カテゴリー: プロジェクト

「ベーシックハウス」完成見学会、終了しました。

「ベーシックハウス」完成見学会が無事に終了しました。沢山の方にご来場いただき、ありがとうございました。

建築総額(建物本体+設計料)税込み1500万円という金額で、ここまで作れるということに驚いた方も多かったでしょう。坪単価は50万円/坪、弱。設計事務所の仕事として、設計料込みで坪50万円/坪を切る金額は、かなり破格ではないかと思います。

コストをかける所にはしっかりとコストを掛け、削る所は思い切ってきっぱりと削る。コストコントロールをしっかり行うことで、ローコストながらチープではない空間が実現できることを、体験して理解いただけたかと思います。またベーシックハウスは、グリッドプランをパズルのように組み合わせるという手法で設計を行うことができるため、土地購入してから着工までの時間を短縮出来るという経済的メリットもあります。

設計事務所に家をお願いするのは敷居が高い!と、思われているようですが、興味のある方は気負いせず気軽にお問い合わせください。これから土地探しという方には土地探し相談にもお答えしますので。自分の暮らしに合った間取り(平面)が事前に検討できれば、土地を選ぶのもスムーズに進むと思います。

ベーシックハウス完成見学会
ベーシックハウス完成見学会
ベーシックハウス完成見学会

「ベーシックハウス」他の建物よりちょっと背が低い理由は。

「ベーシックハウス」の外観写真です。隣の建物と比べると、ちょっと背が低くて、かわいらしく建っています。なぜ、背が低いのか、にはちゃんとした理由があります。

建物の高さを抑えると、外壁面積が減ります。外壁面積を仕上げる工事金額は、外壁面積×仕上金額で計算されます。つまり、外壁面積が減れば減る程、工事金額は下がるということ。という理由で、ベーシックハウスは高さが低くなっています。

ただし高さが低いからといって、室内の天井高さが低いという訳ではありません。リビングの天井高さは高い部分で3.1m(平均天井高さ2.8m)と、かなり高めにとれています。天井懐を使って、室内のボリュームを最大限確保しているからです。また天井高さを抑えた落ち着いた部屋、天井高さの高い広がりのある部屋と、部屋ごとの雰囲気にメリハリをつけることで、単調でない多様な空間を作りだしています。

写真で見ると、お隣さんと比べて3割くらい高さが低く、かわいらしい立ち姿となています。建設費が減り、かつ、立ち姿のバランスも良い。まさに一挙両得です。

ベーシックハウス外観
ベーシックハウス外観
ベーシックハウス外観

「ベーシックハウス」自然素材仕上げ

「ベーシックハウス」内装壁の塗装工事が完了しました。今回、壁塗装に採用したのは、ほたて貝殻塗装です。ほたての貝殻を焼成して作られた塗料で、漆喰壁と同様、調湿性、消臭性など機能があります。原料が天然素材ですので、シックハウスの恐れもありませんし、塗装を行った後の嫌な匂いもありません。

高機能ということも魅力ですが、こちらのほたて貝殻塗装、仕上がりの表情がざらっとしていて、壁に当たる光が優しく感じられるということも大きな選択要因でした。床に貼った杉の無垢フローリングの質感とも相まって、とても柔らかな空間が実現しています。

壁のほたて貝殻塗装、床の無垢フローリング、天井の合板貼りなどの自然素材を始めとする吸湿性のある仕上げ材で仕上げると内装仕上げ材が、湿気の多い時は湿気を吸ったり、乾燥しているときには空気中に湿気を放散したりと、室内環境を安定させてくれます。自然素材は、メンテナンスや使い勝手の面では、工業製品に劣るかもしれませんが、それ以上の多くのメリットを与えてくれます。

自然素材仕上げ
自然素材仕上げ
自然素材仕上げ
自然素材仕上げ

「ベーシックハウス」合板貼り仕上げを採用する理由

「ベーシックハウス」内装工事が進行中です。ベーシックハウスでは、リビングなどの主要な部屋の仕上げには、無垢フローリングや漆喰塗装などの自然素材を採用していますが、建物全てを同様の仕上げとすると、建設費用もそれだけアップしてしまいます。そこで、個室や納戸などの諸室の仕上げには、合板貼りを採用しローコストを実現しています。

