「上越高田の家」棟が上がりました

「上越高田の家」建て方作業、2日目。新潟の冬の季節にしては珍しく、雲一つない青空が広がっています。朝一番、酒、塩、水で建物の四周を清め、お祓いをしてから作業を開始します。今回の建物は、平面形状も斜め、断面形状も斜め、という事もあって、継ぎ合わせ箇所に微妙な角度がついており、梁を組むのに予想以上に手間がかかっています。通常であれば、1日で建て方をするのですが、今回は2日に渡って建て方作業をしていきます。

夕方まで掛かって、何とか棟梁まで組み上げ終了。無事に上棟を迎えることができました。骨格の組み上がった建物の中に入って「ダイニングの窓からは遠くの山の稜線が見えるな」「こちらの窓からは空が綺麗に見えるな」と早速、空間の雰囲気や見える景色などを確認。実際に建ち上がった空間の雰囲気を見ながら、ちょっと窓の高さや大きさを変えたり、窓を増やしたり減らしたり、間仕切り壁の位置を調整したりと、実際にその場に立って感じた感覚を元に、ちょっと補正すれば更に良くなるという所に変更を加えていきます。

料理でいうと、レシピ通りに材料や調味料を加えた所で、ちょっと味見をして、その日の体調や気候に合わせて好みで少し調味料を足し加えたりするような感覚で。図面通りに材料を組み上げて、その空間の中に身を置き、周辺の環境に合わせて、ちょっと設計補正を加えるというように。設計者が設計図だけ見ているようでは、良い建物はできません。積極的に現場に脚を運んで、その空間を確認することが大事だと思います。設計者は、設計図を作っているのではなく、現実の空間を作っているのですから。

建て方作業
建て方作業
建て方作業
建て方作業