カテゴリー: プロジェクト

「千葉花園町の平屋」現場納まり検討スケッチ

「千葉花園町の平屋」建て方の後、しばらく天候も良く、現場は順調に進んでいるようです。現場は、外壁下地工事、屋根工事に続いて、サッシ工事へと進行していきます。現場からは、既に次の段階の質疑事項が送られてきています。現場にとって、先を読んで先手を打っていくことは、現場をスムーズに進めていくための必須事項です。

現場は外装の下地を作っている真っただ中ですが、内装の納まりについて、どうやって納めようかと現場監督から問い合わせ。図面の上ではなるべく全ての事項を盛り込もうと描いているのですが、現場では納まらない箇所が出てきます。チャレンジングな納まりを採用する時などは特に。図面は2次元の情報ですが、現実は当然、3次元で現れてきます。3次元で考えた時に、納まらない、又は、施工が困難、という箇所が稀に出てくるのです。

そんな難しい納まりをせずに、無難に納めればいいじゃないか、と思われるかもしれませんが、そのちょっとした美しい納まりの積み重ねが美しい空間を作り上げていく要素だと考えれば、その一つ一つをおろそかにすることは出来ません。ちょっとしたことでも、積み重ねていくことで、その空間は美しく気持ちよい場にもなりますが、また逆に、醜く居心地の悪い場にもなってしまいます。

図面だけで伝えにくい箇所は、スケッチや写真などを用意して、施工者へ意思を伝えていきます。図面よりも、その方が意思を伝え易いことが多いので。手書きスケッチを写真に撮って、メールで送信。

納まり検討スケッチ
納まり検討スケッチ

「千葉花園町の平屋」棟上げ完了

「千葉花園町の平屋」朝から始まった建て方作業。夕方には、無事に棟上げが完了しました。

大体皆さん、基礎の段階で現れた部屋の大きさ(間取り)を見ると「えっ!こんなに狭かったっけ?」と感じる事が多いようです。ただ、そう感じていたとしても、柱や梁が組み上がって3次元の空間が立ち上がってくると、広く感じてほっとされる方が多いようです。どうやら人間の知覚は、3次元よりも2次元の方が小さく感じる、ということがあるようです。

何も無かった場所に、一日で建物が組み上がっていくのを見るのは、いつ見ても感動的です。いつも見ている設計の私でさえ感動するのですから、きっとお施主さんはもっと感動を覚えるのだと思います。まずは無事に上棟して、ほっと一息。といっても、気は抜けません。設計者としては、既に内装仕上げや納まりが気になってきています。

木造建て方作業
木造建て方作業
木造建て方作業

「千葉花園町の平屋」建て方工事

「千葉花園町の平屋」本日、建て方工事作業を行っています。「建て方」というのは、柱や梁を組んで建物の骨組みを組み上げる作業の事を言います。

朝8時前に現場へ集まり、四方をお酒と塩でお清めしてから、作業へ取り掛かっていきます。平屋の建物ですので、大工さん達は柱を肩に担ぎ、ひょいひょいと手で建て込んでいきます。続いて梁をクレーンで吊り上げ、柱の上に乗せ、更に屋根垂木を組んでいきます。

建て方での大事なポイントは、急ぎ過ぎないこと。途中、柱が垂直に建っているか、梁は曲がって取り付いていないかなど、何度も何度も確認しながら組み上げ作業を続けていきます。ここでの精度が最後の仕上げの精度を決めることになる為、疎かにしてはいけません。一旦、曲がって組んでしまった状態から真っ直ぐな仕上げにするには、大変な手間と時間が掛かってしまいます。ここで急がずじっくりと精度を上げる事が、後々の仕上がり精度や工事スピードを上げることに繋がっていきます。

柱梁材は、プレ・カットと呼ばれる工場加工が既に施されています。(近年、現場で大工さんが加工を行うことは、ほとんどありません)「い」、「ろ」、「は」と加工図面に示された記号を間違えないように、順序良く組み上げていきます。

木造建て方作業 木造建て方作業 木造建て方作業

「千葉花園町の平屋」施工打合せ

「千葉花園町の平屋」基礎配筋検査の後は、場所を移して現場監督さんと施工打合せ。設計者は、設計図面だけ描いて現場に渡せば終わり、という訳にはいきません。図面に描いてない細かな納まりや設備や構造などの検討事項を現場監督と打合せして決めていく必要があります。

