青木淳設計「潟博物館(ビュー福島潟)」を訪れて

青木淳設計の「潟博物館」。初めてこの建物を雑誌で見にした際、その特異な立ち姿にかなりの衝撃を受けたのを覚えています。しかも建っているのは私の地元、新潟。水田の広がる平坦な風景の中にすくっと意思を持って建っている姿は、遠くからでもはっきりと目にとまります。

水田に突き刺さったような逆円錐形の外周にはガラスが貼られ、中の人が移動しているのを外から見ることができます。フューチャーデザイン。1階のエントランスから上階へは、螺旋状の階段とスロープをぐるぐると廻ることでアクセスします。少し上り坂のスロープを歩いていくと知らず知らずのうちに上階へ。螺旋の動線(移動経路)がそのまま建物空間になっています。設計者の青木氏も「動線体」とこの建物を説明している通り、建築である以前に移動空間そのもの。(青木氏は最初に道をつくり、事後的に場が現れるというような説明しています。)移動するに従い、地表からの高さが変化し、それにつれて外の風景と方位が変化し、次々に新たな景色が現れていきます。

以前見た「雪のまちみらい館」と同様、ここでも空間自体ではなく、空間体験を意識的にデザインしているよう。階が変わる毎に室内の仕上げが刻々と変化していくのも楽しい。おにぎり形の床タイルや紫や芥子色のチンチラ天井、ふわっとした手触りのビロード手すり。艶っぽい色気のある仕上げ材を、いやらしくならないよう、さらっと使いこなしている所が秀逸。この空間体験は言葉や写真では伝えきれません。機会があれば、ぜひみなさんも体験してもらえればと思います。

潟博物館(ビュー福島潟)web
住所:新潟県新潟市北区前新田乙493
開館時間:9時~17時
休館日:毎週月曜日(休日の場合は翌日)、 年末年始12月28日~1月4日
入館料:一般400円、小中高生200円
電話:025-387-1491

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