カテゴリー: プロジェクト

「上越高田の家」内装仕上げ工事

「上越高田の家」大工工事概ね終わりに近づき、現場は内装仕上げ工事に入っています。この段階になると、塗装屋さん、タイル屋さんなどの仕上げを担当する職人さん達が登場してきます。タイルの割り付け方や細かな納まり、塗装の色合いや質感など、設計図面では詳細に指示しにくい内容を現場で職人さんと打合わせて決めていきます。

特に難しいのは、塗装色。ちょっとした色合いの違いで全く異なる雰囲気になりますし、色だけでなく、ツヤや質感も、空間の雰囲気を大きく左右します。塗装色を決める際には、何種類か塗装サンプルを作ってもらい、実際に現場にサンプルを並べて、見比べて決めていきます。

塗装が塗られると、室内の雰囲気が更にがらっと変わるはずです。工事完了まで残り10日。ここまでくれば設計者が決めることは、ほぼ終わりに近づいています。最後の引き渡し書類や完了検査申請書類の作成・提出、増減金額のまとめなど、そろそろ事務的な手続きを進めていかなければ。

床タイル張り
塗装サンプル
塗装下地

「上越高田の家」4/27(土)〜4/28(日)完成見学会を開催します

上越高田の家」施主さんのご厚意により完成見学会を行うこととなりました。ぜひこの機会に空間を体験してみてください。高田城の堀の傍に建つ木造2階建ての住宅です。敷地のさまざまな方向に見える景色を積極的に室内に取り入れた、とても景色の良い住宅です。窓の外には、お堀の桜並木や遠くの山の稜線が望めます。仕上げ材には、無垢材フローリングや漆喰塗装を採用し、自然の木の香りのする心地よい室内空間を実現しています。

開催日程は
4/27(土曜)10:00〜17:00
4/28(日曜)10:00〜17:00
となります。住所は上越市西城町となります。詳しい情報は、メールまたは電話でお知らせいたします。
お気軽にご連絡ください。
メール design-studio.kaneko@nifty.com
電話 050−3552−4649

構造・規模:木造2階建て
建築面積 : 90.82㎡ (27.47坪)
延べ床面積: 153.04㎡ (46.29坪)

模型内部写真02
模型内部写真03
模型内部写真01
模型内部写真05
模型内部写真04

「上越高田の家」風景を切り取る窓

「上越高田の家」現場へ状況確認と今後の工程打合せにいってきました。ここ上越でも長い冬が終わり、桜が満開となりました。現場を訪れたのは、ちょうど上越高田城の桜が満開の時。建物の窓からは、ほんのりピンク色に花開いた華やかな桜色が目に入ってきます。

設計を進める際に意識したのは、窓の外から、お堀の景色や遠くの山々が望むこと、でした。敷地境界に対して、平行ではなくわざわざ建物の軸を振っているのは、この桜の樹々を望むためでもあるのです。ダイニング正面の窓には、お堀に掛かる赤い橋と桜並木、そして山の稜線。キッチンとワークスペースからは、お堀の水面や桜の樹々を望むことができます。

窓を採光や通風を採るためだけのものと考えるのではなく、風景を切り取るフレームとして考えること。フレームで周りの景色をマスキングすることで、その切り取られた部分だけに焦点が当たり、今まで以上に窓の外の景色を意識するようになる、そのような効果を積極的に活かして、窓の配置や大きさを設計しました。

桜が満開ということもあるのでしょうが、意図した通り、家の中どこにいても外の桜の風景が目に入ってきます。春の桜も良いですが、新緑の季節や蓮の花の季節など、一年を通して季節の移り変わりを楽しめそうです。

上越高田の桜
上越高田の桜
上越高田の桜
上越高田の桜

「松庵の家」屋根上デッキからの風景

「松庵の家」庭の桜が満開になったので見にきませんか?と、お施主さんからのお誘い。ご厚意に甘え、花見に伺ってきました。こちらの家のすぐ目の前には、家の高さよりも高い、立派な桜の樹が以前よりありました。この桜を見るため、家の中には、様々な仕掛けを設けています。

