カテゴリー: 2017 ベーシックハウス

「ベーシックハウス」完成見学会、終了しました。

「ベーシックハウス」完成見学会が無事に終了しました。沢山の方にご来場いただき、ありがとうございました。

建築総額(建物本体+設計料)税込み1500万円という金額で、ここまで作れるということに驚いた方も多かったでしょう。坪単価は50万円/坪、弱。設計事務所の仕事として、設計料込みで坪50万円/坪を切る金額は、かなり破格ではないかと思います。

コストをかける所にはしっかりとコストを掛け、削る所は思い切ってきっぱりと削る。コストコントロールをしっかり行うことで、ローコストながらチープではない空間が実現できることを、体験して理解いただけたかと思います。またベーシックハウスは、グリッドプランをパズルのように組み合わせるという手法で設計を行うことができるため、土地購入してから着工までの時間を短縮出来るという経済的メリットもあります。

設計事務所に家をお願いするのは敷居が高い!と、思われているようですが、興味のある方は気負いせず気軽にお問い合わせください。これから土地探しという方には土地探し相談にもお答えしますので。自分の暮らしに合った間取り(平面)が事前に検討できれば、土地を選ぶのもスムーズに進むと思います。

ベーシックハウス完成見学会
ベーシックハウス完成見学会
ベーシックハウス完成見学会

「ベーシックハウス」他の建物よりちょっと背が低い理由は。

「ベーシックハウス」の外観写真です。隣の建物と比べると、ちょっと背が低くて、かわいらしく建っています。なぜ、背が低いのか、にはちゃんとした理由があります。

建物の高さを抑えると、外壁面積が減ります。外壁面積を仕上げる工事金額は、外壁面積×仕上金額で計算されます。つまり、外壁面積が減れば減る程、工事金額は下がるということ。という理由で、ベーシックハウスは高さが低くなっています。

ただし高さが低いからといって、室内の天井高さが低いという訳ではありません。リビングの天井高さは高い部分で3.1m(平均天井高さ2.8m)と、かなり高めにとれています。天井懐を使って、室内のボリュームを最大限確保しているからです。また天井高さを抑えた落ち着いた部屋、天井高さの高い広がりのある部屋と、部屋ごとの雰囲気にメリハリをつけることで、単調でない多様な空間を作りだしています。

写真で見ると、お隣さんと比べて3割くらい高さが低く、かわいらしい立ち姿となています。建設費が減り、かつ、立ち姿のバランスも良い。まさに一挙両得です。

ベーシックハウス外観
ベーシックハウス外観
ベーシックハウス外観

「ベーシックハウス」自然素材仕上げ

「ベーシックハウス」内装壁の塗装工事が完了しました。今回、壁塗装に採用したのは、ほたて貝殻塗装です。ほたての貝殻を焼成して作られた塗料で、漆喰壁と同様、調湿性、消臭性など機能があります。原料が天然素材ですので、シックハウスの恐れもありませんし、塗装を行った後の嫌な匂いもありません。

高機能ということも魅力ですが、こちらのほたて貝殻塗装、仕上がりの表情がざらっとしていて、壁に当たる光が優しく感じられるということも大きな選択要因でした。床に貼った杉の無垢フローリングの質感とも相まって、とても柔らかな空間が実現しています。

壁のほたて貝殻塗装、床の無垢フローリング、天井の合板貼りなどの自然素材を始めとする吸湿性のある仕上げ材で仕上げると内装仕上げ材が、湿気の多い時は湿気を吸ったり、乾燥しているときには空気中に湿気を放散したりと、室内環境を安定させてくれます。自然素材は、メンテナンスや使い勝手の面では、工業製品に劣るかもしれませんが、それ以上の多くのメリットを与えてくれます。

自然素材仕上げ
自然素材仕上げ
自然素材仕上げ
自然素材仕上げ

「ベーシックハウス」合板貼り仕上げを採用する理由

「ベーシックハウス」内装工事が進行中です。ベーシックハウスでは、リビングなどの主要な部屋の仕上げには、無垢フローリングや漆喰塗装などの自然素材を採用していますが、建物全てを同様の仕上げとすると、建設費用もそれだけアップしてしまいます。そこで、個室や納戸などの諸室の仕上げには、合板貼りを採用しローコストを実現しています。

