年: 2008年

「見附の2世帯住宅」完成見学会を開催します

「見附の2世帯住宅」施主さんに初めてお会いしてから1年半、いよいよ完成を迎えました。振り返ってみれば、長かったようにも、短かったようにも感じます。この工事に関わった工務店さんと職人さん達には、心から感謝いたします。

中央に中庭を配置し、中庭を取り囲むようにぐるりと建物が取り囲む構成をとった2世帯住宅。玄関と浴室脱衣を共用し、中庭を挟んで両側に各世帯の住居エリアを置きました。互いの暮らしの気配が、中庭を介してそれとなく繋がるよう窓の位置を調整しています。直接は見えないけれど、まだ電気がついているなとか、帰ってきたなとか、お互いを思いやりながら生活できる2世帯住宅になりました。

お施主さんの好意により、完成見学会を行なうことになりました。ぜひ皆さんもこの空間を感じてみていただければと思います。写真や言葉では伝えきれない空間がきっと体験ができるはずです。

見附の2世帯住宅 見附の2世帯住宅 見附の2世帯住宅 見附の2世帯住宅

「見附の2世帯住宅」カットサンプルを確認する際の注意点

「見附の2世帯住宅」個室の壁に使うクロスの色を検討しています。最終決定するために、カットサンプルを取り寄せ、実際に手に取って確認していきます。カタログ上でイメージしていたものと実物とは、やはり色や質感が異なります。

仕上材を選ぶ際、出来ることなら照明の下でなく、太陽光の下でサンプル確認することをオススメします。どうしても照明の色を拾ってしまい、色目が異なってみえてしまうからです。白熱灯であれば、赤みが加わって、蛍光灯の下では青みが加わって。本来であれば、実際の空間に取りつくのと同じ照明の下で確認したいものです。サンプルを見て決めたのに、仕上材を貼ってみたらイメージを異なった、なんてことのないように。

実物サンプル 実物サンプル

「見附の2世帯住宅」メリハリをつけて仕上材を選ぶこと

「見附の2世帯住宅」工事も残り後一ヶ月を切りました。現場は仕上工事の真っ最中です。壁の塗装工事が行なわれているので、油断すると背中が真っ白!になんてことにならいよう、現場を回る際は要注意です。仕上材が施される頃になると空間の雰囲気が一気に変わってきます。まずは室内が明るくなります。それと、材料が片付いてくるので室内がすっきりとして見えてきます。

今回、リビングやダイニングなどのメインの部屋の仕上げには、真っ白なホタテパウダー塗装、それ以外の部分は、シナ合板貼りとしています。お客さんから見える部分には、しっかりとした仕上げを、見えない部分は下地材で。きちんとメリハリをつけて仕上材を選ぶことで、建設コストを抑えながら、見栄えのする家にすることができます。住み始めてしまえば、子ども部屋や納戸・書斎などは、お客さんが入る場所ではありませんから。

仕上材 仕上材 仕上材

「見附の2世帯住宅」窓枠のアクセント

「見附の2世帯住宅」外部足場が解体され、外壁が姿を現しました。今回、外壁には濃い目のガルバリウム鋼板を選んだので、見た目はちょっと重厚な雰囲気になりました。

そこで、アクセントとしてアルミサッシの廻りに木枠を取り付けています。少し外壁の表情に柔らかさが出たようにみえませんか?。ちょっとした操作ですが、これをやるのとやらないのでは、外観の印象に大きな差が出てきます。建築というのは、このようなちょっとした差異の積み重ねで出来ていくものなのです。ほんの小さなことでも気を使い、丁寧に作り上げていくことが大事です。

窓枠アクセント 窓枠アクセント 窓枠アクセント

「見附の2世帯住宅」親世帯エリアの工事レポート

「見附の2世帯住宅」今まで子世帯のエリアについてしか触れてきませんでしたので、今回は親世帯の方も工事レポートしていきます。子世帯は半地下あり、ロフトあり、吹き抜けにスキップフロアありと、さまざまな建築的な操作を行なって、少し派手な空間となっていますが、ご両親の要望もあり、親世帯は比較的スタンダードな設えとしています。