一番の仕掛けは何と言っても、屋根上に設けた物見デッキ。梯子を登り、屋根上へひょいと顔を出すと、、、目の前に満開の桜の花が広がります。通常ですと、桜の花は見上げて見るものです。このように目の前に桜の花を見るということは、そうそう無いでしょう。間近に見る桜は圧巻です。

建物の建つ地域は、住居専用地域で、高さ2階までしか建てられません。ですので、屋根の上に上がると、遠くまで視線が広がり、とても開放感があります。しかも、屋根の上に向けて窓を設けている家は少ないので、他の家からの視線も案外気になりません。ご主人は、たまに屋根の上に登ってぼーっとしたり、夜更けに望遠鏡を覗いて天体観測をしているそうです。なんとも贅沢な空間となっています。

こちらの敷地には、もともと多くの樹木が植えられていました。それらの樹木を避けるように、くねくねとした建物平面形状となっています。各部屋には、高さや幅、方位の異なる窓が設けられ、それぞれの窓の外には、異なる樹々の景色が見えるという趣向を加えています。当然、桜の花は、寝室からも、廊下からも、浴室からも、それぞれ異なる角度、異なる景色で望むことができるようになっています。家の中を移動すると、ここからも、そこからも、と様々な桜の表情を望むことができるのです。写真4枚目は、浴室の窓から望む桜の風景。優雅に桜を見ながら入る風呂とは。なんとも最高ですね。

花見の後には、夕食までごちそうになりまして。自分の設計した家で、お施主さんの手料理をご馳走になるなんて、設計者冥利につきます。本当にありがとうございました。

屋根上デッキ

屋根上デッキ

屋根上デッキ

浴室からの桜

「上越高田の家」天井勾配による空間の変化

「上越高田の家」天井仕上げ工事が進んでいます。今回、天井仕上げに選んだのは、ウェスタンレッドシダーです。赤みと白みのコントラストが強い、独特の表情を持つ材です。ランダムな木の風合いが木の温かみを感じさせてくれます。

ウェスタンレッドシダーを勾配天井に貼ったことで、より天井の勾配が強調されたようです。今回の建物は、棟ごとに異なる天井勾配を設けています。ダイニング部分は天井勾配を強くして、メリハリの効いたシャープな空間に。リビング部分は緩やかな天井勾配として、ゆったりと落ち着いた空間に。天井の勾配ひとつ変えるだけでも、空間の雰囲気は随分と異なります。

ウェスタンレッドシダー仕上げ
ウェスタンレッドシダー仕上げ
ウェスタンレッドシダー仕上げ

「上越高田の家」ダイニングテーブル天板選び

「上越高田の家」ダイニングテーブルの天板を選ぶため、お施主さんと材木屋さんへ行ってきました。伺ったのは、新潟市小須戸にある材木店・製材所の新発田屋さん。材木倉庫の中には、一人で持ち上げられないほど大きなカウンター材から手頃な大きさの板まで、所狭しと材木が積み上がっています。

ここで材木を見たら、無垢材と一言でいっても、数えられない程の種類があることに驚くはずです。また同じ樹種でも、柔らかな表情の木、ハードな印象の赤みのある木、曲がった木やまっすぐな木、特殊な杢目の入った板まで板一枚一枚に表情があり、どの一枚をとっても全く同じ表情のものはありません。

その中から施主さんが目を心を惹かれたのは、神代タモ(じんだいたも)。神代とは、千年以上前の太古の時代から土の中に埋まっていた木の事を呼ぶようです。土の中にありながら千年以上も腐ることなく、存在していた貴重な材です。そんな木には、神が宿っているとされています。どうやらお施主さんは、この木に呼ばれてしまったようです。

材木との出会いは、運命だと思います。皆さんも一度、本物の無垢材を実際に見て、触って、体験してみてはいかがでしょうか。一生付き合える、これだ!という一枚に出会えるかもしれません。(3枚目の写真は、互いに拝み倒す新発田屋さんの社長とお施主さんの図)

