ザハ・ハディド設計「東大門デザインプラザ」を訪れて

韓国ソウル、東大門に2013年に竣工した東大門デザインプラザ(DDP)。設計者は今、新国立競技場の設計者白紙撤回で話題となっているザハ・ハディド氏。デザインプラザの名の通り、こちらの建物は美術館やイベントスペースやショッピングモールなどが複合した施設です。

その異様で巨大な外観は、遠くからでも目にとまります。ビルが建ち並ぶ街の中にその姿を見つけた時、頭に浮かんだイメージは「不時着した宇宙船」でした。艶かしいシルバーの曲面外皮、重力を無視したかのような不安定なバランス、窓などの建築的な手掛かり全く見えないつるりとした外形。どこをとってもこれを建築と定義する要素が見つかりません。今にも地面からふわりと浮いて、宇宙へと飛び立っていきそうな佇まい。

敷地周辺には、歴史的建造物の東大門や人々が屋台で賑わう東大門市場などの昔ながらの雑多なアジアな街並が広がっています。なんの脈絡もなく巨大な塊を街の中にごろんと置いた、ぶっきらぼうさを感じました。必要なのは、周辺の街のコンテクスト(脈絡)よりも「新しさ」だとザハはコメントしているようですが、その巨大なスケールは余りにも暴力的です。確かに新しさという設計コンセプトは実現しています。新しすぎて地球上の物体に見えないくらい。周辺の文脈を読み取るか、それとも無視するか。どちらが正しいとははっきりとは言い切れないのでしょうが、少なくとも私には周辺と調和しているとは感じられませんでした。

あいにく訪れたのは開館前で内部に入ることはできませんでしたが、内部に入ればまた印象は変わるのかもしれません。外皮の中には、きっとザハらしいスピード感のある内部空間が広がっているのでしょう。んっ?でもそれって宇宙船感をさらに冗長してしまうのかな。それはまた次の機会に。

東大門デザインプラザweb
住所:ソウル市 鍾路区(チョンノグ) 乙支路7街(ウルチロチルガ)2-1
開館時間:10時〜19時、21時、22時(閉館時間は施設毎に異なりますのでwebで確認ください)
休館日:無し(詳しくはwebで確認ください)
入館料:企画展毎に異なります
電話:02-2153-0408(英語のみ対応)

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