合板貼りを選択しているのは、ただ安いという理由だけではありません。建設コストを下げようと思えば、ビニールクロスを採用するのが最も安いのですが、ただあのつるっとしたチープな質感がどうも個人的に好きになれず、また、石油製品特有の化学臭が気になってしまうのです。

合板といえども、表面に貼ってあるのは正真正銘、木材です。柔らかな表情のシナ合板であったり、ひょっとハードな表情のラーチ合板であったり、手触りのよいラワン合板であったり、湿気の吸収率の高い桐合板であったりと、その部屋の雰囲気や用途に合わせて、部屋ごとに合板の種類を変えています。

合板貼りといえども、選び方次第、貼り方次第、納まり次第で、合板貼りと馬鹿に出来ないほど、端正な空間を作ることができます。木の優しい表情が、落ち着いた雰囲気を作り出すのではないでしょうか。

シナ合板仕上げ
桐合板仕上げ
シナ合板仕上げ
シナ合板仕上げ

「ベーシックハウス」内装下地工事進行中

「ベーシックハウス」内装下地工事が進行中です。内装下地工事というのは、仕上げを施す前の下地作りの工程です。

塗装を行う前の下地ボードを貼ったり、仕上げ材を貼る前の下地合板を打ち付けたり、といった地味な作業ですが、仕上がり精度を良くするためには、手を抜けない箇所でもあります。下地の精度が良くないと、凸凹な仕上がりになってしまったり、場合によっては仕上げてからひび割れが発生したり、といったといった事が起きてしまいます。

仕上がりを良くする為にも、見えないところに時間と手間を掛ける、それが大切です。

内装工事
内装工事
内装工事

「ベーシックハウス」断熱工事と断熱仕様について

「ベーシックハウス」サッシ取り付けに続いて、現場は断熱工事に入っています。木造の場合、断熱工事といっても、断熱工事専門の職人さんが行う訳ではありません。やっぱりここでも大工さんの登場です。大工さんは木工事を行うだけでなく、アルミサッシの取り付けをしたり、断熱材を入れたりと、多彩に工事をこなしていきます。断熱材を手際良く、外壁内部に隙間なく押し込んでいきます。

今回採用したのは、コストと性能の面で優れているグラスウール断熱材。建物の断熱仕様は、寒いのが苦手というお施主さんのため、フラット35断熱性能等級4(次世代省エネルギー基準の最高等級)としています。ローコストだけを目標とするのでなく、お金をかける所にはきちんと手間とお金を掛けていきます。



「ベーシックハウス」隣地の緑を取り込む開口部

「ベーシックハウス」開口部にアルミサッシが取り付けられました。室内に立ってみると、窓の外には緑の樹々が目に入ってきます。窓の外に見えている緑は、どの緑も自分の敷地の外。近隣の緑を取り込んだ、いわゆる借景です。

前回も書きましたが、建築というのは外部環境を選別し、不必要なものは遮断し、必要なものは内部へ取り込むという機能を持っています。今回の計画地は、敷地の奥に防砂林、前面道路を挟んで公園に面する場所に位置していました。奥側にも、前面にも、緑の樹々が印象に残る敷地でした。今回、建物をプランニングするにあたり、この緑を積極的に借景として内部へ取り入れようと考えました。

敷地の状況を考慮して、窓の向きや高さ、大きさなどに気をつけて配置しています。室内から見るとどの向きを向いても、緑の樹々が目に入ってきます。今回の住宅は、ローコストを実現するため、床面積を抑えた決して大きな住宅ではありません。このような小さな住宅でも、外部へ視線を繋げることで、広がりを感じる室内空間を実現することができるのです。




「ベーシックハウス」外壁下地工事進行中

「ベーシックハウス」建て方から2週間が経った現場では、床下断熱工事や外壁下地工事が行われていました。ここ数日続いた大雨の影響で工程がやや遅れているようです。が、何とか遅れを取り戻そうと工事は急ピッチで進んでいます。

外壁に取り付けるサッシの下地材や間仕切り壁下地材の取付け工事が進み、少しづつ建物の空間構成が見えるようになってきました。今まで外であった場所に、屋根ができ、外壁ができ、次第に囲われていくことで、室内空間というものが建ち現れてくる、という当たり前の事に今更ながら気づかされます。

囲われることで、ただの外であった時には気がつかなかった様々な事象が、顕在化してくるということがあります。今回の敷地で言えば、窓の外に見える緑の樹々や風の通り道、鳥の鳴き声や風の音など。今まで見えなかったものが見えてくる、建築というのは、情報を選択し、顕在化する、そんな機能を持っています。