ただ、決して広い部屋ではありませんので、そのまま作ったのでは暗くて圧迫感のある部屋になりそうでした。そこで、リビング内に上階へ上がる階段を設け、上部に高窓から採光と通風を確保する作りとしました。曇った日でも上階から差し込む光でとても明るい空間が実現しています。新潟のように冬場に晴れた日が少ない地域では、曇りの日でも明るく快適に過ごせる室内空間とすることは設計の必須条件だと思います。

こちらも工事は順調に進んでいます。続いて天井壁の塗装を行なっていきます。塗装されると天井壁の反射率が上がり、更に明るくなってくるはずです。出来上がりをお楽しみに。

親世帯工事 親世帯工事親世帯工事

「見附の2世帯住宅」暮らしを受け止める設え

「見附の2世帯住宅」大工工事が進行中です。建ち上がった時にはガラーンとしたワンルームの大きな空間だったのが、間仕切り壁や木製建具が設けられ、部屋ごとに切り分けられていきます。ここに来てやっと各部屋のスケールや部屋同士の繋がりが少しづつ見えてきます。模型を作って何度も中を覗いて確認しているのですが、何しろ小さい模型ですので、実際に1/1スケールで建ち上がった空間の中に入るのは、また違った感覚です。

所狭しと材料の置かれた現場の中で、ジグザグの鉄骨階段が目に止まります。活気あふれる現場の中にあって、静かに存在感を放っています。昔であれば、家の中心で生活を支えていた大黒柱のような存在。毎日、上り下りする度、生活の中心として暮らしの拠り所となっていくことでしょう。

近年の建物において、大黒柱や床の間などの象徴的な設えを設けることは少なくなりました。効率や建設コストから言えば、無用のものなのかもしれません。が、生活を受け止める何らかの設えがあることで、暮らしに安心感が生まれてくるのではないでしょうか。

鉄骨階段ジグザグささら桁 鉄骨階段ジグザグささら桁 鉄骨階段ジグザグささら桁

「蓮野の平屋」外壁色について

「蓮野の平屋」足場が外れ、いよいよ外観が表れてきました。こちらの建物の外壁には、杉板鎧張り(よろいばり)を採用しています。また、杉板には、黒く着色を行い、落ち着いた外観としました。

この建物の並びには、二宮家という風格ある日本家屋が建ち、通りに面して黒塀が設けられていました。その黒塀に敬意を表し、こちら建物の外観も黒く着色しようと考えたのでした。申し合わせたわけではないのですが、隣の住宅も黒い外壁材を採用していて、この一帯は、トーンの揃った街並みを形成しています。

その街に自然と溶け込む色合いや素材を使うことで、おのずと街並みに統一感が生まれる。一個の建物がただ主張するのではなく、既存の街並みに敬意を払い、表情を揃えることの大切さ。

杉板よろい張り
杉板よろい張り

「見附の2世帯住宅」現場調整について

現場確認と打合せのため「見附の2世帯住宅」の現場へ。壁の下地工事も大分進み、建物の構成が少しづつ見えてきました。床合板は全て張られ、現場内を歩き回れるようになりました。施主さんと一緒に現場内をあちこちと歩き回り、図面を見ながら隣家の窓の位置や室内から見える外の景色、部屋同士の繋がりなどを確認していきます。

このように複雑にレベル差のついた建物にあっては特に、図面上では分からなかったことに、実際に建物の床に立って気づくことがあります。そのズレを調整するため、窓形状や建具の位置、天井高さなど、場所毎に細かな変更を加えていきます。このような現場調整はできれば全くなく図面通り、というのが理想かもしれませんが。最後の最後まで、更に建物を良くしていきたいと思えば、どうしても修正が必要な箇所が出てきます。料理で言えば、レシピ通りに作って最後に味見して塩味を加えるような感じと言えば伝わるでしょうか。

ただし、変更を行なうことで現場の進行を妨げるようなことがあってはいけませんので、現場に先行して早めに決定していくことが肝要です。

見附2世帯住宅 見附2世帯住宅 見附2世帯住宅

「見附の2世帯住宅」骨組みのプロポーションについて

「見附の2世帯住宅」建て方の完了後、引き続き外壁下地工事へ入っています。ガランとした骨組みに、壁下地材(間柱と呼びます)が取り付くと、外部でありながら同時に内部のような、中間的な空間が出来上がってきます。この段階に来ると、おぼろげながら建物の空間構成が見えてきます。個人的な感覚ですが、この骨組みだけの状態で空間のプロポーションが美しくなければ、いくらその後に仕上げを施しても、美しく仕上がっていかないという感じがあります。骨格が美しくなければ、いくら化粧を施しても(表面的には美しくとも)本質的な美しさには至らないというような。

