります。
駐車場に限りがありますので、事前に電話またはメールにて予約をお願いいたします。

メール design-studio.kaneko@nifty.com
電話 050−3552−4649
連絡いただければ、場所等の詳細をメールなどでお知らせいたします。

密集する住宅地に建つ木造2階建ての住宅です。敷地の南側には隣家が迫る厳しい立地条件から、建物の中心に中庭を設けるコートハウス形式を採用し、採光と風通を確保しました。道路から隔離されたプライベートな中庭からは、柔らかな光が射し込み、明るい室内空間が実現しています。室内の仕上げには、無垢フローリングや漆喰塗装などの自然素材を採用し、手触りの良い空間としています。より快適な室内空間を実現するため、断熱等級4(フラット35S対応)という高い断熱性能としています。

構造・規模:木造2階建て
建築面積 : 62.93㎡ (19.03坪)
延べ床面積: 134.14㎡ (40.57坪)

浦山の家内観
浦山の家内観
浦山の家内観

「新潟青山のコートハウス」ステンレスオーダーキッチン製作

「新潟青山のコートハウス」オーダーキッチンの製作が進んでいるということで、加工工場へ見学に行ってきました。こちらのステンレス加工工場は、新潟県燕市にある小さな町工場。小さいと行っても大手にも負けない技術力を持っています。フルオーダーと言う事で、ステンレス板を曲げたり、溶接したりと、職人さんが手作りで部材を加工し組み上げていきます。一品生産のため、簡単にいつも通りで、と言う訳にはいきません。カウンターに組み込むシンクやコンロ、水栓の取り付け納まりを現物で確認しながら、慎重に加工を進めていきます。

工場で現物を確認して、強度が足りない部分に角パイプを溶接補強したり、穴開け位置や留め付け方法を決めたり。トライアル&エラー→検討&補正。作りながら考えると言うことが、もの作りの現場では行われています。トライアル(チャレンジ)する事を恐れず、モノを作り出していくという姿勢、忘れてはいけませんね。

ステンレスキッチン製作
ステンレスキッチン製作
ステンレスキッチン製作
ステンレスキッチン製作

「新潟青山のコートハウス」オーダーキッチン製作打合せ

「新潟青山のコートハウス」キッチンカウンターは既製品ではなく、オーダーキッチンカウンターを採用します。フルオーダーのキッチン、ただこんな感じで、と簡単にイメージを伝えただけでは、現場で作る人たちは困ってしまいますよね。オーダーキッチンの場合、製作に当たってどのようなキッチンカウンターを作りたいのか、正確に現場へ伝えていかなければなりません。

そのため、施主さんから使い勝手などをヒアリングし、製作図面を書き起こしていく必要があります。ただ最初に書いた製作図面は、加工方法などを盛り込んだ図ではないので、下書きしたキッチン製作図を持って、ステンレス加工工場に伺い、詳細な打ち合わせへ。

板の折り曲げ加工方法や納め方、搬入方法や現場での組み立て方法、などなど、図面を付き合わせて、スケッチ描き描き、具体的な詳細を打ち合わせていきます。打合せを進めていくに従い、今まで曖昧だった部分が、立体的なイメージを伴って、スーーっと頭の中に立ち現れてきます。当然のことですが、作り方をイメージできなければ、製作設計図は書けません。設計者が机の上でじっと1人で考えているより、作り手の経験や加工知識を盛り込んでいった方が、本当に実質的な図面が出来上がってきます。

設計図面は、作る人たちへ、作り方を伝えるための言葉(メッセージ)です。その言葉が、作り人たちへ伝わりにくい言葉(図面)になっていないか、設計者は改めて見直してみる必要があると思いました。

キッチン製作図003
キッチン製作図002
キッチン製作図001

「新潟青山のコートハウス」外壁杉板DIY塗装

「新潟青山のコートハウス」外壁には杉板貼りを採用しています。今回は建築コストを抑えるため、外壁の杉板塗装は、施主さんによるDIY工事(Do it yourself=自主施工)としています。工務店さんの倉庫をお借りして、板の塗装を行ってきました。家一軒分の外壁材となると、それなりの量(板の枚数にして300枚以上!)があります。気合いを入れて、塗装に取り掛かります。

