カテゴリー: 2015 上越高田の平屋

「上越高田の平屋」雪景色

昨年末に引き渡しをした「上越高田の平屋」へ行ってきました。引き渡しを行なったといっても、最終チェックで手直しとなった部分の工事や棚や家具の追加工事など、やらなければいけないことがまだまだあります。また、冬という時期だけに、アプローチやカーポートなど、外構工事についてはまだ完了していません。まだ暫くは上越へ通うことになりそうです。

敷地内は雪が積もって真っ白に。例年と比べれば、雪は少ない方。こちらの住宅、屋根の上に2.5mまで雪が積もっても大丈夫な耐雪仕様で構造計算をしています。2.5mといえば、身長よりも高い雪の量。その地域に暮らしている人にとっては迷惑な話かもしれませんが、実際にそこまで雪が積もった建物の姿、一度見てみたいものです。

上越高田の平屋 上越高田の平屋 上越高田の平屋

「上越高田の平屋」床フローリングの選び方

「上越高田の平屋」の床には、フローリングの材種を使い分けています。使用したのは、ヒノキ、オーク、メープルの3種類のフローリング。木の特性に応じて、場所毎に使い分けています。直接手で触れることの多い畳敷きの部屋には柔らかく暖かみのあるヒノキを。テーブルと椅子で生活するダイニングエリアには、重厚で足触りのしっかりした硬めのオークを。床に直接座ることも考えられるリビングエリアには、モダンで明るくさらっとした質感のメープルを。

室内で靴を脱いで生活してきた日本人。他の国の人に比べると、足裏感覚が優れているのではないかと思います。ちょっとした床の質感の変化を微妙に感じ、そこで行なう行動が影響を受けているような気がします。柔らかい床の上では、直接座りたくなるでしょうし、硬い床の上では椅子に座るというような。

床の質感が人の行動をアフォード(提供)している。そう考えながら床を選ぶことで、その場での行動が違和感なく行なえるのだと思います。床材の色目や雰囲気だけでなく、触れた質感で選ぶ。そんな選び方も有効ではないでしょうか。

オーク床 メープル床 ダイニング床

「上越高田の平屋」完成見学会、終了しました

「上越高田の平屋」完成見学会、終了しました。年末の忙しい時期にも関わらず、大変多くの皆さんにご来場いただけたことを大変感謝いたします。今回、お住まいになる方の暮らし方に絞ってカスタマイズした住宅ですので、一般的な解ではないのですが、お子さんから年配の方まで、意外にもどの方にも、ストレスなく気持ちよく過ごせそう、との感想をいただけました。

計画当初、敷地を歩いて感じたのは、どの方角にも山や緑の樹々が見え、とても素晴らしい環境だということでした。建築がこの環境を殺してしまわないよう配慮しつつ、設計を進めました。クネクネと折れ曲がる特殊な平面は、様々な方角に視線を向ける為に生み出された解でした。大きさ、方角、高さの異なるランダムな窓からは、遠くの山並みや木立、樹々の緑など、場所ごとに異なる風景が見え、建物の中にいながらにして周辺の自然環境を体感することができます。

今回の見学会で印象に残ったのは、この建設に関わった職人さん達が家族を連れて見学に見えたことです。誇りを持って仕事をした満足感があるからこそ、自分のやった仕事を家族に見せられるのでしょうね。見学会が終わるころには、外は一面真っ白に雪が積もっていました。いよいよ上越にも本格的な冬が訪れそうな気配です。デッキテラスなどの外構工事は年明けから工事を再開していく予定です。外構が整えば、また違った空間が現れることでしょう。引き続き、お楽しみに。

上越高田の平屋完成見学会 上越高田の平屋完成見学会 上越高田の平屋完成見学会 上越高田の平屋完成見学会

「上越高田の平屋」完成見学会を行ないました

「上越高田の平屋」完成見学会を開催中です。一部、工事は残っているものの、何とか皆さんにお見せできる形まで漕ぎ着けました。前日遅くまで作業していただいた職人さん達に本当に感謝いたします。