合板貼りを選択しているのは、ただ安いという理由だけではありません。建設コストを下げようと思えば、ビニールクロスを採用するのが最も安いのですが、ただあのつるっとしたチープな質感がどうも個人的に好きになれず、また、石油製品特有の化学臭が気になってしまうのです。

合板といえども、表面に貼ってあるのは正真正銘、木材です。柔らかな表情のシナ合板であったり、ひょっとハードな表情のラーチ合板であったり、手触りのよいラワン合板であったり、湿気の吸収率の高い桐合板であったりと、その部屋の雰囲気や用途に合わせて、部屋ごとに合板の種類を変えています。

合板貼りといえども、選び方次第、貼り方次第、納まり次第で、合板貼りと馬鹿に出来ないほど、端正な空間を作ることができます。木の優しい表情が、落ち着いた雰囲気を作り出すのではないでしょうか。

シナ合板仕上げ
桐合板仕上げ
シナ合板仕上げ
シナ合板仕上げ

「与板の平屋」内装下地工事進行中

「与板の平屋」現在、内装工事が進行中です。間仕切り壁下地材、屋根下地材が取り付き、各部屋の構成や雰囲気などがおぼろげながら見えてきました。最初は仕切りも無くがらーーーんとした空間だったのが、少しずつ住宅らしさが現れてきています。

まずは、天井を仕上げ、その後に床、最後に壁を仕上げていきます。一般的には、天井と壁の取り合いの部分には廻り縁、床と壁の取り合い部分には幅木という見切り材を取り付けるのですが、今回、納まりをシャープに見せるため天井と壁、床と壁が直接取合うような納まりを採用しています。

このような納まりとする場合、施工順がとても大切です。順番を間違えると予想以上に施工手間が掛かってしまいますので。何事も段取りが大事ですね。

内装工事
内装工事
内装工事

「ベーシックハウス」内装下地工事進行中

「ベーシックハウス」内装下地工事が進行中です。内装下地工事というのは、仕上げを施す前の下地作りの工程です。

塗装を行う前の下地ボードを貼ったり、仕上げ材を貼る前の下地合板を打ち付けたり、といった地味な作業ですが、仕上がり精度を良くするためには、手を抜けない箇所でもあります。下地の精度が良くないと、凸凹な仕上がりになってしまったり、場合によっては仕上げてからひび割れが発生したり、といったといった事が起きてしまいます。

仕上がりを良くする為にも、見えないところに時間と手間を掛ける、それが大切です。

内装工事
内装工事
内装工事

「ベーシックハウス」断熱工事と断熱仕様について

「ベーシックハウス」サッシ取り付けに続いて、現場は断熱工事に入っています。木造の場合、断熱工事といっても、断熱工事専門の職人さんが行う訳ではありません。やっぱりここでも大工さんの登場です。大工さんは木工事を行うだけでなく、アルミサッシの取り付けをしたり、断熱材を入れたりと、多彩に工事をこなしていきます。断熱材を手際良く、外壁内部に隙間なく押し込んでいきます。

今回採用したのは、コストと性能の面で優れているグラスウール断熱材。建物の断熱仕様は、寒いのが苦手というお施主さんのため、フラット35断熱性能等級4(次世代省エネルギー基準の最高等級)としています。ローコストだけを目標とするのでなく、お金をかける所にはきちんと手間とお金を掛けていきます。



「与板の平屋」耐雪仕様の屋根について

「与板の平屋」こちらの建物が建つ地域は、冬期には2m近くもの積雪がある時があります。そのため、屋根の上に雪が積もっても屋根がたわんだりしないよう、高さ1.8mの雪の積雪荷重を見込んで屋根部材の構造計算をしています。冬の間、雪下ろしをせずに雪を屋根の上に載せたままとする、いわゆる耐雪住宅仕様となっています。

通常の建物の屋根垂木に比べ、かなり大きな屋根部材が狭い間隔で並んでいるのが写真で分かるかと思います。また、屋根上の雪が滑り落ちていかないよう、屋根勾配も緩く設定しています。

雪国で暮らす人にとって、雪おろしや雪かきは、毎日の生活の中において、かなりのストレスになります。ちょっとした工夫で冬場の快適さが増すのは、とても良いことですね。と、この記事を書いているのはお盆前の猛暑日。冬は、まだまだ先のことですが。

