カテゴリー: 2006 レストランGUSTO

「レストランGUSTO」いよいよ完成です

「レストランGUSTO」遅れていた外回りの工事も天気の合間をぬって何とか完了。無事、工事完了いたしました。夜を待ってスポットライトの向きを調整。エントランスドアの横の窓からは厨房の中が見えています。オーナーシェフがお客さんときちんと顔を合わせて接客したいということからこのような窓配置をしています。店を入る時には、真剣に料理を作るシェフと目が合い、「いらっしゃいませ」、「あっどうも」なんて会話が起こる、そんな設えとしました。

GUSTO外観 GUSTO外観

「レストランGUSTO」ミラー窓枠の効果(その2)

窓の廻りに張り付けたミラー。昼は外の樹々や空を写し込み、外の光を室内に導き入れる効果があります。室内からはミラーに写った緑が更に他のミラーに写り込み、緑が増幅されて見えます。とても面白い視覚効果です。また夜には室内の光を外へと放出し、表通りから見ると店内がきらきらと輝いて見える効果があります。また室内からはミラーに映った夜景が増幅され、とても幻想的な風景を見ることができます。設計の中でミラーを使う機会は今まであまり無かったのですが、使い方次第では、まだまだ可能性があるのだと今回、感じました。

こちらの店名「GUSTO」というのは、イタリア語で「味」を意味します。素材を調理することで味が増幅する、そんなイメージで何重にも重なる楕円の形が、ロゴマークになっていました。そんなお店の増幅するイメージを、ミラーを使って表現しています。

グーストミラー効果 グーストミラー効果 グーストミラー効果 グーストミラー効果

「レストランGUSTO」ミラー窓枠の効果(その1)

「レストランGUSTO」いよいよ開店間近です。現場には厨房器機や家具や椅子が搬入され、所定の位置に据え付けられています。家具が並ぶとお店の雰囲気がぐっと増してきます。最初に現地を訪れた時のがらーんとした写真を見返すと、ほんとうに見違えるようです。ここのところ雨が続き、外部の工事がまだ終わっていませんが、後はお店のオープンまでに天気が回復するのを祈るばかりです。

窓枠に張り付けたミラーに当たった光が反射し、室内に差し込んでいます。下から天井を照らすアッパーライトのような役目を果たし、幻想的な雰囲気を醸し出しています。鏡枠の上に雨水が溜まった時などは、ゆらゆらとした水の動きも加わり、もっと幻想的な効果が生まれるのでしょうね。出来上がりが楽しみです。

鏡の効果 什器搬入 什器搬入

「レストランGUSTO」欠点を利点に変える方法

「レストランGUSTO」こちらの物件、平面は凹型をしていて細い通路で空間が両側に分けられていると書きました。どうしても空間が2つに分かれてしまうので、片方をエントランスと厨房、もう片方を客席エリアとしています。エントランスから入ったお客さんは、厨房の中を覗きながら細長い通路を通り抜け、奥への客席へと移動していきます。

真ん中にある細長い通路によってエリアが分断されてしまうことを、当初は欠点だと考えていました。しかし途中の段階で、この細長さを有効に使えばよいのではないかということに気がつきました。エントランスから客席までのアプローチが長ければ長いほど、その期待感は高まるのではないかと、逆転の発想をしました。決定を利点に変える。それが設計者が出来る一番の工夫だと思います。

店舗長いアプローチ 店舗長いアプローチ

「レストランGUSTO」横長に切り取られた窓

「レストランGUSTO」横長に切り取られた窓が出来てきました。内部から見ると、道路の緑地帯が目の前に広がり、なかなか良い感じ。ガラスで全面が開いていた時は、そこまで緑に目がいかなかったのに、このようにフレームで切り取られた瞬間、目に留まるようになります。人間の知覚って面白いですね。

