「岩室の平屋」建物配置位置などの現地調整

「岩室の平屋」いよいよ掘削土工事がスタートします。計画地で建物の配置位置を決めるため、地面に紐を張って、建物の位置を確認していきます。きちんと事前に確認されている敷地であれば問題ないのですが、境界線や境界杭の位置が曖昧であったり、既存樹木や地中障害物があったり、地盤レベルが傾斜していたりと、現実の敷地では、図面通りにいかないことも多々あります。

今回は、敷地内に既存樹木があり、かつ、敷地境界付近は地盤レベルが上がっていたため、現場に実際に紐を張って、建物位置を現場で調整しました。道路境界線と並行に建物を建てるのが普通ですが、今回は既存樹木の根っこを避けるため、写真のように少し角度を振って建物を配置することにしました。

敷地も平坦であることは少なく、多くの場合、傾斜しているので、どのポイントを平均地盤面とするか、現地状況を鑑みて検討していく必要があります。地盤設定が大きく変われば、土の掘削量が変わり、場合によっては、掘削費用や残土処分費が大きく変動してしまうこともあります。少なくなる分には良いのですが、コストアップとならないよう、慎重に検討をしていく必要があります。

建物配置位置の変更やレベル調整することは、建築確認上、変更手続きになる可能性があるので、変更する際には注意が必要です。配置位置が1m以上変わる場合、再度、建築確認の変更手続きを行うことが必要です。

遣り方