無垢材カウンター選び
無垢材カウンター選び
無垢材カウンター選び
無垢材カウンター選び

「新潟青山のコートハウス」3/23(土)〜3/24(日)完成見学会開催

新潟青山のコートハウス」施主さんのご厚意により完成見学会を行うこととなりました。設計事務所の設計したオーダーメイドの住宅です。ぜひこの機会に実際の空間を体験してみてください。

開催日程は
3/23(土曜)10:00〜17:00
3/24(日曜)10:00〜17:00
となります。住所は新潟県新潟市西区青山となります。
駐車場に限りがありますので、事前に電話またはメールにて予約をお願いいたします。

メール design-studio.kaneko@nifty.com
電話 050−3552−4649
連絡いただければ、場所等の詳細をメールなどでお知らせいたします。

密集する住宅地に建つ木造2階建ての住宅です。敷地の南側には隣家が迫る厳しい立地条件から、建物の中心に中庭を設けるコートハウス形式を採用し、採光と風通を確保しました。道路から隔離されたプライベートな中庭からは、柔らかな光が射し込み、明るい室内空間が実現しています。室内の仕上げには、無垢フローリングや漆喰塗装などの自然素材を採用し、手触りの良い空間としています。より快適な室内空間を実現するため、断熱等級4(フラット35S対応)という高い断熱性能としています。

構造・規模:木造2階建て
建築面積 : 62.93㎡ (19.03坪)
延べ床面積: 134.14㎡ (40.57坪)

浦山の家内観
浦山の家内観
浦山の家内観

「新潟青山のコートハウス」ステンレスオーダーキッチン製作

「新潟青山のコートハウス」オーダーキッチンの製作が進んでいるということで、加工工場へ見学に行ってきました。こちらのステンレス加工工場は、新潟県燕市にある小さな町工場。小さいと行っても大手にも負けない技術力を持っています。フルオーダーと言う事で、ステンレス板を曲げたり、溶接したりと、職人さんが手作りで部材を加工し組み上げていきます。一品生産のため、簡単にいつも通りで、と言う訳にはいきません。カウンターに組み込むシンクやコンロ、水栓の取り付け納まりを現物で確認しながら、慎重に加工を進めていきます。

工場で現物を確認して、強度が足りない部分に角パイプを溶接補強したり、穴開け位置や留め付け方法を決めたり。トライアル&エラー→検討&補正。作りながら考えると言うことが、もの作りの現場では行われています。トライアル(チャレンジ)する事を恐れず、モノを作り出していくという姿勢、忘れてはいけませんね。

ステンレスキッチン製作
ステンレスキッチン製作
ステンレスキッチン製作
ステンレスキッチン製作

「上越高田の家」大工工事進行中

現場確認のため「上越高田の家」へ。設計者は、設計図面を描くだけが業務ではありません。図面通りに現場の工事が進行しているか確認したり、図面で表現しきれない箇所を職人さんと打合せしたり、変更に対する増減金額を調整したりと、現場が進んでからも処理しなければいけない業務がたくさんあります。

現場へ着くと、大工さん、板金屋さん、電気屋さん、設備屋さん、塗装屋さん、家具屋さんと、立て続けに質問責めに。既製品を組み合わせて作る決まりきった建物ではないため、設備配管の位置や細かな納まり、仕上げ材の貼り方向や色味・艶の選定、照明器具の位置や配線などなど、決めていかなければいけない事が多岐に渡ります。

昼過ぎに始まった打合わせも気がつけば、もう夕方近く。面倒臭がらず、これだけ熱心に現場で働いてくれる、モノづくりに前向きな職人さん達がいるから、設計者が設計した(複雑な!)住宅が作れるのです。職人さん達に感謝です。

近年、ローコストとスピードだけを目指した商品化住宅が多くなっています。確かに安くて速く出来るのでしょうが、それによって現場のモラルや職人の技術が低下してきているようにも思います。私のような小さな設計事務所に出来ることは多くはありませんが、技術と知識のある職人さん達とこだわりのある仕事を続けることで、建築業界が劣化しない助けに少しでもなればと思います。

