カテゴリー: プロジェクト

「新潟青山の家」製作キッチン加工打合せ

「新潟青山の家」キッチンカウンターは既製品ではなく、製作キッチンカウンターを採用します。しかし、ただこんな感じ、と簡単に伝えただけでは、作る人たちは困ってしまいますよね。製作に当たって、どのようなキッチンカウンターを作りたいのか、正確に現場へ伝えていく必要があります。そのために下書きしたキッチン製作図を持って、ステンレス加工工場に打ち合わせへ。

板の折り曲げ加工方法や納め方、搬入方法や現場での組み立て方法、などなど、図面を付き合わせて、具体的な詳細を打ち合わせていきます。すると今まで曖昧だった部分が、立体的なイメージを伴って、スーーっと頭の中に立ち現れてきます。作り方をイメージできなければ、設計図は書けない、という当たり前の事に改めて気がつきます。設計者が机の上でじっと1人で考えているより、作り手の経験や加工知識を聞いていった方が、本当に実質的な図面が書けるという当たり前の事に改めて気がつきます。

設計図面は、作る人たちへ、作り方を伝えるための言葉(メッセージ)です。その言葉が、作り人たちへ伝わりにくい言葉(図面)になっていないか、設計者は改めて見直してみる必要があると思いました。

キッチン製作図003
キッチン製作図002
キッチン製作図001

「上越高田の家」棟が上がりました

「上越高田の家」建て方作業、2日目。新潟の冬の季節にしては珍しく、雲一つない青空が広がっています。朝一番、酒、塩、水で建物の四周を清め、お祓いをしてから作業を開始します。今回の建物は、平面形状も斜め、断面形状も斜め、という事もあって、継ぎ合わせ箇所に微妙な角度がついており、梁を組むのに予想以上に手間がかかっています。通常であれば、1日で建て方をするのですが、今回は2日に渡って建て方作業をしていきます。

夕方まで掛かって、何とか棟梁まで組み上げ終了。無事に上棟を迎えることができました。骨格の組み上がった建物の中に入って「ダイニングの窓からは遠くの山の稜線が見えるな」「こちらの窓からは空が綺麗に見えるな」と早速、空間の雰囲気や見える景色などを確認。実際に建ち上がった空間の雰囲気を見ながら、ちょっと窓の高さや大きさを変えたり、窓を増やしたり減らしたり、間仕切り壁の位置を調整したりと、実際にその場に立って感じた感覚を元に、ちょっと補正すれば更に良くなるという所に変更を加えていきます。

料理でいうと、レシピ通りに材料や調味料を加えた所で、ちょっと味見をして、その日の体調や気候に合わせて好みで少し調味料を足し加えたりするような感覚で。図面通りに材料を組み上げて、その空間の中に身を置き、周辺の環境に合わせて、ちょっと設計補正を加えるというように。設計者が設計図だけ見ているようでは、良い建物はできません。積極的に現場に脚を運んで、その空間を確認することが大事だと思います。設計者は、設計図を作っているのではなく、現実の空間を作っているのですから。

建て方作業
建て方作業
建て方作業
建て方作業

「上越高田の家」伝統的木組み工法

「上越高田の家」年末迫る時期ですが、本日、建て方工事が行われています。例年ですと12月下旬には、ここ上越は既に雪が積もっている季節ですが、今年はここまで珍しく雪が積もることがなく、順調に基礎工事を進め、建て方を無事に行えることが出来ました。雪が積もる前までに屋根を掛ける、という当初の予定工程は何とかクリアできそうです。

加工場で継手加工された柱梁材がトラックで現場に搬入され、敷地内に順番に並べられていきます。組み上げていく順番に、順序良く並べられ、クレーンで一本一本吊り上げ、組み上げていきます。材を組み上げていく順番を決め、順序良くタイミングを計って、吊り上げるのは大工棟梁の仕事です。この采配の仕方によって、進み具合が大きく変わってきます。大工棟梁はあちこち現場内を飛び回って指示を出しています。

柱梁の連結部には、凹凸状の継手加工が施されています。凹穴に凸部を差し込み、更に抜けないよう横から込み栓(木栓)を打込みます。継手加工部や木栓は少しテーパー状になっており、木栓を打込むことで、継手部分がきっちり、がっちりと締まっていきます。逆に木栓を取り外せば、簡単に解体して材を再利用することができます。日本の伝統的木組み工法。合理的でエコロジーな工法だと改めて感じました。

仕口
仕口
建て方

標準化住宅プロジェクト「ベーシックハウス」外壁杉縦羽目板貼り

標準化住宅プロジェクト「ベーシックハウス」外部足場が外れ、建物の外観が表れました。先日DIYで塗装した杉板は縦羽目張りで大工さんに張り付けてもらいました。少し茶色掛かったグレー色がとても落ちついた雰囲気を醸し出しています。まるで竣工して暫く経ったかのような佇まいです。