まずは最初に設計者から塗り方のレクチャー(といっても、塗料の混ぜ方を教えるだけなのですが)。その後は、夫婦並んで黙々と刷毛塗り。朝10時から始めて夕方16時頃には、板の7割程度が塗り終わりました。残りは来週に持ち越し。寒い中、お疲れ様でした。自分で塗った材料が外壁に貼られるのは、また格別の感覚かと思います。外壁板張りが現場に現れるのが楽しみですね。

外壁杉板diy塗装
外壁杉板diy塗装
外壁杉板diy塗装

「新潟青山のコートハウス」柱梁が建ち上がりました

「新潟青山のコートハウス」柱梁が建ち上がりました。図面や模型で頭の中でイメージしていた空間が建ち上がってくるのは、何度体験してもわくわくするものです。当然、イメージしていた空間と現実の空間がズレていないか、という緊張感もありますが。

組み上がった室内を歩き、空間の雰囲気を身体で感じ取っていきます。室内への陽の入りはどうか、窓からの景色は予想通りか、などなど。感じ取った情報を元に、変更しなければならない箇所は無いか、などイメージを更に膨らませていきます。現場で変更するなんて、と現場の人には思われそうですが、より良い空間が出来るのであれば、少しくらい手間を惜しんではいけません。(もの作りに関わる者であるならば!)

来週からは、もう12月。そろそろ雪の予報が出てきていますが。何とか外壁回りの工事だけでも急ピッチで進めていきたいと思います。竣工は来年の春。暖かくなる頃には完成していることを期待しつつ。

柱梁組
柱梁組
柱梁組

「新潟青山のコートハウス」施工図チェック

「新潟青山のコートハウス」建て方に先立ち、現場から届いたプレカット図のチェック中です。

最近は現場からの連絡は9割強、メールで届きます。メールで届いたPDF図面をプリントして、施工図面に赤ペンチェック。チェックした施工図面をPDFスキャンして、メールでデータ送信。メールのやり取りだとキチンと記録が残り、後で連絡来てないとか、聞いてない、などをいったトラブルを回避できるのが、大きなメリットです。

また、同時に関係者一同にメールを送れるので、現場での変更経緯ややり取りの流れを把握することができ、とても便利。お施主さんはもとより、現場の職人さんも、スマートフォンを使いこなしている方が多く、メッセージや画像のやり取りなど、とても効率よく、密にコミュニケーションができるようになってきました。今後、建築の現場は、更にデジタル化・ネットワーク化し、設計方法や現場監理方法も大きく変わっていくのでしょうね。

今後、建築業界が、どんな変化を遂げていくのか、とても楽しみです。

プレカット図
プレカット図

「新潟青山のコートハウス」基礎配筋工事

「新潟青山のコートハウス」基礎配筋工事が始まりました。地盤調査の結果、地盤が良好と診断されたので、地盤改良を行わず直接、布基礎を地盤面上に施工していきます。新潟の青山という地域、もともと砂が堆積してできた台地ですので、ちょっと掘れば砂質土が出てきます。実際に掘削後の地盤面を確認しましたが、よく締まった砂質層でした。

配筋(鉄筋組み)状況をチェック。一部、手直しがあったものの、直ぐに鉄筋屋さんに修正してもらって問題はクリア。コンクリート打設作業へと続いていきます。雪が積もる前までには、屋根まで仕上げてしまいたいところ。次の建て方工事へ向けて、施工図チェックなど急ピッチで進めていきます。

基礎配筋検査
基礎配筋検査
基礎配筋検査

「新潟青山のコートハウス」地鎮祭

「新潟青山のコートハウス」工務店が決定し、いよいよ工事がスタートします。先日、工事着工に先立って、地鎮祭が執り行われました。

地鎮祭(じちんさい)というのは、敷地内に祭壇を作り、その土地の神様を祭壇にお呼びして、お酒とお供え物で歓待し、神様からその土地に建物を作る許可を得るという、祈りの行事です。神主さんのまじないの言葉と「うおーーーーーっ」というかけ声と共に、その祭壇の榊の木に神様が降りてきます。注意点としては、神様が降りてくる瞬間と帰っていく瞬間は見てはいけませんので、その間、皆さん目を伏せていてください。

降りてきていただいた神様に祭壇のお酒とお供え物を食べていただき、その後にお願い事(祝詞/のりと)を伝えます。ざっくりと大まかに言えば、そのような行事です。地鎮祭を行うと、いよいよ始まるのだなと、関係者一同、気が引き締まります。無事に工事が進み、心地よい空間が出来ますよう。私もじっと心の中で祈りました。

地鎮祭