カテゴリー: 2013 長岡希望が丘の平屋

「長岡希望が丘の平屋」オープンキッチンを作る際のポイント

「長岡希望が丘の平屋」の現場にキッチンカウンターが搬入されました。今回は壁などでエリアを区切ることなく、リビング・ダイニング内にそのままカウンターを置いたオープンキッチンを採用しています。

ただし、そのままカウンターを置いたのでは、キッチンの中がリビング・ダイニング側から丸見えになってしまいます。そこで、キッチンカウンター周りを少し高目の腰壁で覆い、すっきりとまとめることにしました。木製の突き板で仕上げられた腰壁がリビング・ダイニングからの視線を遮り、キッチン手元を上手く隠しています。

またキッチン背面には、両開きの大きな扉を取り付けた壁面収納を造りつけました。奥行きがあり、調理器具や食器、食品ストックなど、何でも仕舞っておける収納となっています。料理するときには扉を開け放って、便利に使い、料理が終わったら扉を閉じて、すっきりと。

朝昼晩、料理をする方にとって、一日を通してキッチン周りが片付くことはありません。出来る限り片付け易さを考え、すっきりと見える工夫をすることが、オープンキッチンを作る際の重要なポイントです。

オープンキッチン オープンキッチン オープンキッチン

「長岡希望が丘の平屋」多様な場を作り出す方法

長岡希望が丘の平屋、竣工に向け工事は着々と進行中です。こちらの住宅は平屋ですが、外から見ると屋根の高さがいくつかに分かれています。単純な平屋では天井高さが一定になり、内部空間が単調になってしまいます。そこで今回は、天井高さに大きな差を与え(低い所は高さ2.1m、高い所は高さ4.0m)、場所毎に空間の質を変えることを試みました。天井の高い場所では開放的な広がりを。天井の低い場所では、籠るような落ち着きを。天井高に大きな差を付けたことで、小さな家でありながら多様な場が生まれていました。住まい手がその時の気分によって場所を選べる、そんな空間を目指しました。

天井高さ変化 天井高さ変化 天井高さ変化

「長岡希望が丘の平屋」ホタテパウダーの白壁塗装

「長岡希望が丘の平屋」、壁塗装が完了しました。壁が白く塗られると、室内が急に明るくなったように感じます。今回、壁仕上げに採用したのはホタテの貝殻を砕いて焼成した塗料。ざらっとした独特の表情が窓から入る光を柔らかく反射し、優しく室内を照らします。

こちらの壁仕上げ、私の設計する物件では良く採用しています。吸湿性などの性能を評価しているのは当然ですが、それ以上に、このざらっとした表情が暮らしを柔らかく受け止めてくれてるようで、ついつい贔屓にしてしまいます。

できる限り接着剤などの石油系のものを使わず、自然由来のもので仕上げていきたいと考えています。身体に有害なものをできるだけ控えてできた空間は、間違いなく心地よく快適な空間になります。

ホタテパウダー塗装 ホタテパウダー塗装 ホタテパウダー塗装

「長岡希望が丘の平屋」現場から暮らしの場へ

長岡希望が丘の平屋、現場打合せへ行ってきました。床、壁、天井の下地工事がほぼ完了し、建具枠やカウンター材を取り付ける造作工事を残すだけとなりました。いよいよ大工工事も大詰めに近づいています。施主さんを交え、現場内をぐるぐる廻りながらコンセントやテレビ配線の位置を最終チェック。また、室内の雰囲気を見ながら家具仕上げ材を選定してきました。棚やカウンターが取りつけられると、ここで本を読もう、ここにはあれを収納しようなど、より具体的な住むイメージが湧いてきます。現場然とした空間が暮らしの場へと少しづつ変わっていきます。

内装工事011 内装工事 内装工事

「長岡希望が丘の平屋」周辺環境と建物の色バランス

長岡希望が丘の平屋。いよいよ外部足場が外れ、外壁が姿を現しました。周辺に広がる田圃の緑に、外壁のあずき色がとても映えています。緑と赤は補色関係にあるため、互いに色を強調し合います。落ちついたトーンのあずき色は、周囲のアイボリー系の街並の中にあって、目立ちすぎることもなく、かといって沈んでしまうこともなく、程よく馴染んでいるように見えます。建物の色を単体で考えるのではなく、周辺環境とのバランスを考えながら決めるのも大事なことだと思います。田圃の稲穂が黄金色になる頃には、また違った見え方をするのでしょうね。秋の景色も楽しみです。