杉板は自然材料ですので、時間の経過とともに更に表情が変化していきます。経年変化を楽しむのも、建築のまた一つ楽しみではないでしょうか。

杉縦羽目板貼
杉縦羽目板貼
杉縦羽目板貼

「上越高田の家」手刻み加工について

「上越高田の家」現場では基礎工事が進行中ですが、工務店の加工場では大工さんが柱梁の加工作業に入っていました。今回、施工をお願いしている久保田建築さんは、大工さんの手加工(手刻み)技術を売りにしている工務店です。今回の加工も手加工(手刻み)でお願いすることになりました。

まずは材木に墨汁で墨付け(どのように加工するかの下書きを材木に墨で書き入れること)を行い、続いて丸鋸やノミなどの加工道具を使って、仕口と呼ばれる材木の組み合せ部分を削り出していきます。今回は、斜めに納まる部分も多く、部材の取り合う角度が複雑なため、大工さんの加工の腕が頼りとなります。継ぎ手の加工形状には、「ほぞ差し」、「腰掛け蟻継ぎ」、「腰掛け鎌継ぎ」、「大入れ蟻落とし」、「胴差し」など様々な種類があります。取り合う場所毎に加工形状を替え、加工を施していきます。

機械加工の「プレカット」と、手加工による「手刻み」。両者の違いは何かと一言でいえば、手刻みだと木の一本一本の性質(癖)を見極め、ひと手間加えることが出来るということでしょうか。仕口をいうのは、凹凸をパズルのように組み合わせるものですので、組み合わせ部分をキツめにしたり、緩めにしたりと、木に材質毎に調整をするので、きっちりと組み上がっていきます。手加工ですと、その見極めを丁寧にできるというのが大きなメリットです。ただし、デメリットとしては、プレカットと比べて割高で、かつ、加工時間が掛かかります。

近年、手刻みをする大工さんが少なくなってきていますので、日本の高度な手加工技術を後年に渡って伝えていく為には、このような昔ながらの加工技術を敢えて選択していくのは貴重なことだと思います。ちなみに今回担当してくれる棟梁は、大工さんの中でも若手の方です。このような若い大工さんが腕を磨き、技術を後世に繋げていくのは建設業界にとって、とても大事なことです。

手刻み加工
手刻み加工
手刻み加工
手刻み加工

「上越高田の家」基礎工事

「上越高田の家」現在の現場は、基礎工事中です。基礎が曲がっているように見えるかもしれませんが、間違って配筋した訳でなく、目の錯覚でもありません。今回の建物は棟ごとに、少しづつ角度がついた建物なのです。よって、基礎にも角度をつけて配筋しています。

各部分とも直角に交わってくる訳ではありませんので、取り合いがより複雑になってきます。特に角度のついた登り梁の取り合いは、とても複雑になってきます。それでこそ、大工さんの腕の活かしどころ!と勝手に設計者は言ってますが。現場での加工は至難を極めます。手を掛けた分だけ、よい空間が生まれることを信じて進めてきましょう。(現場への励ましを込めて)

雪国での建築工事は、冬場は天候との戦いです。雪が積もるまでに何とか屋根まで掛けようと、現場は急ピッチで進んでいます。今年は例年よりも積雪が遅く、ここまで何とか順調に工事は進んでいます。この天候が持つことを天に祈りつつ。

基礎配筋
基礎配筋

「新潟青山の家」柱梁が建ち上がりました

「新潟青山の家」柱梁が建ち上がりました。図面や模型で頭の中でイメージしていた空間が建ち上がってくるのは、何度体験してもわくわくするものです。当然、イメージしていた空間と現実の空間がズレていないか、という緊張感もありますが。

組み上がった室内を歩き、空間の雰囲気を身体で感じ取っていきます。室内への陽の入りはどうか、窓からの景色は予想通りか、などなど。感じ取った情報を元に、変更しなければならない箇所は無いか、などイメージを更に膨らませていきます。現場で変更するなんて、と現場の人には思われそうですが、より良い空間が出来るのであれば、少しくらい手間を惜しんではいけません。(もの作りに関わる者であるならば!)

