「上越滝寺の店舗併用住宅」計画敷地調査

「上越滝寺の店舗併用住宅」の計画敷地の確認にいってきました。敷地の形状や接道状況、水道やガスなどのインフラ引き込み状況などの具体的な設計条件だけでなく、実際に敷地に立ち、敷地から見える景色、日の差し込む方位や風の流れ、鳥の声や樹々の音など、その敷地が持つ質感やポテンシャルなどの感覚的条件を自分の身体へとインストールしていきます。眼だけでなく、視覚、聴覚、嗅覚に神経を集中して、感覚的にその場の性格を読み取るといった感じで。

また、意外に見落としやすいのは、その敷地の周辺の雰囲気です。できればその敷地の周辺(1~2km周辺)を歩いてみて、その地域の雰囲気を感じ取ることも大切だと思います。周囲には学校があって子供が多いとか、昔からずっと住んでいる人が多いとか、買い物するのに便利な商店街が近くにあるとか、通勤時の交通量は多いのか、少ないのか、夕方になると夕飯を作る香りがしてくるとか、散歩してる人が多いとか、周囲はその土地特有の気配に溢れていると思います。

建物は周囲の環境と無条件に立つわけではありません。周辺環境という背景があって初めて成り立つものです。できる限り、その土地の具体的・感覚的条件や土地の気配などを取り入れながら、設計案を練っていきます。

敷地調査

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