耐雪屋根仕様
耐雪屋根仕様
耐雪屋根仕様
与板平屋

「燕の空家リノベーション」DIY壁塗り工事

「燕の空家リノベーション」いよいよ壁塗りDIY工事に入ります。つるっとした平滑な壁に仕上げるのは、やはり熟練の職人技が必要になってきますが、今回はできるだけラフな表情で仕上げることが目標でしたので、壁塗りは施主さんを交えた素人部隊で行いました。仕上げ材は、しっくい塗装。砂壁の上に直にコテで塗りつけていきます。

最初から厚く塗るのではなく、まずは下地をつくる要領で薄く塗るのがコツです。一発で仕上げようとせずに、一度目はムラや塗り残しなど気にせず、全体を塗ってしまいます。続いて下塗りがきちんと乾いた後に、今度は仕上げ塗りを行って仕上げていきます。

ベージュ色だった壁が白く塗られると光が反射し、室内が明るく、そして広くなったように感じられます。家一軒、さすがに一日では塗装工事は終わりません。音楽でも聴きながら、こつこつと根気よく作業するのが良いかもしれません。

しっくい塗りDIY
しっくい塗りDIY

「燕の空家リノベーション」トラブル発生

「燕の空家リノベーション」ここでトラブル発生です。設備配管工事がスタートしたのですが、ガス管を接続しようとした所、地面の中に埋まっているガス管が腐食していて、ガス漏れの危険性があるということが分かりました。またガス給湯器も故障していて、お湯が出ないということも、ここにきて判明しました。

工事費が余計にかかっても、ここに住む為には、直すしかありません。今回は、何かあっても対応ができるよう、設備工事費をやや多めに見込んでいたため、その予算で何とか賄えました。設備配管系は、工事が始まってみないと分からないということも多いため、余裕を持って工事費を組んでおくことが必要です。

ガス給湯器は新しく購入すると、かなりの出費になってしまうため、今回はヤフーオークションで安く手に入れる方法を採り、運良く格安で手に入れることができました。給湯器は施主支給品とし、設置および配管はプロの設備屋さんにお願いしました。作業分担の切り分けを間違えないようにすることで、余計な費用を掛けずに済みました。

設備配管
設備配管

「燕の空家リノベーション」床下断熱工事

「燕の空家リノベーション」2階の床工事が終わり、大工さんは1階の床貼り工事に入っています。こちらの1階の床下には断熱材を施工することにしました。

床板を剥がして覗いてみると、予想通り今回も断熱材は施工されていませんでした。古い家は床下には断熱材が全く入っていないことが多く、冬場はほんとうに足下が冷えます。昔の人は、本当に強かったのだなあと、感慨深くなります。当初、敷き込んであった畳を撤去したこともあって、さすがに床下にだけは断熱材を施すことにしました。

大工さんも作業の要領が分かってきたのか、どんどんペースアップしています。このような熟練した技術が必要な作業、特殊な工具・加工道具の必要な作業は、やはりプロに頼むのがオススメです。蛇の道はヘビ、もとい、餅は餅屋といいますか。素人でも時間と手間を掛ければ出来ない事はないのですが、途中で心が折れてしまう可能性が高い。

リノベーションのポイントは、自分たちでやれるDIY作業と、プロに頼む作業を見極めていくことです。

リノベ床下断熱
リノベ床下断熱

「ベーシックハウス」隣地の緑を取り込む開口部

「ベーシックハウス」開口部にアルミサッシが取り付けられました。室内に立ってみると、窓の外には緑の樹々が目に入ってきます。窓の外に見えている緑は、どの緑も自分の敷地の外。近隣の緑を取り込んだ、いわゆる借景です。

前回も書きましたが、建築というのは外部環境を選別し、不必要なものは遮断し、必要なものは内部へ取り込むという機能を持っています。今回の計画地は、敷地の奥に防砂林、前面道路を挟んで公園に面する場所に位置していました。奥側にも、前面にも、緑の樹々が印象に残る敷地でした。今回、建物をプランニングするにあたり、この緑を積極的に借景として内部へ取り入れようと考えました。

敷地の状況を考慮して、窓の向きや高さ、大きさなどに気をつけて配置しています。室内から見るとどの向きを向いても、緑の樹々が目に入ってきます。今回の住宅は、ローコストを実現するため、床面積を抑えた決して大きな住宅ではありません。このような小さな住宅でも、外部へ視線を繋げることで、広がりを感じる室内空間を実現することができるのです。