来週からは、もう12月。そろそろ雪の予報が出てきていますが。何とか外壁回りの工事だけでも急ピッチで進めていきたいと思います。竣工は来年の春。暖かくなる頃には完成していることを期待しつつ。

柱梁組
柱梁組
柱梁組

「上越高田の家」現場工事スタート

「上越高田の家」いよいよ現場工事がスタートいたします。まずは敷地内に建物の位置を出し、位置の確認を行います。続いて、敷地レベルを測定し、設計地盤面を決めていきます。大体において敷地は水平ではなく、傾斜していたり、一部が高かったり、低かったりします。そこで実際の敷地の各場所の高さを測り、いわゆる平均的な地盤レベルを決めていきます。

道路よりも敷地が低かったりした場合には、水はけを良くする為、盛り土をしたりして、敷地レベルを調整していきます。基礎を作る際には土を掘削するので、その土を上手く転用して使うことで、コストを上げることなく、敷地の水はけを良くするということも可能になります。

測量器を使って計測し、建物の位置とレベルを確定。まずは地盤改良から工事がスタートしていきます。

敷地測量
敷地測量
敷地測量

「新潟青山の家」施工図チェック

「新潟青山の家」建て方に先立ち、現場から届いたプレカット図のチェック中です。

最近は現場からの連絡は9割強、メールで届きます。メールで届いたPDF図面をプリントして、施工図面に赤ペンチェック。チェックした施工図面をPDFスキャンして、メールでデータ送信。メールのやり取りだとキチンと記録が残り、後で連絡来てないとか、聞いてない、などをいったトラブルを回避できるのが、大きなメリットです。

また、同時に関係者一同にメールを送れるので、現場での変更経緯ややり取りの流れを把握することができ、とても便利。お施主さんはもとより、現場の職人さんも、スマートフォンを使いこなしている方が多く、メッセージや画像のやり取りなど、とても効率よく、密にコミュニケーションができるようになってきました。今後、建築の現場は、更にデジタル化・ネットワーク化し、設計方法や現場監理方法も大きく変わっていくのでしょうね。

今後、建築業界が、どんな変化を遂げていくのか、とても楽しみです。

プレカット図
プレカット図

「新潟青山の家」基礎配筋工事

「新潟青山の家」基礎配筋工事が始まりました。地盤調査の結果、地盤が良好と診断されたので、地盤改良を行わず直接、布基礎を地盤面上に施工していきます。新潟の青山という地域、もともと砂が堆積してできた台地ですので、ちょっと掘れば砂質土が出てきます。実際に掘削後の地盤面を確認しましたが、よく締まった砂質層でした。

配筋(鉄筋組み)状況をチェック。一部、手直しがあったものの、直ぐに鉄筋屋さんに修正してもらって問題はクリア。コンクリート打設作業へと続いていきます。雪が積もる前までには、屋根まで仕上げてしまいたいところ。次の建て方工事へ向けて、施工図チェックなど急ピッチで進めていきます。

基礎配筋検査
基礎配筋検査
基礎配筋検査

「千葉花園町の平屋」完成見学会を開催します

「千葉花園町の平屋」完了検査が終わり、無事に建築工事が完了いたしました。現場は引き続き、アプローチや庭の整備など外構工事に入っていきますので、まだ工事は続いていきますが、設計者としてはここでやっと一息という感じです。

今回、お施主さんの好意により、完成見学会を行うこととなりました。設計事務所が設計した住宅を直接見れる機会は決して多くはないと思います。ぜひこの機会に実際の空間を体験してみてはいかがでしょうか。

開催日程は
11/17(土曜)10:00〜17:00
11/18(日曜)10:00〜17:00
となります。最寄り駅は、JR総武線「新倹見川駅」となります。駅より徒歩5分。
今回は予約制とさせていただきますので、来場ご希望の方は、メールまたは電話にて、申し込みください。
追って詳細などお知らせいたします。
メール design-studio.kaneko@nifty.com
電話 050−3552−4649

ご夫婦2人だけのための平屋の小さな住いです。今回の住宅設計で心掛けた点は、平屋の落ち着いた室内空間、飽きのこない仕上材、コンパクトながらも広がりのある空間、大容量の収納スペースなどです。肩の力を抜いて自然体で設計しています。
構造・規模:木造平屋建て
建築面積(延べ床面積): 86.95㎡ (26.30坪)

千葉花園町の平屋
千葉花園町の平屋
千葉花園町の平屋
千葉花園町の平屋

「新潟青山の家」地鎮祭

「新潟青山の家」工務店が決定し、いよいよ工事がスタートします。先日、工事着工に先立って、地鎮祭が執り行われました。

地鎮祭(じちんさい)というのは、敷地内に祭壇を作り、その土地の神様を祭壇にお呼びして、お酒とお供え物で歓待し、神様からその土地に建物を作る許可を得るという、祈りの行事です。神主さんのまじないの言葉と「うおーーーーーっ」というかけ声と共に、その祭壇の榊の木に神様が降りてきます。注意点としては、神様が降りてくる瞬間と帰っていく瞬間は見てはいけませんので、その間、皆さん目を伏せていてください。

降りてきていただいた神様に祭壇のお酒とお供え物を食べていただき、その後にお願い事(祝詞/のりと)を伝えます。ざっくりと大まかに言えば、そのような行事です。地鎮祭を行うと、いよいよ始まるのだなと、関係者一同、気が引き締まります。無事に工事が進み、心地よい空間が出来ますよう。私もじっと心の中で祈りました。

地鎮祭