使用する構造金物の選定やレンジフードのダクトを通すルート、軒先の防水納まりなど、仕上がってしまえば隠れてしまう部分も、今後のメンテナンスや建物の耐久性などに大きく関わってくる箇所ですので、疎かには出来ません。どのような納まりにするのがベターか、施工側の意見を聞きつつ、決定をしていきます。

まだ基礎を作っている段階でそんな先の細かい納まりの話までするのか、と思われるかもしれませんが、発注段取りなどを考えれば、施工に先立って納まりを決めていくことが肝心。作り始めてからここが違う、こうしてくれと現場へ伝えるようでは、現場はスムーズに進みませんから。

施工打合せメモ 施工打合せメモ

「千葉花園町の平屋」工事スタート

「千葉花園町の平屋」工務店が決まり、工事がいよいよスタートします。地盤調査を行った結果、地盤は良好で、地盤改良を行わずに済む事が分かりました。計画地は、周辺地域と比べて標高が高く、もともと台地だったようです。地盤面下直ぐに強度のある粘性土が確認出来ましたので、直接地盤面の上にベタ基礎を置きました。

配筋工事が完了したとの現場からの連絡があり、配筋検査へ。基礎に掛かる荷重を考慮した上で、鉄筋の太さ、配置間隔、配筋方向は決まっています。当然、ただ並べれば良いというものではありません。鉄筋に流れる力をイメージしながら、配筋に不具合がないか、確認していきます。一部修正があったものの、配筋状態は概ね良好。続いてコンクリート打設工事へと入っていきます。

ベタ基礎配筋 ベタ基礎配筋 ベタ基礎配筋

「上越高田の家」再びスタディ模型作製

「上越高田の家」新たな平面案がまとまってきたので、再びスタディ模型を作成中です。平面図だけでは、実際にどのような室内空間が立ち現れてくるのか、簡単にはイメージできないかと思います。特に平面に角度がついていたり、天井に勾配がついていたりと、複雑な構成の平面の場合、設計を仕事にしている私たちでも容易にその空間をイメージすることはできません。

そこで、スタディ模型が登場します。スタディ模型というのは、ボードを切り出し、接着材で貼り合わせて作った100分の1程度の小さな模型のことです。模型の中も覗けるよう、テーブルや椅子、キッチンカウンターなども、場合によっては作り込んでいきます。模型の中を覗けば、小さな小人になったように、その空間を疑似的に見ることができます。

スタディ模型作成 スタディ模型作成 スタディ模型作成

「上越高田の家」平面スタディ

「上越高田の家」施主さんとの打合せ内容を元に、平面案を練り直しています。一つの案だけでは、その案が本当に、施主さんの生活イメージに合った空間となっているかは分かりません。そこで前回の提案とは異なる方向性で改めて平面案をスタディしています。

前回の案で良かった部分を活かし、更に施主さんの要望も盛り込み、新たな案を練っていきます。敷地図の上にトレーシングペーパー(半透明の紙)を重ね、ペンで書き込み、考え、消し込み、更に書き加え、考えと、何度も何度も納得いく案が出てくるまで、根気よくペンを走らせます。

ペンを走らせていくとある時に、あっという面白い案に辿り着きます。アイディアスタディする際は、手をひたすら動かす思考方法が、私には合っています。

平面スタディ 平面スタディ

「新潟青山の家」敷地状況の確認

「新潟青山の家」の敷地確認に行ってきました。設計を始めた当初は、まだ土地の購入が決まっていませんでしたが、正式に土地の購入手続きが済み、既存家屋の解体が行われました。

以前訪れた時には木造家屋が建っており、敷地状況を確認できませんでしたので、改めて更地状況を確認するため、現地へ行ってきました。

思っていた以上に北側の境界壁の高さが高いということが気になりました。この境界壁に面する窓からは採光・景観があまり期待できそうにありません。また敷地が南から北側に向かって土地傾斜しているため、地盤レベルの設定にも気をつけなければなりません。などなど、設計を進めていく上で注意が必要な点を拾い出してきました。改めて読み込んだ情報を設計に活かし、進めていきます。