開催初日は、開始とともに大勢の方にご来場いただき、大盛況でした。近所の方からは「お店でもつくっているのかと思った」といった反応もありましたが、こちらの建物はれっきとした住宅です。普通の感覚からすれば、ちょっと変わった住宅に見えるかもしれませんが、このクネクネとした平面はきちんと理由があって採用した形です。どんな理由でこのような形になったかは、来場いただいた方だけに直接、説明いたします。

明日(12/27)も完成見学会、行なっております。お時間許す方はぜひ、ご来場ください。設計者の金子も現地でお待ちしております。

上越高田の平屋完成見学会 上越高田の平屋完成見学会 上越高田の平屋完成見学会

「上越高田の平屋」いよいよ明日より完成見学会です

「上越高田の平屋」いよいよ完成間近です。といっても、建具工事や電気配線工事、設備配管工事など直前まで工事は続きます。キッチンの下へ潜ったり、脚立に登ったり、現場には引き渡し前の活気があります。といっても、現場にあった道具や材料は全て片付けられ、傷がつかないよう保護していた養生材も撤去され、今までの現場然とした雰囲気が、がらっと住宅へと変化していました。

明日・明後日(12/26〜12/27)は、完成見学会です。多雪地域である、ここ上越でも例年になく雪が少なく、「雪国で建てる平屋」らしさをお見せすることができないのが残念ですが、きっと今までにない空間体験ができるはず。皆さんのご来場をお待ちしていますので、お時間許す方はぜひご来場ください。

ちらほらと新潟や長岡からご来場いただけるとの予約を既にいただいている方もいらっしゃいますが、明日、明後日は上越、雪の予報です。長い道中、来場いただけるのは本当にありがたいことですが、運転には十分気をつけて。皆さんにお会いできるのを楽しみにしております。

引き渡し直前 引き渡し直前 引き渡し直前

「上越高田の平屋」漆喰壁塗装工事

「上越高田の平屋」内装壁の塗装工事に入りました。壁仕上げには、漆喰塗装を採用しました。つや消し仕上げのようなざらっとした質感が特徴です。室内に差し込んだ光が白い壁に反射して、部屋全体を明るく照らしています。下地ボードだった時と比べると、室内が数段、明るくなったように感じます。

表面がつるっとしていて反射率の高いビニルクロスや水性塗料ですと、もっとカチッとした硬質な雰囲気になるのですが、漆喰塗装を使うと壁に当たる光のグラデーションが豊かで、空間が柔らかな雰囲気になります。

また、見た目だけでなく、湿気を吸ったり放出してくれたりといった調湿効果もあることから、室内環境が安定します。何よりも、あのビニルクロス張りや塗装をした直後の接着剤系の匂いがないというのが一番の利点。塗装をしている横で打合せをしていても気にならない程です。以上のことから、私の事務所では漆喰塗料を定番と言ってよいほど、よく採用しています。

漆喰壁塗装 漆喰壁塗装 漆喰壁塗装

「上越高田の平屋」見る角度によって変化する外壁

「上越高田の平屋」外部足場が解体され、外観の全貌が現れました。敷地一杯に広がる平屋の建物。やっとここまできたなあと、感慨深いものがあります。

以前ににも書きましたが「上越高田の平屋」の外壁にはガルバリウム鋼板の「横はぜ葺き」を採用しています。一枚一枚が微妙に角度を持ち、魚の鱗のように光を乱反射して、艶やかな表情を見せてくれます。見る角度や時間によって、青空や夕陽の色、雲の色、樹々や土の色など、周囲の風景を移し込み、さまざまな色へと変化していくのが分かります。ある時には青みがかって、またある時には墨色であったり、オレンジ色であったり。

まるで建築に命が吹き込まれたかのようです。変化しない建築に変化を与えてくれる光と反射というものは、まだまだ奥が深いと改めて思いました。今回の外壁仕上げは、私の予想を遥かに上回るほど素晴らしい効果を上げててくれています。