外壁下地工事
外壁下地工事
外壁下地工事
外壁下地工事

「ベーシックハウス」建て方作業

「ベーシックハウス」いよいよ建て方が始まりました。「建て方」とは、工場で予め加工を施した柱梁を現場に搬入し、クレーンを使って組み上げていく作業のことを言います。今まで基礎しか無かった場所に突如、建物の骨組みが現れていく瞬間は、いつ見ても感動的です。柱の上をひょひょいと身軽に動き回る大工さんは、とても格好良く、その動きに見とれてしまいます。

炎天下の元、朝から始まった建て方作業。夕方には屋根の下地組みまで完了しました。何事も無く、スムーズに終わるというのは一見、普通のことのように思えます。が、施工者、設計者とも、建て方の日は、何か問題が起きないかと、はらはら、どきどきしています。事前に組み方を検討し、見落としがないか、何度も頭の中でシュミレーションしてはいますが、絶対に現場で問題が起きないとは言い切れません。材料が足りない、金物が入らない、梁組みが上手く嵌まらない、突然の天候の変化、などなど。当日になって何が起こるか分かりません。

無事に建て方作業が終わると、設計している私も、当然現場監督も、ほっとした気持ちになります。何も無いことが、良い事。今回の建て方も問題なく、何とか無事に終える事が出来ました。暑い中の作業、本当におつかれさまでした!

ベーシックハウス建て方
ベーシックハウス建て方
ベーシックハウス建て方
ベーシックハウス建て方

「ベーシックハウス」建て方直前

「ベーシックハウス」基礎コンクリートの打設が終わり、後は柱梁材が届くのを待つだけです。こちらのベーシックハウス、コストを抑えるために平面が正方形をしています。基礎の形状が田の字型をしているのが分かるかと思います。

捨てる無駄な材料を減らし、職人さんの加工手間を減らすこと。それだけでも大分、建設コストが下がります。平面が不整形であったり、割り付け寸法が不均一だと、床面積が同じでも建設費用は割高になります。無駄を無くし、決められたコストの中で出来る限り大きな空間容積を確保すること。それがベーシックハウスの一つの目標です。

基礎工事完了
基礎工事完了
基礎工事完了

「ベーシックハウス」プレカット図チェック

「ベーシックハウス」いよいよ現場での作業が始まりました。設計者は、基本的に設計図面を描くだけで、現場が始まれば後は黙って待つだけでよい、なんて事には当然なりません。現場の進行に先立って、様々な書類や施工図をチェックしていかなければならないのです。

基礎施工図、柱梁プレカット図、コンクリート調合計画書、金物仕様書など。現場から上がってくる全ての書類に目を通し、設計仕様と異なっている箇所は無いか、仕上がり納まりは問題ないか、など多岐にわたって検討をしていきます。基礎工事を進めている時点で、仕上がりや納まり寸法を検討するというのは、少し早いのでは?と思われるかもしれません。

が、最近の木造では、現場で柱梁の加工を行うことは、ほぼ無く、プレカット材(pre-cut)と呼ばれる工場で事前に加工を行った材料が現場搬入されるのが主流となっています。そういった状況であるため、工場でプレカット加工を行う時点では、納まりなどを詳細に検討しておかないと、現場に入ってからキレイに納まらない、などといったことが起こってしまうのです。今回のように構造体を表しにする場合や、施工上の余裕を持った寸法が無い場合などは、この時点での詳細なチェックは特に重要な作業となります。

プレカット図 プレカット図

「ベーシックハウス」地盤改良工事

「ベーシックハウス」新潟市内で工事が着工しました。計画地は、防砂林が隣に迫る、海岸近くの敷地です。隣に迫る緑の樹々を借景として積極的に室内に取り込んでいく、そんなプランニングを心がけました。工事期間は、約5ヶ月。今年の秋には完成予定です。

工事に先立って行った地盤調査の結果、地盤改良が必要、との判断をしましたので、今回の工事は地盤改良工事からのスタートです。様々ある地盤改良工法の中から、工事コストと性能面から今回は柱状改良を選択しました。無事に地盤改良工事が終わり、続いて基礎工事へと入っていきます。何とか梅雨に入る前に、基礎工事を終わらせたいところです。

柱状改良工事 柱状改良工事 柱状改良工事