工事の進行は速く、現場にいく度に現場の表情が変わっていきます。昼も夜もなく工事が続いていいるのでそれは当然なのですが。。。設計者が現場内をうろうろしているとそこらじゅうで職人に呼び止められ、ここはどうするの?あそこは?と質問責めに合います。しかも迷っている暇はありません。その場で即答しなければ工事が止まってしまいますので。ほんと、店舗工事のスピードには驚きます。

グースト横長窓工事 グースト横長窓工事

「レストランGUSTO」工事が始まりました

「レストランGUSTO」しばらくブログ更新が空いてしまいましたが、設計提案は受け入れられ、現場は既に工事に入っています。

店舗工事というのは、住宅などの建築工事と比べ、スピード感が違います。提案が受け入れられると同時に、テナント賃貸契約がなされ、即実施図面作成、即見積もり、即工事スタートと、あっという間に進んできます。確かにテナント契約してからオープンまで時間が空いてしまえば、その間、売り上げも無いのに、賃貸料だけが出て行ってしまいます。クライアントが早く早くと工事を急かすのも分からなくもありません。

提案した通り、前面道路に面したガラス面を横長形状に切り取る工事が行なわれています。内装工事も急ピッチで進んでいます。オープンまで一気に駆け抜けていきます。

グースト店舗工事 グースト店舗工事 グースト店舗工事

「レストランGUSTO」提案模型作製

現地測量の後、現況図面を起こし、スタディを重ねていきました。厨房器機は何が必要か、席数はいくつが適当か、料理の内容は?求めるお店の雰囲気は?クライアントさんの要望を聞き出し、ひとつひとつ平面へと落とし込んでいきます。それとは別に、今流行っているイタリア料理店で実際に食事してみて、店内の雰囲気や接客などを体験してきました。

色々と考え、出てきた案はこちら。前面道路に面する既存のガラスウィンドウを壁で覆い、横長の連続する窓に変更することにしました。やはり道路から丸見えでは食事していても落ち着かない。食事には適度に囲われた落ち着いた環境が必要と判断しました。窓の高さは椅子に座ると丁度、目線の高さにくるように調整し、囲われていながらも視線が外へ抜けるような設えとしています。また、窓廻りを前面ガラス張りとし、道路に植えてある緑の樹々が増幅して見えるような操作をしています。いよいよ提案です。さてこの案、上手く通るでしょうか。

グースト店内模型 グースト店内模型 グースト店内模型 グースト店内模型

「レストランGUSTO」テナントスペース現況調査

イタリア料理店を新規オープンしたいとのオーナーシェフからの相談。めぼしい賃貸物件を見つけたので、正式に借りるかどうかを決める前に見て一度欲しいとのこと。という訳で早速、現地調査にいってきました。

目をつけているのは、松見坂に面した集合住宅の1階テナントスペース。前面道路には植栽が整備され、とても緑の多い落ち着いた立地です。2方向道路に面していることから、道路を走る車からの視認性がよいのがメリット。しかし、テナント平面は凹型をした変形プラン。真ん中の狭い通路を挟んで賃貸スペースが2分されています。クライアントもこれを見て、さすがに即決するのを躊躇したようです。果たしてこんな変形した平面でまともなお店が作れるのだろうか。。。

そこで私たちの出番となりました。正式に賃貸契約を決める前に本当に思い通りのお店が作れるのか、平面を見せてもらえないかと。誰だって迷います。実際に借りてみたものの要望通りにお店が作れないとなったら大変なことですから。現地を見てみると、確かに変形した平面は、店の配置にかなり制約を与えそうです。また、以前はお弁当屋さんが入っていたようで、床や壁の仕上げは倉庫のような殺風景さです。果たしてここに心地の良いお店なんてできるのだろうか?確かにそう思えなくもない雰囲気です。

まずは、現地の寸法をメジャーで測って、実測図を起こす所から始めます。排水口の位置やエアコンの位置や型番、電気容量など、漏れないようメモを記入しています。早速、事務所に戻ってスタディを開始します。

松見坂テナント現況 松見坂テナント現況 松見坂テナント現況