動きのある板金外壁 動きのある板金外壁 動きのある板金外壁 動きのある板金外壁

「上越高田の平屋」明暗、狭広、高低と変化する空間

「上越高田の平屋」天井仕上げが完了し、現在、壁下地ボード張り工事が進んでいます。少しづつですが、確実に工事は進んでいます。現場内には動き回るスペースもない程、続々と材料が搬入され、職人さん達が入り乱れています。

壁のボードが張られ、クネクネと折れ曲がる空間構成がより、はっきりと見えてきました。写真ではこの空間の面白さをなかなか伝えきれませんが、場所ごとに明暗、狭広、高低と、空間が表情を変えていきます。

人の感情というのは一定ではありません。明るくオープンな場所にいたいこともあれば、時には一人でじっと閉じこもっていたいこともあったり。このような多様な性格を持つ空間であれば、その時々で、自分の気分に合った空間を選んで過ごすことが出来るという利点があります。今回は、場所毎の性格を変えるということを意識しています。

上越高田の平屋内装工事 上越高田の平屋内装工事 上越高田の平屋内装工事

「上越高田の平屋」雪国で平屋を設計する際に考えたこと

「上越高田の平屋」完成見学会に先駆け設計コンセプトなどについて質問を受けましたのでこちらに再録します。雪国で平屋!?とお思いになるかもしれませんが、あちこちにアイディアを盛り込んだ、雪国らしい素敵な空間が出来上がっています。

インタビュアー
「クネクネと折れ曲がる複雑な平面をしていますが、どのような意図があってそのような形になったのでしょうか?」
設計者 金子
「クネクネと折れ曲がる建物の中に入ると、次々と開けていく視界に導かれ、自然と脚が奥へ奥へと進んでいきます。玄関から奥の部屋までは、距離40m。途中、天井高さは高くなったり低くなったり、床はアップダウンし、窓の外に見える風景は場所ごとに角度を変え、まるで建物の中を散歩しているような気分になります。雪の深い地域では冬の間、どうしても家の中にいる時間が長くなります。そんな雪に閉ざされた季節、室内にいながらも外の自然を感じ、家の中を散歩するように快適に過ごせたらよいなあ、そんな風に考え、この形が生まれてきました。」

インタビュアー
「かなり特殊なデザインの空間になっています。デザイン優先だと冬は寒い、夏は暑いように思うのですが、大丈夫なんでしょうか?特に雪の多い地域では不安を感じる方も多いと思うのですが」
設計者 金子
「雪国の住宅は「窓が大きくとれない」「屋根形状が決まっている」「平面は四角くなければダメ」といった固定概念に皆さん、捕われすぎているように思います。積雪の多い地域では確かに雪に対する配慮は欠かせません。反面、冬が長い地域だからこそ、長い期間過ごす室内環境を心地よく保つことが、より切実だとも言えます。同様に、夏、蒸し暑い地域では涼しく快適な室内環境を整えることが大事です。実際に「上越高田の平屋」でも南側には軒を出したり、アプローチに屋根を掛けたり、断熱材の性能をアップしたりと、様々な工夫を盛り込んでいます。立地環境で不利となる部分はアイディアや建築技術で補えば、自分の暮らしに合った自由な発想の家を実現できると思います。」

インタビュアー
「上越高田は、冬は雪が2m以上も積もる豪雪地域というイメージがありますが、なぜ平屋の建物をつくろうと考えたのですか?」
設計者 金子
「雪の深い地域では通常、高床基礎に総2階建てというのが一般的な形式かと思います。しかし、高床とすると、地面から居室床までの距離が離れてしまいます。地面からの距離を近づけ、地に足の着いた生活環境を実現したい、そのように考えたことが平屋を選択した理由です。ただ余りに床を低くしてしまえば、積雪で雪に埋もれてしまいますので、場所に応じて基礎高さに変化をつける、軒庇を出す、など建築的な操作を各所に行い積雪に対処しています。」