計画地更地 計画地更地 計画地更地

標準化住宅プロジェクト「ベーシックハウス」設計スタート

昨年再始動した、標準化住宅プロジェクト「ベーシックハウス」の設計がスタートしました。「ベーシックハウス」プロジェクトは、構造部材や仕様などの設計仕様の標準化を計り、かつ、施工を合理化することで、住宅としての質を保ちながら建設コストを抑えるという目標で考えられた標準化住宅プロジェクトです。デザイン性や断熱性などの仕様を落とす事無く、延べ床面積32坪、設計料+建築工事費+消費税込み=1500万円(坪単価にして、46万円/坪)という価格を実現しています。

今回のプロジェクトの計画地は新潟市内。土地探しからスタートしています。まずは、不動産情報の中から目当ての土地を探し、敷地形状を考慮しながら、建物の配置をスタディ中。新潟ですので、車の駐車スペースが当然、必要。しかも1人1台。敷地面積131.42㎡(39.75坪)。そこに建坪(建築面積)56.31㎡ ( 17.03坪)の建物を建て、最大3台の駐車スペースを確保します。配置スタディをした上で、土地を購入するかどうか、を施主さんは検討していきます。建てる建物のイメージがはっきりした上で土地購入できるというのは大きなメリットです。

敷地40坪でも、建物をバランスよく配置すれば、駐車スペースはちゃんと確保出来ます。この広さでは無理かな?と、判断する前に、設計者に相談してみるのが良いかもしれません。

標準化住宅模型
標準化住宅模型
標準化住宅模型

「上越高田の家」スタディ模型、完成

「上越高田の家」まずは一つ目のスタディ模型が完成しました。今回の提案は、敷地の上をくねくねと折れ曲がる、細長い平面の建物です。

建物の向きを視線の抜ける方向へ向けることで、室内に居ながら、お堀の橋や桜並木などが窓の外に見えるよう、調整しています。室内を歩けば、至る所で視線が抜け、まるで街の中を歩いているような変化のある空間体験ができます。

こちらの案を元に施主さんとの打合せがスタートしていきます。こちらの案に修正を加えていくことで、より施主さんの好みに合った建物へと近づけていきます。

高田の住宅スタディ模型 高田の住宅スタディ模型 高田の住宅スタディ模型

「上越高田の家」スタディ模型、作製中

「上越高田の家」スタディ模型を作製中です。 「金子さんらしい設計でお願いします。遊び心満載が好きです。」と施主さんからのお言葉。金子らしく自由に考えて欲しいとのこと。嬉しいことですが、それだけにプレッシャーも大きく感じます。

まずは一案、考えてみました。平面を元に早速、スタディ模型を作製。今回提案するのは、複雑な角度がついた建物です。スチレンボードからカッターを使って床や壁を切り出し、接着剤で貼り付けていきます。直角がずれないよう金尺をあて、くっつくまできちんと待つことが大切。

変化ある空間、動きのある空間をイメージしつつ。模型を作っては考え、考えてはまた作る。手を動かすことで、新たなアイディアが生まれてくることも。

スタディ模型作製中 スタディ模型作製中 スタディ模型作製中

「上越高田の家」平面スタディ

「上越高田の家」現在、先日作成した周辺模型を眺めながら平面をスタディ中です。最近は図面をパソコン上で(つまり、図面作成ソフト=CADで)書く事が多いのですが、最初の段階だけは、敷地図の上にフリーハンドで描き始めます。

なぜかと言えばその方が、基準線や敷地形状に縛られず、自由に線を走らせることができるからです。パソコン上で平面を描いていると規則的な形状が生まれ、手で平面を描いていると、くねくねと自由な線の動きが現れてくるような気がします。作り出す道具(ペン、又はパソコン)が、その形を決めていく、そんな感じ。

あまり深く考えすぎず、先ずは何案も何案も、手の動きに任せ、平面をスタディしていきます。手を動かすことで、頭の中がクリアになってくるまで。すると次第に手の動きと頭の中が直結していきます。しっくりくる案に至るまで、繰り返し、繰り返し、スタディを続けていきます。

平面スタディ 平面スタディ