ボルドーレッド外壁 ボルドーレッド外壁 ボルドーレッド外壁

長岡希望が丘の平屋 高窓の効果

長岡希望が丘の平屋、内装工事が進行中です。
設計者は設計図面を描くだけが仕事ではありません。何度も現場へ足を運び、図面通りに工事が行なわれているか、また図面内では表現しきれない納まりや各種設備配管のルートなど、大工さんや現場監督と打合せを行います。今回は、床タイルの張り付け向きや窓枠の納まり等を打合せ。
天井付近に設けた高窓の効果は絶大。施主さんの要望通りの明るい室内が実現しています。写真は雨の日の室内写真。電気をつけなくとも十分、大工作業が可能です。

希望ヶ丘の平屋内装 希望ヶ丘の平屋内装 希望ヶ丘の平屋内装

「長岡希望が丘の平屋」想像していたイメージに近づけていくために

「長岡希望が丘の平屋」、建て方から2週間が経過しました。今日は、現場確認と施主さんと打合せです。ここまで工事は順調に進み、外壁下地まではすでに完了。いよいよ内装工事へ取りかかっていきます。施主さんと一緒に現場の中へ入り、空間のスケールを確認し、照明器具の位置や仕上げ材の色目など、最終検討などを行ないました。

出来る限り図面や模型上で実際に立ち上がってくる(であろう)空間をイメージし、図面を書いているのですが、実際に立ち上がった空間の中に入ってみると、陽の射し込みや隣家の見え方など、んっ?想像していた雰囲気とちょっと違うぞ、といったイメージのズレに気がつくことがあります。

そのようなズレを現場が進むに従って、補正していくことが大切です。具体的には、仕上げの色や質感、天井高さや壁の位置、照明器具やスイッチの配置など。様々な項目を微調整することでブッレを無くし、当初想像していたイメージへと近づけていきます。

外壁下地 外壁下地 外壁下地

長岡希望が丘の平屋 建て方スタート

昨年より設計を進めていた長岡希望が丘の平屋、いよいよ建て方です。
設計図面は昨年の秋には完了していたのですが、雪の多い地域のため、雪の溶ける春を待っての着工となりました。昼まではなんとか持ちこたえていた天気も午後になって雨模様。雨の中、大工さん達は黙々と作業を続けています。なんとか屋根下地まで終わり、建て方作業は終了。
お隣さんの家と比べると、ひと回り小さくて、なんだかかわいらしい建ち方をしています。

長岡の平屋建て方 長岡の平屋建て方 長岡の平屋建て方

「長岡希望が丘の平屋」スタディ模型作製中

新潟県長岡市に計画中の住宅、現在スタディ模型を作って空間スケールや窓の配置を検討中です。こちらの計画地は、多い時には積雪2mを越える多雪地域。そんな雪の多い冬の間は、ついつい家の中に閉じこもりがちになってしまいます。そこで家の中にいながらも、外の天気の移り変わりをダイレクトに感じれるような家を実現できないかと、思案中です。

厳しい気候風土の中、建物に囲われた安心感を持ちつつも、同時に開放感のある空間。相反する条件を同時に成立させることを目指して、模型を作っては壊し、壊しては作りを繰り返し、プランを練り上げています。

スタディ模型3 スタディ模型2 スタディ模型1

「長岡希望が丘の平屋」多雪地域で開放的な空間を実現するために

「長岡希望が丘の平屋」提案模型を作製中です。両側を隣家に面するという計画地において、また、積雪の多い気候条件において、採光と通風を室内へ導くという条件から導き出したのは、ダイニング・キッチンの上部にぐるりと高窓を巡らせるという案でした。

そのまま何も考えず、隣家に面して窓を設けてしまえば、隣家からの視線が気になり、結局は一日中カーテンを閉じたまま、何て言うということになりかねません。また、あまり低い位置の窓では屋根から落ちた雪で窓が埋まり、折角設けた窓から採光通風ができないなんてことにもなりかねません。ダイニング・キッチンに1.5階分の高さを与え、天井近くに高窓を設ければ、人目も雪も気にせず窓を開けておくことができる、そのように考えました。また、その高窓も1つの面だけに設けるのではなく、ぐるりと4周ともに設ければ一年を通して太陽の光を室内に導くことができ、かつ、その光が日時計のように時間とともに室内を西から東へと移動していく風景を見ることができます。仰ぎ見る窓の外には、空や雲の変化。室内にいながら刻々と変わる外の天気が分かるような仕掛けを試みています。

雪の多い長岡という地域において、冬の間の室内の快適性は比重の高い設計条件です。雪に対して閉ざして防御性を高めるだけでなく、自然環境に対して積極的に開いて快適性も高める。そんないいとこ取りの案を提案をしていきます。

提案模型1 提案模型3 提案模型2