上越高田の家大工工事
上越高田の家大工工事
上越高田の家大工工事

「上越高田の家」外壁杉南京下見板貼り

「上越高田の家」今年は珍しく、上越でも積雪が少ないため外回りの工事が順調に進んでいます。例年であれば、春までは屋根や外壁などの外回り工事は完全に止まってしまうのですが。

今回、外壁に採用したのは「杉南京下見板貼り」です。この工法は、上越地域で昔から伝統的に採用されていた外壁材で、昔ながらの建物には必ずと言って良いほどこの外壁材が貼られています。杉板という材料が最も安価で手に入り易かった事、また、積雪の多い地域において耐湿性・耐候性の高い材料という事から採用されていたのかもしれません。

サイディング貼りや板金貼りの建物が多い中、昔ながらの杉板貼りの建物は、なんだか懐かしさを感させます。着色も、敢えてアンティークな雰囲気になるような塗料を選び、新築でありながら、まるで以前からそこにあったような雰囲気をまとっています。また自然素材は、見る人に心理的な安心感を与えてくれるような気がします。

メンテナンス性や耐候性、コストなどを考えれば、サイディング貼りや板金貼りに軍配が上がるのでしょうが、自然素材には、それらを補って余りある独特の質感と特質があるように思います。

杉南京下見板貼
杉南京下見板貼
杉南京下見板貼

「新潟青山のコートハウス」オーダーキッチン製作打合せ

「新潟青山のコートハウス」キッチンカウンターは既製品ではなく、オーダーキッチンカウンターを採用します。フルオーダーのキッチン、ただこんな感じで、と簡単にイメージを伝えただけでは、現場で作る人たちは困ってしまいますよね。オーダーキッチンの場合、製作に当たってどのようなキッチンカウンターを作りたいのか、正確に現場へ伝えていかなければなりません。

そのため、施主さんから使い勝手などをヒアリングし、製作図面を書き起こしていく必要があります。ただ最初に書いた製作図面は、加工方法などを盛り込んだ図ではないので、下書きしたキッチン製作図を持って、ステンレス加工工場に伺い、詳細な打ち合わせへ。

板の折り曲げ加工方法や納め方、搬入方法や現場での組み立て方法、などなど、図面を付き合わせて、スケッチ描き描き、具体的な詳細を打ち合わせていきます。打合せを進めていくに従い、今まで曖昧だった部分が、立体的なイメージを伴って、スーーっと頭の中に立ち現れてきます。当然のことですが、作り方をイメージできなければ、製作設計図は書けません。設計者が机の上でじっと1人で考えているより、作り手の経験や加工知識を盛り込んでいった方が、本当に実質的な図面が出来上がってきます。

設計図面は、作る人たちへ、作り方を伝えるための言葉(メッセージ)です。その言葉が、作り人たちへ伝わりにくい言葉(図面)になっていないか、設計者は改めて見直してみる必要があると思いました。

キッチン製作図003
キッチン製作図002
キッチン製作図001

「新潟青山のコートハウス」外壁杉板DIY塗装

「新潟青山のコートハウス」外壁には杉板貼りを採用しています。今回は建築コストを抑えるため、外壁の杉板塗装は、施主さんによるDIY工事(Do it yourself=自主施工)としています。工務店さんの倉庫をお借りして、板の塗装を行ってきました。家一軒分の外壁材となると、それなりの量(板の枚数にして300枚以上!)があります。気合いを入れて、塗装に取り掛かります。

まずは最初に設計者から塗り方のレクチャー(といっても、塗料の混ぜ方を教えるだけなのですが)。その後は、夫婦並んで黙々と刷毛塗り。朝10時から始めて夕方16時頃には、板の7割程度が塗り終わりました。残りは来週に持ち越し。寒い中、お疲れ様でした。自分で塗った材料が外壁に貼られるのは、また格別の感覚かと思います。外壁板張りが現場に現れるのが楽しみですね。

外壁杉板diy塗装
外壁杉板diy塗装
外壁杉板diy塗装