インタビュアー
「耐震性や断熱性などの性能に関して、どのような対応を行なっているのですか?」
設計者 金子
「耐震性に関しては2.5mまでの積雪荷重に耐えられるような構造計算を行なっています。基本的に屋根の雪下ろしはせず、雪を載せたままとする、いわゆる耐雪仕様としています。また、断熱性能は省エネ基準をキチンと満たす仕様となっています。デザインだけが先行し、耐震性や断熱性能は疎かになっているなんてことはありません。完成見学会が12月末に行なわれますので、実際にその断熱性能を体感してもらえるかと思います。」

上越高田の平屋 上越高田の平屋 上越高田の平屋 上越高田の平屋

「上越高田の平屋」12/26(土)、12/27(日)の2日間、完成見学会を行ないます

年末の12/26(土)、12/27(日)の2日間、「上越高田の平屋」完成見学会を開催します。雪国で平屋!?とお思いになるかもしれませんが、あちこちにアイディアを盛り込んだ、雪国らしい素敵な空間になっています。

玄関から奥の部屋までクネクネと折れ曲がる空間はなんと長さ40m!次々と開けていく視界に、奥へ奥へと導かれていきます。移動するに従い、空間は狭くなったり、広くなったり、天井が高くなったり、低くなったり、めくるめくように変化していきます。外の景色は次々と角度を変え、さまざまな風景を望むことができます。

ぜひこの機会に設計事務所の建てた家を体験してみてください。きっと今までにない空間体験が出来るはずです。みなさんのご来場、お待ちしています。

開催日時:12/26(土)、12/27(日)の2日間
開催時間:10:00から17:00まで
場所:新潟県上越市大貫3丁目
※上記日程以外で見学希望の方は電話またはメールで予約ください。

金子勉建築設計事務所
メールアドレス info@kaneko-archi.com
電話 0120-797-899

見学会チラシはこちらよりダウンロードください。↓↓
[wpdm_package id=’5722′]

上越高田の平屋完成見学会案内 上越高田の平屋完成見学会案内 上越高田の平屋完成見学会案内 上越高田の平屋完成見学会案内

 

「上越高田の平屋」製作家具のラフスケッチ

「上越高田の平屋」家具の製作図面が現場より届きました。キッチンカウンターや洗面台、壁面収納など、今回は既製品を使わず、全て特注で製作を行ないます。カタログから既に出来上がった製品を選ぶ訳ではないので、仕上材やカウンター高さ、抽き出しや扉などの開き形状など、どんなものでも製作が可能になります。

施主さんとイメージを共有しながら、どんなモノを納めるのか、使い勝手はどうか、などなど製作図を詳細に検討していきます。図面だけで伝えきれない部分は、図面の端にスケッチを書いて。きれいに引かれた図面より、手で書いたラフスケッチの方が、伝えたいことがいきいきと伝わるような気がします。

家具スケッチ 家具スケッチ

「上越高田の平屋」現場を飛び交う建築専門用語

「上越高田の平屋」内装工事の合間を縫って職人さんと現場打合せ。仕上げ工事に近づいてくるといよいよ、建具、設備、電気、家具と、多くの職人さんたちが登場してきます。打合せ事項は大きな納まりから、より細かな納まりへと進んでいきます。

職人さんの口からは「見付、枠三方、インセット、チリ、小口、逃げ、しゃくり、出隅(でずみ)」などなど建築専門用語が次々と飛び出してきます。「逃げ?しゃくる?」聞いたことはあるけど、一体なんのこと。。。?一緒に同席していた施主さんはきっと何を話しているか、半分くらいは分からなかったでしょう(笑)。職人言葉、それが理解できなければ、現場を仕切ることはできません!(半分ホント)。設計者として私も少しはバイリンガルになってきたかもしれません。

内装工事 内装工事 内装工事