ですので、私の事務所では、建物が仕上がった後の空間はもちろん、柱梁のプロポーションが美しいかということも設計段階で検証しながら進めています。柱梁が仕上げで隠れてしまう建物であれば、非効率的で無駄な作業かと思われるかもしれませんが、先ほど書いたような本質的な美しさを求めるのであれば、設計者としては飛ばして進める訳にはいきません。

なぜそこにこだわるのかといえば、柱の長さや太さ、梁の間隔や梁寸法、階高寸法など、全てバランスが大事だと考えているからです。一つでもバランスが崩れれば、人は不安感を感じたり、気持ち悪さを感じたり、してしまいます。目で見ている感覚と三半規管で感じる感覚がズレることで、酔うという現象が人には起こります。そのような繊細な感覚が空間のプロポーションにおいても発生するのではないでしょうか。

外壁下地材取付 外壁下地材取付 外壁下地材取付

「見附の2世帯住宅」建て方工事

「見附の2世帯住宅」本日、建て方工事が行なわれました。前日まで基礎しか無かった場所に突如、大きな柱梁が立ち上がっていくのは何度見ても感動を覚えます。トラックで運ばれる構造部材が、次々とクレーンで吊り上げられ、大工さん達の手により組み上げられていきます。現場監督さんと棟梁は、次に組む部材の順番を間違えないよう、図面を見ながら「この部材はこっち、その部材はこっち、次はそこ」とてきぱきと指示を出していきます。家一軒分といっても、かなりの量の材料です。次に組む材料を探し出すのに手間取っていたら、現場はスムーズに進みません。現場の中をあちらこちらへと走り回っています。

今回、ジグザグに加工した鉄骨材で階段ササラ桁を作ります。柱梁が組み上がった後では、階段部材が搬入できないので、建て方の途中にクレーンで吊り込み、一緒に設置してしまいます。木造と鉄骨を同時に取り合うため、入念な事前打合せが必要になります。取り付け位置の調整などに少し手間取りましたが、打合せ通り、なんとか階段材の設置が完了。夕方には全ての部材が組み上がり、無事、上棟しました。

建て方 建て方 鉄骨ササラ桁ジグザグ 鉄骨ササラ桁ジグザグ

「見附の2世帯住宅」工事が着工しました

「見附の2世帯住宅」工事が着工しました。と簡単に書きましたが、ここまで一気に進んできた訳ではありません。模型での検討を重ねて、基本平面を決め、その後、仕上材や設備器機の選定と構造計算を行って更に詳しい実施図面をまとめ、工務店に見積もり依頼、出てきた工事金額を見ながら仕様変更と金額調整をし、役所へ確認申請の届出を出して許可を下ろし、やっとここまで漕ぎ着けました。

簡単な平面図を書けば出来てしまうような建物であれば、ここまで労力はかからないのかもしれませんが、こだわった家を手に入れたいと思えば、それなりの時間と手間は必要です。家族が長い時間を過ごす家です。しかも、大きな予算を掛けて。じっくりとよく考え、施主さんにとって満足のいく家にしていって欲しいと思います。

今回の家は、一部を半地下とし、スキップフロアで構成してロフトスペースを作る予定。ですので、深さの異なる基礎の工事を2回に分けて行ないます。基礎が打ち終われば、引き続き建て方工事へと進んでいきます。

基礎工事 基礎工事

「蓮野の平屋」外壁工事施行中

「蓮野の平屋」屋根工事に続いて、外壁工事が進行中です。少しづつ建物の空間構成が分かるようになってきました。以前書いたように、こちらの建物は変形V型の平面を採用しています。

敷地を這うようにくねくねと折れ曲がる平面形状。小さい建物ながら、建物の端から端まで移動していくと、結構な距離を歩くことになります。また建物が折れ曲がっているため、その先へ視線が抜けず、空間の全貌が見えない。奥へ奥へと空間が繋がっていくことで、実際の広がり以上に広さを感じる事ができるようになっています。

外壁工事
外壁工事
外壁工事